”「経営のプロ」コンサルの倒産が過去最多”のニュースについて思うこと
おはようございます。今朝も勢いで書きます!
先日、コンサルテイング業界に関する、こんなニュースがあった。
経営のプロであるはずのコンサルテイング会社の倒産が増えているという記事だ。同業の私とすれば気になる。で、どれほどの倒産数になっているのかと気になりながら読み進めると、
倒産数 154社
ということだった。「たったの154社?」
ちなみに、これまでの年間最多倒産数は、2023年の143件だったようだ。それと比べると、11社増えている。「たったの11社?」
なんとも、まあ小さな数である。初めにこの記事を目にしたときは、こんなので記事になるのかという印象だった。
きっと、コンサルテイング業は参入障壁が低いので、これ以上に参入企業数は増えているはずだ。だから、倒産率で計算すれば低下しているはず。参入数も倒産率も、この記事に、その数値はない。
誰でも考えることだと思うが・・・。
ハッキリ言って、意図を、それも悪意を感じるニュースである。その意図とは、
経営のプロであるはずのコンサル会社は、自分たちの会社の経営すらできないコンサルが増えている・・・。
そんなところだろうか?
しかし、これについては、ハッキリ言って、大きな勘違いをしている。これも、少し考えれば分かるはずだが、本当に気づいていないとすれば、程度が低いなと思う。
それは、企業をコンサルティングするということと、コンサル会社を立ち上げてコンサルビジネスをすることは大きく違うということだ。
新聞社やリサーチ会社で、記者や研究者のような仕事をするのと、新聞社やリサーチ会社を経営するのとは大きく違うのと同じである。
大工として家を建てるのと、工務店を起ち上げて家をつくる会社を経営するのとは大きく違うのと同じである。
ところが、経営コンサルは、コンサルテイングをするのと、コンサルテイング会社を経営することを同じように捉えられる。仕事の内容からしても、そのように捉えられるのは仕方ないのだが。
また、そのことが、コンサルテイングで実績を上げていたコンサルタントが、独立をしてコンサルテイング会社を起ち上げたものの、同じような感覚で経営をするために、立ち行かなくなる会社を増やしているのかもしれない。
まぁ、それでも、倒産数が多いとは思わないが。こういうものは、他の業種と比べて見なければ分からない。
いづれにしても、経営のコンサルティングをすることと、経営コンサルティングビジネスをすることには大きな違いがある。
ニュースの意図を考えてみて、今日もステキな一日に。