大槻香奈個展『雲と石 -2021-』(勝手に)後夜祭 第二夜
こんにちは、ナツメミオです。
勝手に始めた後夜祭。やりたいことがもりもり出てきてしまい、早速「ゆっくり更新」が有言実行となってしまいました(笑) のんびりとお楽しみ頂ければ幸いです。
そして、更新時間が夜だろうが昼だろうが「後夜祭」ということでよろしくお願い致します🙇♀️(無理なくたのしく更新していきたいので…)
さて今回は個展設営の様子の振り返りから!
そこから!?と思う方もいらっしゃるかと思うのですが、通常、お客様が設営の様子を見ることはありません。よって、とても貴重な映像なのです。詳しくは以下のインスタライブのアーカイブをご参照ください。
▼インスタライブアーカイブ「白白庵・個展設営の様子!(私はなんもしてない)」
ここから見えてくるものはなにかというと、
「白白庵のギャラリストさんが、どのようにして作家の込めた思いを読み解き、それを形にしていったのか」
ということです。
作家さん自身が設営をするケースも多いため、完全にお任せするのは珍しいのではないでしょうか。
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今回の動画を元に、ざっくりと白白庵の全体像を描いてみました。曖昧なところも多いと思いますが、動画と合わせてご覧頂ければ幸いです。
図:ナツメミオ(2階はあまり映されていない箇所も多く、必ずしもこの図が合っているとは限りませんので、予めご了承ください…)
より大きな画像を見る場合はこちらのツイートの添付画像をご参照ください↓
しかし当然ながら、詳細は白白庵マネージャーの青山さんの解説動画をご覧頂いた方が確実です!笑
▼大槻香奈個展「雲と石-2021-」展示解説
今回は「こころのかたちを解き明かす」展示であるため、1階は深層心理に近い部分、そして2階は表の意識に近く、外界と接する面も見えてくるのが興味深いです。
また、今回大槻さんがモチーフとして用いた木ノ戸久仁子さんの作品が、1階では基本的に石を展示し、2階に上がると器の展示になっている点もとても面白いです。
大槻さんの過去作品の中に、「物語になりきれないものたちへ」という作品があります。
引用元:https://twitter.com/kanaohtsuki/status/1048532879523831808?s=21
この作品と照らし合わせたのが木ノ戸さんの茶碗。その理由は、茶碗というものは手に取った方と共にストーリーが紡がれていくからいくからだとのことです(=まだ物語になっていないものとしての茶碗)。
この作品だけに限らず、すべての作品において、お迎えされた作品たちがこれからどのような物語を紡いでいくのか、とても楽しみになる見せ方だなぁと思いました。
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このように、展示は作品だけで成り立つものではなく、作家だけで作り上げるものでもなく、ギャラリー、そして木ノ戸さんのように作品モチーフを提供してくださる方など、様々な人々の意思と力が合わさって成り立っているものだと言えるでしょう。
今回の「雲と石-2021-」は、そういう意味でも、関わったすべての方の意思と力がとても良い形で合わさり、素敵な空間が顕現した、ある意味では稀有な展示とも言えるのではないでしょうか。
引用元:https://twitter.com/kanaohtsuki/status/1388090456907476994?s=21
さて、次回はこの素敵な空間に展示されていた作品それぞれが、どんな解釈をもって描かれていったのかを、少しずつ読み解いていきたいと思います。引き続きよろしくお願い申し上げます◎
2021/05 文責:ナツメミオ
いつもありがとうございます!文献代や勉強代として使わせて頂きます。