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2014年9月の記事一覧
愛していると云ってくれ
思えばぼくは昔、大人だったような気がする。まだそれは毎晩のように中島みゆきを聴いていたころ。夜行バスに乗って遠くまで連れ去られたのは、修学旅行だったかな。学生服を着ていたことは憶えている。ちょうどお酒を飲み始めたころだったかもしれない。ぼくはお酒に酔いながら、その慣れない浮遊感の中で、中島みゆきを聴いた。ばかだね、ばかだね、ばかのくせに、ああ……。なんて、彼女がすすり泣くように歌うものだから、ぼく
もっとみるブランデーをワイングラスで
ざんげの値打ちもないけれど……
古い歌です。きっとみなさん若者たちは、知っているはずないでしょう。
ぼくはよく仕事をさぼっている。真面目に仕事をするふりをして、先輩に褒められて、その陰で、港に車を停めて昼寝をしているぼくがいる。だって、仕事が早く終わっちゃうんだもの。事務所に戻ってもやることないし、だからって制服姿でうろちょろするわけにもいかないし。
港に車とめて、上着を脱いで、汗をかいて眠