ウマ娘プリティーダービー ーロード・トゥ・ライブラー
ここ数ヶ月それなりに時間を費やしているアプリゲーム、ウマ娘プリティーダービーにおける月例ユーザー大会「チャンピオンズミーティング(CMTGs)」の10月開催大会、ライブラ杯の結果を備忘録的に纏めていく。
※ ライブラ杯概要の画像は公式ポータルサイトより引用しています。
幣舎出走メンバーご紹介
今回は本戦にのべ4名のウマ娘を出走させた。
ナリタタイシンが覚醒で取得するスキル、「直線一気/迫る影」の強さが知れ渡り、超長距離のCMTGsでは追込ウマ娘にほぼ必須級の位置付けになる事は予想できていたため、仮育成段階からチームメンバーの基本編成として「逃げ/先行1+追込1+α」になる事を想定していた。
追込枠としては、9月ヴァルゴ杯でもエースを任せたナリタタイシン、そして無・微課金の希望、ゴールドシップのいづれかが手持ちからほぼ確定していた。逃げ/先行枠としては超長距離先行策の星、[エレガンス・ライン] メジロマックイーンを候補第一位として検討していて、最終的には育成の出来栄えでスタメンを決めた。
# 逃げポジとってぶっちぎれ! [エレガンス・ライン] メジロマックイーン
終盤コーナーまでにハナを取る、ないしそもそも逃げが居ない場合に逃げポジションを取って継承固有スキル「アングリング × スキーミング」で準最速の加速を得る事を目的とした型を採用。
スタミナ不安も多少あったので別の型の育成を検討していたが、回復スキルを多めに取り、京都レース場◎でギリギリステータス1000相当をキープした成果で先行エースとしてのポジションを確立し、本戦出走に至った。
京都3000mでは終盤の直線に入る前で上り坂があるため、リードを保ち続けるにはパワーの基礎ステータスが要求される。幸いにしてそこを補えるステータスになっているため、逃げが出ていなくても逃げポジションを取れなかったレースでも終盤前にハナを取って「アングリング × スキーミング」に繋げられる事もある。
スパートスキルとして自身の固有スキル「貴顕の使命を果たすべく」に加えて「内弁慶」を取得できているのが強力で、「直線一気」から後ろに迫る追込勢を最終直線前に突き放してそのまま一着を取る事ができる。
# 超長距離のド定番 [レッドストライフ] ゴールドシップ
本戦に向けての育成最初期にいきなり誕生したゴールドシップが、そのまま本戦に出場した。
スタミナの見積があまりできておらず不安があったが、追込という脚質もあってその点では及第点だった。
その後育成できた [エレガンス・ライン] メジロマックイーンに対して、ルームマッチにおいて自チーム内の着順で遅れを取る事が多かった分評価を下げていたが、メジロマックイーンの過小評価が分かった事で連動して評価を上げた。
速度スキルの取り方に改善の余地がある。継承固有スキル「Nemesis」は発動しても展開上勝利に貢献しない。追込が取得可能な終盤の最速加速スキル「直線一気」が取得できておらず、代替の「アオハル点火・力」は発動タイミングがほぼ「貴顕の使命を果たすべく」が発動する最終コーナー付近になるため肝心の加速で遅れを取る場合がある。
ルームマッチ上位のゴールドシップには、とくに「直線一気」の有無で遅れを取っていたが、手持ちの要素ではこのゴールドシップを越えられていない。
# 唯一無二の迫る影 [Nevertheless] ナリタタイシン
本戦には 2 枚のナリタタイシンを送り出した。
いづれも育成後期に見出された、根性、賢さを適量確保する事を目指したSS+/A+/A+/B/B構成。サポートカード [うらら~な休日] ハルウララを編成し、シナリオリンクで得られる金回復スキル不屈の心を取得する事で安定発動を期待できる回復スキルを増やした型を採用。
1枚目は「一匹狼」を除くとスピードがやや不足しており、スパート区間が1000mを越える超長距離ではこの差が大きくルームマッチで速度負けする事が多かった。再育成に挑戦して一応長距離Sで及第点のステータスを満たせたのが2枚目で、スキルヒントが足りなかったもののスピードの差分で戦績を上げていた。
グレードリーグ出走です
# 開幕、ラウンド1
そして ...
