中小企業に必要なUSPづくり
おはようございます。今朝も勢いで書きます。
マーケテイング関連の本を読んでいると、よく目にするUSP。これは、ユニーク・セリング・プロポジションを略したもので、自社や商品を差別化したいときに考えることとして紹介される。
ただ、実際に、これを使いながら差別化ポイントをつくるのは、なかなか難しい。今のように多くの会社やお店、商品が存在し、需要過多の時代に効果的な差別化をしていくのは簡単なことではない。
USPの必要性は分かるのだが、では、どうすればそれを作ることができるのか?という方法論はないに等しい。また、具体例としては、注文してから30分以内で届けるピザ店や収益性と顧客満足で高い評価を受けるLCCなどがよく紹介されているのだが、他の事例を探そうと思えば自ら探すしかないといった状況である。
例えば、缶コーヒーで朝専用のものとして売り出してヒットした商品があるが、これなどはUSPが分かりやすく見える。
しかし、世の中にある会社やお店、商品がこのように分かりやすくUSPが感じられるものばかりかと言うと、そう感じられないものの方が多いのではないだろうか?
例えば、トヨタ自動車のUSPは何だろうか?JALのUSPは?ANAは?三井住友銀行が他の銀行と違うUSPは?UNIQLOは?ソフトバンクは?阪急百貨店や高島屋は何が違う?
何となく違いは感じられはするが、明らかな違いを感じるだろうか?また、代表的な例として、先ほど挙げたピザ店は、今はどのピザ店も同じような配達時間となっている。LCCも多くの航空会社が登場している。
そのような状況でも明らかなUSPを持つピザ店やLCCがあるだろうか?
住宅会社や住宅リフォーム会社でも、お客様から選ばれる会社になっていくには、選ばれる理由がいる。それが、USPなのだが、明らかなUSPをつくるのは簡単ではない。
そこで、中小企業に必要なUSPとはどのようなものかを考えると、目指すべき未来の姿にチャレンジしている姿勢を見せつけていくことではないかと思っている。
USPが必要なのは、そのエリアで最も多くのシェアをとる一番企業ではなく、それに続く二番手以下の企業である。一番との違いを明確にしていかなければ、勝ち目がない企業だ。
そこで、必要なのが、一番企業と比べられたときに勝てるポイントづくりである。それこそが、USPである。
そして、それは、その企業がどのような会社になることを目指しているのかを発信することであり、そのためにはどのような技術が必要なのか?どの分野のスキルを会社として磨きこんでいく必要があるのか?それを決め、明確にすることがこのような会社に必要なUSPではないだろか。
つまり、今はまだ一番企業に勝ててなくても良い。明らかに勝っているものがあれば、それを打ち出せば良いが、現実にはない場合が多い。
また、これはビジョンに近い。ビジョン≒USP。私にはこの感覚がしっくりきている。
強みを磨いて今日もステキな一日に。
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