会社の業績に最も影響を与えるもの
おはよう。今日も勢いで行こう!
さて、大手ハウスメーカーの22年9月受注速報が発表された。
9月単月の数字は前年度と比較してのものだが、すべてのメーカーが前年比ダウン。しかも、二桁以上が目立ち、住友林業は30%を超えている。
右側の期累計は、今期になってからの累計を前年度比較している数字だが、こちらもすべての会社がダウン。ここでも2桁以上ダウンがある。
このように全社がマイナスとなるのは2020年3月以来のようだ。ただ、その頃はコロナ感染が拡大し始めた頃。何が起きていたかというと、大相撲春場所の無観客開催、プロ野球開幕の延期、甲子園選抜大会の中止、そして、東京オリンピックの延期が決まった。
初めてのパンデミックで日本でも外出することさえ、かなり慎重になっていた頃だ。コロナ前の前年と比べて、受注ダウンも仕方がない状況だった。
ただ、今回は前年と比べてそこまでの大きな社会変化は起きていない。業界で起きていることとすれば原価上昇による販売価格のアップ。ただ、住宅ローン金利は変わらず低金利が続いているので、月々の支払いにすれば、それほど大きな違いにはならないはず。
それでもマイホームへのマインドが上向かないのは先行き不安だろうか。インフレで生活コストが上昇していることも影響しているはず。あるいは、中古住宅シフトやマイホーム取得層の減少など構造的な変化かもしれない。
さて、このようなデータを見たとき、地方の住宅会社や不動産会社の経営者は何を感じるか?そして、どう考えるか?
ここで、2つの道に分かれる。
一つは、「大手ハウスメーカーがそういう状況であれば、当社が厳しいのも仕方がない。今は無理をせず、お金の使い方も考え直そう。」というようにに考える。
特に、打開策を考えることもしない。ある意味、業績が伸びないことを外部環境にあるとして、思考が停止している。
そして、もう一つは、「大手ハウスメーカーが受注を落としている状況を好機にするにはどうすればいいか?新商品を開発するか。あるいは、お客様が総合住宅展示場へ行かなくなっているはずだから、当社でも新たな集客策にお金をかけてチャレンジしていくか。」と考える。
この状況を好機にする方法を考える。そのためにいつも以上に情報を集め、何が起きているかを感じとり、新たな策を考える。思考が止まるどころか、いつも以上に回転させる。
どちらの方が業績を伸ばすかは明らか。
不景気の時もそうだが、外部環境がマイナスの風向きにあるときほど社長のマインドが業績の差になる。
今こそ好機とするために、情報を集め、思考を働かせよう。業績のアップダウンの要因は外部環境ではない。内部環境である。その中でも社長の頭とハートのなかにある。
では、今日もステキな一日に!
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