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河鍋暁斎 / メトロポリタン美術館
#あわいメモ うつわとあわい、うつわのあわい
昨年ゆめしか出版より発行した「日本現代うつわ論1」について、ふと思ったことがあったのでメモ。
「うつわ」の概念については↑の本や大槻香奈さんのYouTubeチャンネルにて様々にまとめられておりますので、ここでは端折ります。
古くから「(あの人は)器が大きい」など、人の性質を表すことにも使われる「うつわ」という単語。
ふと、「うつわ」には「鬱輪」と「憂強」という漢字をあてることもできるなと思いました。あくまでも造語ですが、むりやり「うつわ」と読んでください。笑
前者は鬱々とした世界をぐるぐると巡り、後者は憂いに対しても強く居られるもの、というイメージで漢字をあててみました。
聞き慣れた言葉に変換するなら、ネガティブとポジティブになるかと思います。一見するとポジティブな方が望ましいように思われるかもしれません。しかしこれはどちらが良いか悪いかという話ではないような気がしています。
人間、常にポジティブ思考で居ることなど土台無理な話で、むしろネガティブを押さえつけてしまうことによってより自らを傷つけることになると考えています。陰陽文様のように、ポジティブもネガティブも一人の中に同時に存在していて、その比率が時によって違うだけではないでしょうか。
となると、うつわというものの中身は鬱輪と憂強の2つの要素がグラデーションとして存在しているのかもしれません。
そう考えてみると、「うつわ自体があわいのような側面を持つのではないか」そんな風に感じました。
うつわの中身は、からっぽか満たされているかの2パターンではなく、もっと様々な状態が存在するのではないでしょうか。
もう一つ仮定があるのですが、まだうまくまとまらないのでまた改めて。
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