『花泥棒には罪は無い?』
『花泥棒には罪は無い?』
もうすぐですね、花の季節。
花々の美しさや健気さに癒されますね。
2008年の私のブログからです。
『05/07/2008 20:00:00
TITLE: 花泥棒には罪は無い?
この春は花にまつわる事件が多かったようです。
花泥棒から、
鋭利な刃物で花を根こそぎ切取った者、
酔っ払った勢いか?手に持った傘で路上のプランタンに植えられたチューリップを片っ端からなぎ倒した者。
街角のビデオに録画までされてしまいました。
或いは、全国の市町村が集客や観光の為に、この春は花に望みを託して全国至る所で花の展示会や公園がオープンしたとか。
一時、箱物行政とか言われて国からの補助金を当てにしてあらゆる施設を競って作ったのは良かったのですが、
今となっては過剰施設。全ての自治体が財政難に喘ぎ重荷になってしまいました。
バブルの後にこのような非常事態、異常事態が訪れるとは誰も予想がつかず、
債権団体としての指定までされる自治体まで出てきてしまいました。
昔、小さい頃「花泥棒に悪い人はいない」だったのか、「花泥棒に罪は無い」だったのか忘れましたが、良く聞かされました。
庭先から道端に咲く花を1本か2本、こっそり戴いたりもしました。
或いは庭先に花を咲かせるお宅は幾らか裕福な家庭でもあった時代でしたので、
少しは恵みの気持ちもあったのかもしれませんね。
そして、お互いが夫々に許し合える、しかも言葉を交し合う、心の通った時代背景があったことも否めません。
今は1メートルも離れていない玄関のマンション住民は顔さえ見たことの無い状況になってしまいました。
当然、話す事もありませんしどんな人間が住んでいるのかさえ興味も湧かないようです。
それを詮索する事さえ煩わしい時代です。
いつか又、花1本がお互いを結びつける縁となったり、許せる時代が来て欲しいものです。
『天にありては星、地にありては花、人にありては愛、
これ世に美しきものの最たらずや。
高山樗牛(作家評論家思想家)』
『魅力あるもの、キレイな花に心を惹かれるのは、誰でもできる。
だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。
色のあせるとき、本当の愛情が生まれる。遠藤周作』
西日本ビジネス印刷株式会社
代表取締役会長 園田 慶一