お金の不安とサヨナラする方法。
え?
「お金の不安なんてないよ!」
それは失礼しました(^_^;)
生涯安心して暮らせるだけの資産をお持ちのかたには役に立たない記事ですので、どうぞスルーしてくださいませw
ちなみに私は
バツイチ、子なし、アラフィフ、シングル、フリーランス。
会社勤めのように年金補助もないので将来の年金はスズメの涙だし、独り身ですから「一輪走行」でわが身を守らねばなりません。
とはいえ
政治家発言で世間がザワついた「老後2,000万円問題」もあれば、「ゆとりのある暮らしをおくるなら3,500万は必要だよ」って声もある。
何を信じればイイの?? って振り回されてしまいませんか?
そこで
「老後資金に不安がある」
「いくらあればお金の心配から解放されるの?」
と疑問をお持ちの方に私が実践してきた方法をご紹介しますので、お役に立てれば嬉しいです。
1.お金の不安を「可視化」する
では、私たちはなぜ、将来のお金に不安を抱くのでしょう?
・病気や事故で突然、収入が途切れるかもしれない
・想像以上に長生きして貯金が尽きるかもしれない
・転職やリストラでアテにしていた退職金がもらえなくなった
数え上げればキリがありませんよね。
そこで大切なのが
死ぬまでのライフプランにかかる資金を可視化すること。
私の場合、98歳まで生きる(!?)と仮定してライフプランニングシートを作成しています。
たとえば「50歳からは年収がこれくらいに減少する」「投資で年間これくらいの収益がある」「59歳で宇宙旅行する(!)」といった具合に。
これは一度作れば終わりではなく、年に1回とかライフステージが変わるタイミングで何度でも作り変えてOK。
長期航海に向けた航路図を描くイメージです。
プランなしに船出をすれば、どこで座礁するか分からない。あまりにも無謀ですよね。
ただプランを作成するにしても、夢のような願いばかり書いていると「絵に描いた餅」になってしまいます。あくまで「将来は現実の積み重ねの先にある」ことを忘れずにいたい。
2.ファイナンシャル・インディペンデンスを目指す
老後に必要なおおよその目標金額を設定したら「ファイナンシャル・インディペンデンス」を目指しましょう。
ファイナンシャル・インディペンデンス=経済的自立
つまり、国の年金や生活保護などに頼らず、自分で生きていけるだけの資産を構築できた状態です。これを達成すれば、設定額を上回り余ったお金は、自由に好きなだけ使えばイイ。 ちょっとワクワクしませんか?
私がこのファイナンシャル・インディペンデンスを目指し始めたのは、30代半ば。今から13年前でした。
30代前半のときに遠距離恋愛をしていた彼のいる東京へ引っ越したものの、あえなく失恋。それから4年あまりケ・セラ・セラな東京生活を謳歌していたのですが、ふと「これから一人で生きていくのかな」と不安になって貯蓄額をのぞいてみると、上京前と全く同じ金額。
「4年間、一体わたしは何をやっていたんだ??」と絶望感にさいなまれました。
このとき編集者としてフリーペーパー作りに携わっていたのですが、さらに前職が証券会社出身だったこともあって「投資信託の始め方」といった特集を組むことに。そこで監修してもらったファイナンシャルプランナーさんからある投資信託を教えてもらい、わたしの人生は大きく変わったのでした。
その投資信託会社の代表(現在は会長さん)のブレない投資哲学に惹かれ、強く訴えておられたのが「長期投資でファイナンシャル・インディペンデンスを目指そう」だったのです。
最初は少額から積み立て投資、やがて収入の余りで単発購入といった具合で長期投資を続けること14年め。
結論としては「あのとき一歩踏み出して、本当によかった」です。
具体的な数字をあげると「エゲツな!」と思われそうなので控えますが、長期投資を始めた当初「60歳までに達成したい」と設定した目標額を、昨今の金融バブルでトントン拍子に達成することができました(億り人にはほど遠いですがw)。
「じゃあ、いくらあれば実現できるの?」
それは、人によってマチマチです。
「月30万以上はないと生きていけない」人もいれば、「田舎暮らしで家賃も安く、畑で自分が食べられるだけの野菜を育てている」人であれば10万円あれば十分かもしれません。
ざっくりですが
ファイナンシャル・インディペンデンスの目標額=
リアイヤまでの収入見込み+年金+(あれば)退職金ー老後にかかる支出
で考えると良いかと。
3.ファイナンシャル・インディペンデンスを目指す理由
「いやいや、増やせるならもっと増やしちゃった方が安心でしょ!」
とのご意見もあるかもしれません。
ただね、そうなると人生の目標を間違う恐れがあるんですよ。
お金はあくまで「目標を達成するための手段」であって、お金を貯めることが目標ではないはず。
そして、確実にいえるのは
「誰でもいつか人生の終わりを迎える」ってこと。
いくら大富豪になれたとしても、寝たきりになってお金を自由に使えないうえ、人間関係を疎かにした結果、お見舞いに来てくれる家族も友人もいない
となったら、どうでしょう?
家族のために遺産を残したとしても、それが原因となって子供たちが相続争いで揉めることになったら? これ、私のまわりでも実際にあった出来事で、資産家に限らず起こりうる話です。
ファイナンシャル・インディペンデンスというゴールを設定して、あとは生きているうちに心おきなく使い切ってしまう。我慢ばかりの人生ではなく、自分のやりたかったことを実現させて、後悔のない人生にしたいと思いませんか?
4.達成したら「カッコよく」お金をつかう
長期投資を始めたおかげで、これまでも運用益を使って海外旅行をしたりと、我慢するなくファイナンシャル・インディペンデンスに辿り着くことができました。
私の人生を変えてくれた投資信託の代表(現会長)さんとはその後、個人的にも交流させていただくようになり、私にとって人生のメンターでもあるのですが、たびたび口にされていたのが「カッコいいお金の使い方を考えなさい」との教えでした。
「長期投資を続けていくと、やがて使い切れないほど増えてしまう時期がくる。そのとき大切なのが『生き金』として社会のためにどう使っていくかだよ」
死に金=私利私欲のために使うこと
生き金=困った人、社会がよりよく発展するためにお金を使うこと
わたしは聖人ではないので、たまには美味しいご飯を食べに行ったり、今は行けないけど海外旅行にお金を使ったりもします。
ですので、心ばかりですが5つの慈善団体に毎月寄付を行い、クラウドファンディングなどで困った人を支援するよう心掛けています。
欲望のために使うお金は自己満足で終わりますが、誰かのために使うお金は幸せを「シェア」できる。
「長期投資ってどんなもの?」
「長期投資をはじめてみたい」
という皆さま。
私がメンターとしてご紹介した
「さわかみ投信」会長・澤上篤人氏の著書
お金がどんどん増える「長期投資」で幸せになろう
金融の本領
あたりの本が参考になりますので、よかったら。
おっと、一つ大事なことが。
「投資」ですから社会情勢や景気の変動によって、どんなに優秀な投資信託(ファンド)や株でも値下がりするリスクはあります。
そのときすぐに売却してしまえば、元本割れ(損)することも。ただ、長期投資はその名の通り、長くやるほど盤石な地盤となってリスクも下がりますので(理由はまたの機会に)、現在巻き起こっているような不測の事態が起こっても途中退場しないことが成功の秘訣です。
落ちても必ず底があり、底までいったら上昇するもの。世界中で多くの人たちが「もっと豊かに暮らしたい」「進化したい」と願い続ける限り、この法則は変わりません。
この記事を読んだ方が、10年後に「あのとき一歩踏み出してよかった」と実感していただけば嬉しいです。