ラウンド1通算成績は37-3とまずは満足の仕上がり。無事ラウンド2のAグループへと歩を進めた。
2枚用意していたナリタタイシンの内、基礎スピードの低い方が成果を上げたのは意外だった。
要因は恐らく「一匹狼」の発動の有無で、これを含めればスピードの実数値は1200を取り敢えずは越える。相手トレーナーがナリタタイシンを出走させていても「一匹狼」を覚えさせていない場合も目立ち、そういった場面で勝ち星を積んだ。
連対率こそ追込勢が抑えているものの、先行のメジロマックイーンも勝ち星はそう変わらず3枚エース編成として満足している。
# 進出、ラウンド2・Aグループ
早々に決勝Aグループを決めて消化モードへ。ラウンド2通算成績は33-7。1度だけ2-3の負け越しを経験したが、基本4-1以上のため平均的には下振れの範囲で捉えている。
全体として、単に能力値の平均が上がっただけではなく出走キャラクターの幅が狭くなり、デバフ枠が相手チーム合計で2枠を越えるレースが増えた。手持ちの因子周りの都合でエース3枚とも基礎スタミナが超長距離としては控えめなので、デバフが効いたと思われるレース展開が複数あって決勝に向けての不安要素。
決勝ラウンドの争点としては、単純なステータス・スキル差を除けば以下になりそう。
逃げが出るか。
先行メジロマックイーンの勝ち筋に関与する。
デバフの枚数。
とくにマンハッタンカフェの枚数は先行メジロマックイーンの勝率に影響する。2枚は赤信号。
決勝のマッチング抽選は概ね3人とも勝ち負けがあり得る範囲で行われているというのが経験則なので最終的にはスキル発動の抽選が上手くいくかどうかといったところ。
# 人事を尽くして天命を待つ、決勝ラウンド・Aグループ
予選ラウンドのチーム勝率を信じて3人娘を送り出す。
いざ決勝!!
ナリタタイシンとメジロマックイーンがワンツーフィニッシュ!
通算チーム成績81戦71勝。7月キャンサー杯以来3か月ぶりのプラチナ獲得を達成した。
勝因はマンハッタンカフェのデバフ「スタミナグリード」が1枚不発だった事だろう。メジロマックイーンはもちろんだけれど、ナリタタイシンの位置も中盤上がっていて2発目が後半に発動していれば2人ともスタミナ不足で倒れていた可能性がある。
結果としては単騎で逃げていたセイウンスカイを中盤でメジロマックイーンが交わし「アングリング×スキーミング」の発動まで独走。それを追い上げる形でナリタタイシンが相手のゴールドシップを抑え、チームとして完璧なレース展開を見せてくれた。
決勝の後に、アフターライブ
ウマ娘と言えばレース後のアフターライブ。
今回の出走メンバーで「Never Looking Back」を絶唱。
最高勝率を上げ決勝一着を取ったナリタタイシンをセンターとして、爺孫コンビに脇を固めてもらった。
5月タウラス杯以来、8月レオ杯を除いてすべてのCMTGsで出走させていたお気に入りのナリタタイシンに冠をあげられた事が嬉しい。12月サジタリウス杯は有馬記念の中山2500mが濃厚だが、そこでもナリタタイシンは有力なウマ娘だ。次の出番もその末脚に期待したい。
補項、二軍メンバー試行錯誤
3人目の枠として育成に挑戦したウマ娘を備忘録的に残しておく。
全体としてはデバフネイチャを含めた差しウマ娘を検討した。メジロライアンの固有スキル「レッツ・アナボリック!」はもはやCMTGsでは差しウマ娘に継承させるスキルの定番になっているが、「直線一気」を除いた終盤の準最速発動固有スキルである事はライブラ杯でも同様であり、デバフ対象を分散させる意味で、差しウマ娘を採用する価値はあるかに思えた。
# 本家本元アナボリック戦士 [ストレート・ライン] メジロライアン
後方から追い上げるタイプの差しウマ娘に取得させる定番固有スキル「レッツ・アナボリック!」の本来の持ち主。アナボリック戦士。
今回はようやく覚醒スキルを解放するだけの余裕が生まれたという事で、lv3解放以来久しぶりの本育成に挑戦した。
運良く複数回、長距離Sでの育成を達成できたが、本戦出場には至らなかった。
ネックになったのはスタミナで、代理ライス編成での育成を試みるも手持ちの因子では安定して900オーバーを満たせなかった。
青因子をパワーに寄せてスピード / スタミナ中心にトレーニングしていく方がメジロライアンの場合正しそうだったが、サポートカード [一粒の安らぎ] スーパークリークが自前でlv35止まりのためフレンドから借りる必要があった。一方で、終盤の加速を成功させるためのスキル「乗り換え上手」を取得させるためのサポートカード [願いまでは拭わない] ナイスネイチャが自前はlv40止まりのためあちらを立てればこちらが立たない。
