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ひと色展の素敵なピアニスト


『母のメロディ』


年老いた母親の携帯電話に
かけてもかけても
電話に出ないことがある


呼び出しのこのメロディが右耳にずっと流れ続けている状態で
少しずつ不安になる


母の呼び出し音は『愛の挨拶』
イギリスの作曲家、エルガーの曲

この美しい小品が呼び出し音で流れている
ずっと流れ続けて、心配になる


高齢のため、電話がつながらないだけで心配になる。。


子供の頃の思い出だとか、若い頃に心配かけたこととか、、素直になれずに冷たく当たったこととか


反省ばかりだけど


ごめんなさいが言えなかった
助けてが云えない息子だった
変わった息子に手を焼いたかも知れないし
心配かけたことも多々あった

温泉旅行に連れて行ったことも
思ったことをすぐに言う、前向きで楽観的なところも
陽気でのんびりしてるところも

エルガーのメロディが思い出させる

時々、YouTubeでこの曲を聴いているが


エルガーは妻と結婚するときにこの曲を贈ったのだという


だけど私は母親を思い出す曲として心に刻んでいる曲だ
趣旨がちがうけれど、いいよと
英国紳士のエルガーは許してくれるだろうか

今夜は中秋の名月を眺めに散歩に出てみた
月がたいそう美しい。。

母は元気でいるだろうか

帰宅してスマホの通知を見た
さちさんのピアノ演奏がちょうどアップされている。。
リクエストきいてくださったのだと
その場で感動して。。
玄関でひとり泣きそうになった




さちさん、素敵なピアノ演奏を本当にありがとうございました

ひと色展のささやかな思い出が作れたこと
ひとことお礼をお伝えしたくて

読んで下さった皆さま

ありがとうございました


いただいたお気持ちは、noteの街で創作に励まれている次の方へと循環させていこうと思います。あなたの作品を見たいです。ありがとうございます。