所属事務所選びの参考資料:ミッシングピースの特徴(俳優の特性)
この記事2つで一旦、このシリーズは終えようと思います。今月、そしておそらく5月にたくさんの方と面談することになるので、もっと読んでおいてほしいことが浮かんでくるかもしれないので、シーズン2が始まっちゃうかもしれないですが(笑)
ミッシングピースの特徴:俳優の特性
はい、これを書きたくて、このシリーズ始めたようなものですから、最後はやっぱり自己PRさせてください!まずは俳優の共通点のようなものを分析しました。
「生え抜き」を除けば、大手事務所からの移籍組が多い
いわゆる「生え抜き」つまり、プロとしての俳優業のスタートラインがミッシングピースの人以外は大手事務所からの移籍組が多いです。(私はこの現象を再生工場って自分の中で呼んでいます。)力があっても大手事務所で埋もれてしまったり、やる気を失ってしまったり、チャンスに恵まれなかったり、自分の良さを見失ってしまったり。。。
俳優業を休業するとSNSで発信してる人をスカウトしたり、監督やキャスティングさんから紹介いただいたり、所属俳優から紹介してもらったりして繋がった俳優たちです。
見事にその才能を実力をすぐ開花させる人もいれば、ゆっくり時間をかけて変化していく人もいますが、力強く”リ・スタート”してくれてます。
新国立演劇研修所・ワタナベエンターテインメントスクール出身者が多い
プロ経験無しで入所する人の中では、この二つの出身者が多いです。そして、移籍組のベテラン勢の中にもこの二つの出身者が少なからずいます。
移籍組の人たちはミッシングピースも主力俳優なので、ミッシングピースとして、この二つの養成所の卒業見込み生にアプローチするようにしてきたことが一因です。更にその人たちの定着率が高いので段々と比率が高くなってきています。
スタッフがほとんど俳優:俳優業が生業にするのが目標
俳優業で生計を立ててもらうのがミッシングピースの一つの最終目標です。まだ俳優業を始めていない人にとっては、あるいは俳優業とは縁のない方にとっては、なんという慎ましい目標だなと感じられるかもしれませんが、俳優業を生業とするのはとても難しいものです。
なぜ俳優業が生業になってほしいかというと、もちろん応援してる気持ちもありますし、俳優をマネージメントしてる誇りもありますが、その方が売りやすいからでもあります。つまり、俳優の365日、24時間を預からせてほしいのです。
俳優は現場にいる時間は他の職業に比べれば短いと思います。けれども待ってる時間、結果が出るまでスケジュールを押さえられている時間は他の職業に比べると非常に長いです。この稼働してないけど空けておかなければいけない時間が確保できていると私たちマネージャーは仕事がやりやすい。その質も向上します。
ところがそれでは食べていけない俳優ばかりになります。それで、俳優の気持ちが分かる、自分ごととして仕事に向き合える、スタッフとしての目線が俳優業にプラスになる、ことなどから、ミッシングピースで働いてもらってる俳優がたくさんいます。特技を生かして経営戦略的な部分のアドバイザーとして、デスクマネージャーとして、営業マネージャーとして、IT部門の中心メンバーとして、模擬オーディションやセッションの運営・管理などのスタッフとしてなど、働き方はそれぞれです。正社員の人もいれば、時給で働いてる人もいます。
この方法を採用するようになってから、少しずつキャリアアップしているものの、そのスピードでは気力が続かないと辞めてしまう俳優が激減しました。
ミッシングピースが大きくなることがほんの一部でしかありませんが、俳優業界の働き方改革につながっているのだと信じています。これはミッシングピースの一つのミッションです。
俳優のライフワークバランスはそれぞれ
結婚している人、していない人、子供のいる人、いない人、妊娠中の人、バイトしてる人、していない人、ミッシングピースの正社員スタッフの人、ミッシングピースでバイトしてる人、休業中の人、海外にいる人。。。
俳優業以外のライフワークはこれと言った傾向はないです。多種多様です。この多種多様がミッシングピースの柔軟な、だからこそ強い、経営路線につながっています。
世間一般の”良い””正しい”生き方、日本人が好きな中流意識や帰属意識は俳優業を営みながらすり合わせていくのは難しいからこそ、多種多様な自分の幸せな在り方をサポートできる事務所でありたい、そのために事務所経営してると言っても過言ではありません。