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ノスタルジア

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懐かしいときに書きます。
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2014年7月の記事一覧

泡のジュース

小学生のころ、ぼくたちの集まる場所は決まって近所の駄菓子屋だった。

今思えばそこは雑誌、郵便、クリーニングやらあらゆる商いを一手に請け負う田舎の村にひとつはある商店の類いだったけれど、ぼくたちにとっては単なる駄菓子屋でしかなかった。

山の上にある住宅地に住んでいたから、山を下りない限りはそこ以外に甘いお菓子なんて買える場所がなかったのだ。

百円あれば、いろんなものが買えた。

十円のものはア

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