結論としては追込2編成に優先するほどの育成は難しいという判断になった。
チームレースでは、ヴァルゴ杯で育成したナリタタイシンをマイルに送り出したかった事もあり、「円弧のマエストロ」を取得できたウマ娘に長距離を任せた。
# 後方からの先行せよ [ほっぴん ♪ ビタミンハート] スペシャルウィーク
差しウマ娘としては中盤の速度スキルを多く取得し位置を上げ、逃げ/先行策を上回る脚質補正で差し切る型もある。そちらを評価する場合の有力なウマ娘として水着スペシャルウィークを検討した。
水着スペシャルウィークは中盤の速度スキル「アガッてきた!」「迅速果断」「尻尾上がり」を地力で供給できるため、中盤で位置を上げる差しウマ娘を実現しやすい。固有が回復スキル「わやかわ♪マリンダイヴ」であるため、超長距離向けのスタミナに関して楽に最低保証を確保しつつ、速度・加速スキルにスキルptを回せるのも目指す作戦と相性がいい。
目標ステータスとしては、スタミナ、パワー、根性に10%づつ配分されたトレーニング補正を活かして、ナリタタイシン同様のSS+/A+/A+/B/B構成を実現しようとした。しかしスピードをSS+に持っていくためには、スピードサポートカードとして現在採用している [はやい!うまい!はやい!] サクラバクシンオーに替えて [必殺!Wキャロットパンチ] ビコーペガサスを採用するか、より多くのURA因子を保有した親を継承する必要がありそうという事で、いづれも実現が難しいという事でこれを断念した。
チームレースではそれでも十分という事で、回復スキルの量を調整して中距離を任せた。
取得スキルの改善点としては、「乗り換え上手」と「外差し準備」を中盤速度スキルないし終盤に前方で加速できるスキルに替えた方がいいだろう。いづれも終盤スキルだが条件が後方で、早い段階で位置を上げに行く作戦と噛み合っていない。超長距離ではゴールドシップ相手のカウンターになると考えていたが中距離では不要だろう。
# デバフ枠は有効か? [ポインセチア・リボン] ナイスネイチャ
実際に育成には至っていないけれど、デバフ枠でのナイスネイチャの採用は検討した。
対象コースが超長距離という事もあってスタミナは全体的に多めにステータス、スキルを盛られている事が予想できるため、半端な選出では役割を持てないと思われた。ただし、ラウンド1初日で唯一の一敗をつけられたナイスネイチャレベルのデバッファーを育成できたなら十分に決勝ラウンドでの選出を考慮できるだろう。
これはやばい。。。
実際に1着をとったのはこのデバフネイチャを出していたトレーナーのゴールドシップだが評価的にはA+だった。そのゴールドシップにハナ差でメジロマックイーンが差し切られてしまった。
ライブラ杯開幕直前でリリースされた [Creeping Black] マンハッタンカフェにバグが無ければ、マンハッタンカフェとナイスネイチャのデバフ枠2枚を採用して先行の単騎エースを送り出す編成は有力だったかもしれない。
# 理想形はひとつにあらず [Nevertheless] ナリタタイシン
ナリタタイシンは当初スピード / パワー型の育成を試行していた。(2枚目、3枚目)
スピード/パワー型で育成したパターンがルームマッチであまり成果を出せていたなかったところで、ルームマッチ上で根性Bを目安に育成した型が成果を上げており試験的に育成した。実際にレース展開の向上が確認できたので本戦にはそちらを採用している。
スタミナが「巡航時含めレース全体で消費する燃料」であるのに対して根性を「スパートの加速時に消費する燃料」とする説もある。この説が正しいとすると、ナリタタイシンはスパート開始直後から覚醒スキル「迫る影」で大幅に速度を上げるため、戦績の安定のためには根性を一定確保する必要があったというのは整合性が取れている。
その他の要因としては、根性を盛るために編成したサポートカード [うらら~な休日] ハルウララの効果が考えられる。トレーニングサポート性能に関してはアオハル育成シナリオ実装前から一定評価されていたサポートカードだが、アオハル杯におけるシナリオリンク対象としてかなり過小評価していた。
シナリオリンク対象のサポートカードを編成して、アオハル杯を優勝した際にヒントlv3で得られる金スキルがハルウララは「不屈の心」なのだが、このスキルはレース中盤の競り合いの中で発動する回復スキルになっている。
抜きつ抜かれつが必然的に発生し得る作戦ではほぼ確定で発動条件を満たすため、スキルヒントが安定し難いアオハルシナリオ育成で安く取得できる金回復スキルとして優秀だ。この採用により長距離直線/コーナーや緑スキルのような安価で効果的なスキルを追加取得し易くなったという効果を見落としていた。