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近況、性教育の話とか

生理前は非常にぼんやりする。ホルモンだからしょうがない……ホルモンが喋ってると思ってください。

しんどくて、どうしても家族に優しくできないし、子どもが遊ぼうよ!と言ってくれても思い切り遊べない。もうこういう時は「ごめん今日はママお腹痛くてしんどい」と言うようにしている。なんで〜!?て言われたら、「血が出ているからね、どうしてもこうなるんだ」と伝えている。しんどい理由をちゃんと伝えてあげないと、子どもは「自分のせいでママは機嫌が悪いんだ」と思うんじゃ無いかな。私がそうだった。

と、考えていたら、これはマジらしい。子どもが自分では理解できない状況を自分なりの空想や理屈で埋めることを心理学では『魔術的思考』というらしいのだが、その結果「自分が言うことを聞かないからママはしんどいんだ」という何の脈絡も理屈もない思考に行き着くことがある。らしい。ていうか私の子ども時代はまんまこれだ。私は空想癖がかなり強かったので、余計にこうなったのかも。


お風呂で流れる血を見て「ママどうしたの?!痛くないの?!」と子どもがびっくりするたびに、生理のことを伝えている。「赤ちゃんを産むために必要な、身体の変化よ」と言っている。まだ4歳だしあまりわかっていない。毎月新鮮にびっくりしている。だけどいつかわかる日が来ると思うのでちゃんと隠さず伝えていきたいところ。学校の保健体育がアテにならないことなんて、出会いたての夫を思い出すと明らかだ。「本当に何も知らんから、どうしたらいいか教えて欲しい」と言ってくれる夫だったのは幸いだったけれど。


子どもへの性教育についてはきっと色んな考え方があるとは思うが、まずは親が自身の『性』、『心と身体』についての認識を明らかにしていく必要がある。結構しんどい。自分に向き合うという作業はなんでもしんどいし、めんどくさいし、時間がかかる。
『性』はその歴史からどうしても嫌悪感を抱くことが多い部分だし、繊細な話なので余計にしんどい。周囲の目も気になるし自分からの反発も大きい。だけどここに向き合うことで自分の命をもっと愛せるようになると思う。それは子どもに伝わるはず。子には、自分やひとの命・心と身体を祝福していて欲しいので、引き続き頑張ってみる。
まずはほんと、親である自分から。拗れるので、深刻にはならないように気をつけよう。


ていうか子育てなんて、本当、自分と向き合いまくりでしんどい!!私の母は「子どもから『あなたはどういう人間ですか?』って常に問われているような気がして、辛かった」と話していた。わかる。アフリカの珍獣・ワッカル。


しかしこの激動の時代に縁あって子どもと出会った人は、きっとそれができる人だ。この先を生きる子どもたちに、幸せな未来を残したいというのは、共通の願いだろう。そしてそこには血縁関係の親だけでなく、育ての親、道で微笑みをくれた人、お店でお料理を持ってきてくれた人……みんながその子の人生のピース。先ほどの『自分と向き合う作業』や『子育て』は一人でやる必要は全く無い。むしろ一人でなんかできない。おかしくなるからやっちゃダメだ。


NoDo_というお店を通じて、子どもと、大人と、その間にいる人たちがどんどんグラデーションのように繋がっていくといいなぁと今、ぼんやり考えている。例えば、絵本は『子どものもの』でもないし『大人のもの』でもない。アートは、アーティストだけのものでは無い。

最近の息子が一番好きな色は『虹色』だ。

「赤も青もぜんぶすきだから!」と話していた。虹色の電車に乗りたいそうだ。私が表現したいものの正体が一つ、見えた気がした。

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