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雑記集~晩夏の夕

それほどでもないよ

とくにがんばらなくてもエエよと
がんばってきたひとがいう

。。あなたのことば

もうとんがらなくてもエエよ
とんがってきたひとがいう

。。これもそう

なかなくてもエエよ
ないてかえったあのひなら
そっとそのままにして

いまおもいださなくてもエエんよ
おもいにしばられてきたひとが

あの夏のむこうでポツリという

。。どれも
あなたのことばだった


光の速さで想いは届くから
あのとき置いてきた僕のココロに
きっといつか届くから

夏の夕

てばなそう





~2023年夏に~


美しいお花は
見るだけにして


美しいお花を
摘み取らないで


美しいお花には
光の子と
色の子が住んでいるから


そうっと見守っていた





~1986年夏に~


ひとりで
ぬけだした夏期講習の
自由な解放感

陽ざしを透かしてとけていく
アイスクリーム

ひとり自転車で
街をさまよう小さな旅の
時計台の五時の空


帰宅して怒鳴られて
あらがう若者の血潮とエレキ

夜の喫茶店
仲間でセッション


いまは遠くに去る



いつも居場所をさがして
違和感を感じた
ギターを鳴らす指の傷に

夏休みは燃える

教科書は何も
教えてはくれないと

答案用紙に走り書きする
若者のエネルギー

どこへ向かうのか

何度もただ何度でも
夏の夕を越えてきて

あのままおじさんになったのか

今やっとここまで来たこと

そうっと
ひとつぶ

てばなそう








ぬけだした夏期講習の甘い味
とけたアイスに
問いかけた夏

べじさん短歌


まだまだ暑さが続きそうですね💦

体調管理にはくれぐれもお気をつけください

むりなく、ゆっくりのんびりと


ここまで読んで下さり感謝します

本当にありがとうございます✒️


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べじさん
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