仕掛学~win-winを作り出す~
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こんにちは。みっしいまです。今回は「仕掛学」についてお話ししていきます。見慣れないフレーズですが、この「仕掛学」は日常のあらゆるところに存在していて、これを知っていると普段の生活感が少し変わって見えたり、自分がしている事業の促進につなげることができます。
・「仕掛学」とは?
・「仕掛け」に必要な条件・要素
・日常にあふれている「仕掛け」を知る
▮「仕掛学」とは?
仕掛学:見えているのに見えていない、聞こえているのに聞こえていないない生活空間の魅力に気付かせるための仕組み
これが、仕掛学です。皆さんは、行動するからこそ壁にぶつかりますよね。その時に、「あれをした方が良い」とか「こうしてみた方が良い」とわかっていても中々その切り替えを出来ないのが人間です。
例えばダイエットをするためには運動をしたり食事制限をしたりすることは分かっていますよね。しかし、大半の人は運動した方が良いと頭でわかっていてもついつい甘いものを食べてしまったり運動することをさぼってしまいます。
じゃあ仮にこんな人に、「走った方が良いよ」と伝えても伝わるでしょうか?
伝わらないですよね。それは分かり切っていることなので、「ついしたくなる」様に間接的に伝えて結果的に問題を解決していくことを狙うのが今回の「仕掛け」になってきます。
○ついつい整理整頓したくなる方法
実際にその「仕掛け」がどれくらい効果があるのかを整理整頓で例えていきます。
よくある整理整頓の声掛けとして「整理整頓」の張り紙が張り出されていたりすると思いますが、その張り紙で全員が整理整頓できたら何の苦労もいあらないですよね。
先ほどもお伝えしましたが、大事なのは「ついしたくなる」ことです。裏を取って考えれば、「相手に整理整頓させた気にさせずに、整理整頓をさせる」ような感覚です。
下の写真ではその仕掛けが効果として表れていますが、ドラゴンボールの漫画もそうですよね。
この様に、1巻から25巻までイラストがつながるようにすれば、人は中途半端にそろわないことにストレスを感じるので、勝手にそろえようとします。ですがそれを嫌々揃えるわけでもなく、無意識的にそろえていますよね。これが「仕掛け」の醍醐味です。
ではこの「仕掛け」にはどのような条件を満たしている必要があるのかをこの後解説していきます。
▮「仕掛け」に必要な条件・要素
FAD要素
Fairness:公平性
誰も不利益を被らない
Attractiveness:誘引性
行動が誘われる
Duality of purpose:目的の二重性
仕掛ける側としかけられる側の目的が異なる
「仕掛け」にはFAD要素と呼ばれる上記の要素が存在します。
まず、Fairness:公平性という点においては、仕掛けによって誰も被害を被らない必要があります。仮に、人を欺くものは「仕掛け」の対象から外れます。「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」の違いはここにあるといっても過言ではないのでしっかりと理解しておきましょう。
次にAttractiveness:誘引性では、行動を「誘う」仕掛けの性質のことで、これを「強要」するものは「仕掛け」の対象から外れます。この仕掛けを行う前提として、相手に行動につなげてもらう櫃お湯があるので、もし仮に仕掛けたとしても相手が行動につながっていなかったらその仕掛けには「誘引性」が欠けていると思われます。
最後にDuality of purpose:目的の二重性では、仕掛ける側の目的と、仕掛けられる側の目的が違う事で、この二重性がないものは、「仕掛け」から外れることになります。
例えば、先ほどの漫画の例だと、仕掛ける側は「整理整頓につなげてほしい」という目的と、仕掛けられる側は「順番通り揃えたときのイラストを楽しみたい」四言う目的が異なるのがわかります。揃えることに不利益は生じませんし、揃えられることにも不利益は生じないので、ここでFairness:公平性の要素に当てはまっています。そして、「イラストを見たい」という強い誘引性があることからこれは「仕掛け」と言えることができます。
▮日常にあふれている「仕掛け」を知る
ここで、この「仕掛け」はどれだけ街中にあふれているか見てみましょう。
有名な事例としてポイ捨てを題材に進めていきます。
かなりひどい街ではポイ捨てが絶えないですよね。では、そんな街を「仕掛け」を使って解決してみましょう。あなたならどんな対策を取りますか?
ここでよくあるダメなパターンは、「ポイ捨て禁止」の張り紙とかですよね。これで解決したら苦労しないよって話です。
ここでこの問題をどうやって解決したかというと、「ゴミ箱の上にバスケットゴールを設置した」ことによって解決したんですよね。
これによって仕掛けられた人たちはそこに向かってゴミをシュートするようになります。これだけごみを捨てるという動作にも楽しさがあれば、当然ポイ捨ての件数も減りますよね。
他にも、「”自称”世界一深いゴミ箱」も有名ですよね。
これはスウェーデンのとある町中にある「”自称”世界一深いゴミ箱」ですが、ここにごみを入れると、ゴミがかなり落下する音からそこについたときのインパクトのある効果音が流れることから、それを聞きたくてごみを入れる人が増えました。中には、街中のポイ捨てされたごみを拾って入れる人も。
その結果、この街では一日に拾われるごみの量が約1.5倍の72キロを回収できたそうです。
仕掛ける側の「街をきれいにしたい」という気持ちと仕掛けられる側の「どんなことが起こるかワクワクする」という二つの目的が違ってお互いにプラスに働いていますよね。
今回では有名な二つの事例を上げましたが、これ以上に身の回りにはたくさんの仕掛けであふれています。こういった仕掛けを理解しながら日々生活していくと、今までとはまた違った視点で物事をとらえることができるので、皆さんも明日から身の回りの仕掛けを探してみませんか?
▮まとめ
・「ついついしたくなる」を作るのが「仕掛学」
・FAD要素を当てははめないと「仕掛け」にならない
・日常にあふれている仕掛けを探そう
僕自身この「仕掛学」を初めて知った時はそんな考え方があったのかとすごく感心させられました。自分も仕掛ける側になる時には、FAD要素を忘れずに、win-winの仕掛けを作れるようにしていきたいなと思います。
もし何かいい仕掛けがあれば教えてください。以上です。
ありがとうございました。
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