アメリカ(ボストン)の街・家
ボストンは古くから建っている家が多く、築100年みたいな物件もたくさん。煉瓦造りの建物で景観が綺麗なエリアもあって、英語の先生も「ボストンの街は歴史のある街だから」と言っていた。そうしたら、イタリア人の生徒が本気のトーンで「NO〜」と言っていた。確かにね、そりゃね、ローマ帝国には負けるよ。中世の建築物とかバンバン残ってるヨーロッパには負けるよ。でもさ、「歴史がある」形で残してるのは素敵じゃん、これから歴史刻むかもしれないじゃん。
一方、他の生徒が「ボストンはビッグシティだ」とも言っていた。これに関しては東京出身として「NO〜〜〜」と思ったりもしている。
出身の国が違うと捉え方も千差万別。
そんなボストンの街や家などについて思うこと。
駅・地下鉄
ボストンは地下鉄が(アメリカにしては)発達していて、車がなくても生活ができる。どうやらボストンはアメリカの中で初めて地下鉄ができた都市らしい。運転しないほうが社会のためになるな…と思う運転スキルの自分にとっては、電車が公共交通機関としてあるのは非常にありがたい。
そんな歴史のあるボストンの地下鉄、よく言えば歴史を感じさせる見た目で、率直に言うと「ほこりだかすすだかをかぶりつづけたであろう謎の濁り方」をした見た目。ホームに入ってくるときも謎の金属音をとどろかせている。そして駅も電車同様、ほこりをかぶったというか、ものすごく節電をしているというか、とてもとても薄暗い。これは車両点検用の作業スペースかな???と思うような暗くて雑多な空間が駅だったりもする。煌々と照明がついた東京の地下鉄がちょっと恋しい。「(古いけど)ボストンの地下鉄はアメリカで一番初めにできた地下鉄だから」という意見も聞いたりしたが、最近の銀座線洒落てるよ…?という思いが頭をよぎらなくもない。
でも、この電車に生活を支えていただいているので、文句言わず、ありがたく使わせてもらおうと思う。
トイレ
ショッピングセンターや図書館などのトイレを使おうとすると、汚いとかいうより、水を流すボタンのパネルが壁からはがれかけてたり、便座の部分が割れてたり「なぜそんなところが…?」という壊れ方をしている。なにがどうなってそうなったのか本当に謎。
あとはドアがちゃんと閉まらなかったりする。よく行く図書館のトイレ、個室が10個程度あるが、いろいろ試したところ半分以上がちゃんと閉まらない。ひどいものだと、そもそも機能しないパーツがつけられていたり、パーツが邪魔で扉が閉まらないみたいなところもある。依頼した側も作業完了後のチェックとかしないんだろうか。
致し方ないので(?)時折、「カギはかからないものの、なぜかわからないが何かの力により扉が閉まった状態で止めておくことができる」個室を選択し、「どうか人が入って来ませんように」といろいろなものに祈りを捧げながら用を足している。
我が家
パッと見シンプルで悪くない感じの部屋に住んでいるが、網戸に穴が開いていたり、そもそも壊れていたり、ドアがきっちり閉まらなかったり、ちょっとずつ惜しい。
ここでがっかりランキングを残しておこうと思う。
第3位 冷暖房設備
ボストンはもともと涼しい地域だからか、冷房が部屋に備え付けられていなかった。暑すぎると困るので、万が一に備えて冷房をレンタルした。
冷房は日本のものの半分ぐらいのサイズ感で、設置する部屋の窓を開け、半分を外に出す形で窓に固定する。部屋は3階。重そうな箱がテープだけで窓際に固定されている。ものすごく不安。(不安だったけど、街中を歩いているとこのスタイルの冷房ばかりなので、そういうものなんだと思った。)
そしてつけてみるとものすごくうるさい。寝られない。ナイトモードであれば、一定の温度になると(?)運転が止まり静かになるが、温度が上がるとまた元気にでかい音とともに冷風を浴びせてくる。静かになったタイミングを狙って眠りについて深い睡眠までもっていかないと眠れない。ちょっとの物音では起きない鈍感力を持っているが、この冷房には勝てなかった。
そして暖房。セントラルヒーティングなので、いちいち調整しなくてもずっと暖かい。何なら暑い。ボストンは寒い地域だからと、「もこもこあったか部屋着」みたいなのを大量に持ってきたが、あまり出番がない。渡米前、「半袖で過ごす人もいますよ」という話も聞いてていたが「またまたぁそれは暑がりの人の話でしょ」と信じていなかったのがいけなかった。半袖とは言わずとも、薄手のパーカーを羽織っていてちょうどいい、という感じ。
ここまではいい感じなのだが、残念ながら暖房もうるさい。温度によって出力を変えているようで、そのタイミングでどこかのつまみが「ギリギリ…ギリギリ…」と不気味な音を立てる。これも、ちょっとの物音では起きない鈍感力を持っている私の睡眠を時折邪魔してくる。サウンド的に不気味な音なので、深夜にこの音で起こされると非常に寝覚めが悪い。
第2位
風呂の栓。
そもそも、閉まらない。謎の金属の突起がついていて、完全に閉まらない。
そして、栓が、排水溝側にチェーンで固定されている。なぜ。バスタブ側にチェーンでぶら下げるみたいにしておけばいいのに、排水パイプ側につながってるもんだから、掃除がしにくい。そしてすぐに詰まる。
トイレと風呂を分けてくれとか、洗い場を作ってくれとか、シャワーを固定するなとか、いろいろ思うところはあるけれど、そんなことよりなによりもこの栓と排水周りを何とかしてほしい。
日本の水回りメーカーさん、強引にでもアメリカに進出していただければ。
第1位
換気(?)扇
換気扇が換気をしない。調理中に出た熱い空気、におい、煙を吸い上げ、レンジフードの上から部屋の中に勢いよく吹き出してくれる。
換気扇を回しながら調理をすると、位置的にもれなく私の頭が温まる。
お願い、これを作るに至った思想を教えて。
これを作ったことで、ユーザーがどう嬉しいのかを教えて。
怒らないから。お願い。
書いていたらほとんどぼやきになってしまった。
それでもボストンの街は好きだよ!
ということは文字を大にして書いておく。