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障がい児行方不明のニュースを見るたび、おもうこと

ここ数年、毎年息子の誕生日には、じいじからプレゼントとして同じメーカーの同じ靴をサイズアップして買ってもらっています。ベルクロの黒いスニーカーは息子もお気に入りでした。


でも、最近身体や手足も大きくなって甲高になったのか、マジックテープが寸足らずになってしっかり留まらなくなってきたので、サイズはまだ大丈夫そうだけど、同サイズで違うメーカーのものに新調することに。

以前一度だけ買ったことがあったこのシリーズ、マジックテープのベルトの付け根に関節があって、開いたまま止まってくれるのが素晴らしい。そして色は服と同様、派手色に。
とにかく目立ってくれ。追っかけやすいから。


これでしばらく様子を見よう。おんぶ!おんぶ!言わずに楽しく歩いてくれますように。


おろす前に、両足ともにヘルプマークの布用シールを。全部のTシャツ、トレーナー、冬物アウターにも貼っているもの。

【 かくれなラベル 】でオーダーして作ってもらってリピートしております。本当にありがたい。


内側に折り込んだ部分に息子の氏名と父母の携帯番号をプリントしてもらっているので、もし迷子になったとしても何かしらで身元がすぐ判明すればいいなとお守りとして。

ヘルプマーク以外のお名前シールも同様の仕組みなので、プライバシーの保護のため表に名前を書きたくない場合にもとても役立ちそうなアイテム。粘着力が強くて、洗濯しても乾燥機かけても(乾燥機は推奨されていないかもしれないけど)へっちゃらなので嬉しい。



つい数日前にも岡山で、自分の名前を言えない12歳の子が夜に家から抜け出して行方不明になり、川で亡くなっているのがみつかったとのニュースが。

(我が息子も、ここ1年以内に2度も、わたしが寝ている間に家から抜け出して行方不明になり、警察のお世話になる事件がありました。この話はいつか詳しく書かなくてはと思いつつ思い出すと不安に襲われるのでなかなかです…)


ニュースのコメント欄を見ると、「勝手に外に出ないように親がしっかりケアしていれば…」みたいなことをおそらく悪気もなく言う人も居て、12年間たくさん悩んだり迷ったりしながらお子さんと向き合ってきただろう親御さんのことをおもうと胸が痛すぎる。


障がい児の行方不明のニュースを見るたび、ちゃんと見つかったのか再々ニュースを検索してしまったり、不安に駆られて数日不眠気味になってしまう不安症なわたし。


でもこれが親の心情、現実です。こうなってしまった以上、もう少し何か対策できたのでは…と自分の責任だと思ってしまうのも。


毎日不安を抱えながらも愛情を伝えてコツコツ日々を積み重ねたとしても、何が起こるかわからないのが現実。

リアルを知らない人の何気ない一言で、日々同じようにに悩んでいる人たちまで傷つくこともある。

これは何にでも言えること。(それでもコメント欄を見てしまうのは、世間の理解度をチェックしたいというリサーチ心が大きい気がする…)


徘徊や行方不明に関して言えば、健常児であっても低年齢だったり、息子のような発達障がい児や知的障害のある方だったり、はたまた痴呆症の方だったり。


いろんな理由で、家の玄関やあらゆる窓にたくさん鍵をつけたり、GPSをいくつも仕込んだり、身元が判るヘルプマークなどを常に持たせる工夫をしたり、いろんな対策をしている人がきっとたくさんたくさんいるのだろうなと思う。


まだ5歳で背の低い息子でも、怒ったりパニックになると重い椅子を引きずってでもドアチェーンを外して外に行きたがることもある。それが背が高くなり、さらに力もつよくなり、ましてや大人ともなると…。


鍵ひとつにしても、どうやって簡単に開かないようにするか、開けるまでの時間を稼ぐか、賃貸の場合使える補助錠にも限界があるだろうし、わたしもこれまでたくさん考えていろんな策を試してきたけど、これからも太一の成長と共に突破され、そのたびにまた悩み続けるのだろうな…。


(おそらく犯罪に使われる危険性なんかもあると思うから、内鍵を開けにくくする商品が本当に本当に少ない………ほとんどがベビー用しかない………ので、現在は普通の玄関の鍵に、追加のドアチェーンをして、そのドアチェーンを短く束ねる南京錠をさらにつけて、ゴミ出しとかちょっと開けたときのうっかり閉め忘れ防止の後付けオートロックもつけている。)


もし自分が寝ている間に居なくなったら…と想像してしまって不安で眠れない日がある。夜中に何度も起きて姿を確認してしまう。あれからずっとではないけど、時々トラウマのようにやってくる波がある。


(息子が行方不明になった2回とも、病み上がりだったり早朝だったりでわたしがうっかり眠ってしまった間に居なくなったのでした)


特性があって危険性を判断できない人のこんな事故について、どうか、闇雲に親御さんや介助者さんを責めないでほしいし、居なくなった本人を責めないでほしい。


そしてこんな悲しい出来事が少しでも減るように、無くなるように、ヒヤッとするような出来事を少しでも減らせるように、


なにかわたしに出来ることはないかとまだまだまだまだ考えている。ずっとずっと考えている。


悲しんで、不安になって、眠れなくなっているだけじゃなんにも解決しないのだ。


でも時々どうしてもやってきてしまうこんな夜に、夜な夜な画期的な鍵やタグなんかを発明するポジティブクリエイティブ母ちゃんになりたい。


昨夜の真夜中に想いを書き残しておきたくて、なぐり書きの散文ですがここに記録しておきます。

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