山伏修行その4_名前を失くした夜
今年は5年目になりました。
独特の緊張感はあるものの、落ち着いて過ごすことができたと思います。
でも去年から下山時には必ず痛くなっていた膝のことがきがかりでした。まぁ痛くなったら皆んなから遅れてのんびり後ろの方歩けばいっかー、なんて軽くというか甘く、というか適当にサボろうというか…そういう考えでいたんです。ほんとダメな奴。
そしたらそんな考えはすぐ見透かされるんだな、ということをまざまざと見せつけられます。受付終わって白装束に着替えて始まりを待っていると、またも先達の息子、聖