私が大型バイク免許を取得するまで。【後編】
おはようございます。今朝も勢いで書きます。
中型免許は取得し、いよいよ大型バイク教習が始まった。またバイク起こしから始まる。今度は、バイクの重たさはすでに体感していたので、ある程度、重さに備えていた。その甲斐あって、一度でバイクを起こすことができた。中型よりも重くなっているが、それほどの違いは感じられなかった。
それよりも中型と大型の違いは「加速力」で感じた。少しアクセルを回すだけで、勢いよくスピードがでる。加速力は中型と大型ではまったく違う。乗り心地も良い。やはり大型へチャレンジして良かった。
予約がうまくとれず教習が3週間近く空いてしまったこともあった。その頃にはすでにレッドバロンで購入するバイクを決めていて、申し込みも済ませていた。3週間もバイクに乗らないのは教習所に通うようになって初めてのこと。
早くバイクに乗りたい、早くバイクを納車したい。
これほど未来を待ち望むなんて、久しぶりのような気がした。それこそ、小学生のときの遠足や運動会、修学旅行を待ち望んでいたときのような感覚だった。
そして、週末の3日間で7コマの教習を終え、2段階の見極めも終了。ところで、私は2段階の終わりになるまで、教習中にバイクを倒してしまうことは一度もなかった。
それが、2段階の最終まできて、スラロームで初めてこけた。少し無理をしてバイクを倒そうとしたことでこけてしまった。そして、教習最後のメニューである波状路でバイクを倒しまくった。一度の教習で5回以上倒したと思う。暑い日だったので、汗だくになりながら、波状路を練習した。それまではスムーズに教習が進んでいたので、教官からもなぜそれほどつまるのか不思議に思われたくらいだ。
立ってバイクに乗ること、立ち姿勢でのクラッチとアクセルの操作に慣れていないこと、クラッチを切るときと半クラにするタイミング、それにあわせてアクセルを回すタイミングが分からず、上手くできないことが原因だったと思う。今思えば、決められた想定時間以上に走ろうとすること、ひとつひとつの段差を教官のように上手に乗り越えようとし過ぎていたことが原因だったのかもしれないと思う。
その時は、最後までうまく走れるようにはならずに、最後の最後で試練がやってきた。一本橋はだいぶと上手く走れるようになり安心していたのだが。
そういうこともあり、ドキドキでむかえたのが、大型卒検。この日は私をあわせて4人の方が卒検を受けていた。そして、私は一人目で走ることになった。その日は、朝から結構な量の雨が降っていた。雨の中の卒検を覚悟していた。それが、私の試験の直前になって、雨が止んだ。ツイテいる。今のうちに試験を済ませたかったので、一人目に走れるのもラッキーと思いながら、バイクを走らせた。
順調に試験は進み、最後に残ったのが、波状路。最も、自信がないものである。コケまくった残像が頭に残っている。試験までの間、YouTubeで学習して、自転車でも練習した。そのイメージで臨んだ。ところが、侵入したと同時にやはりクラッチとアクセルの使い方が分からなくなる。バイクも揺れ始める。はみ出してはいけない線からタイヤがはみ出そうになる。それを必死に戻しながら、走る。ところが、雨で靴裏が濡れているのか、ステップが滑っているように感じる。
途中で何度かタイヤが線からはみ出そうになり、ダメかあ、と思うこともあった。あきらめずに、何とか粘ろうと走り続け、無事に走りきることができた。良かったぁ。後は、外周を一周して、バイクを停車させて終了。まずは、無事に帰って来れて、ホッとした。おそらく試験は大丈夫だろう、受かっただろうと思っていた。
ただし、結果が出るまでは、あと3名の方の試験を終え、それからも1時間ほど待たなければいけなかった。その間、一緒に試験を受けていた63歳のオヤジさんと仲良くなり、楽しい話をしていた。その人は卒検5回目のチャレンジのようで、今回は何とか最後まで走りきれたと喜んでいた。
若い時、バイクに乗っていたこと。その頃に憧れていたバイクがあり、それに偶然出会うことがあったこと。そのバイクに乗りたくなり、先に購入したこと。なので、そのバイクに乗るために大型免許へチャレンジをしていること。もっと簡単に免許は取れると思っていたが、想像以上に苦労をしていること。
また、仕事はいくつかの会社を経営する社長をしているようで、最近の景況感や地元のことなど、いろいろ楽しい話をしていた。
結果は二人とも無事合格!
こうして約4ケ月にわたる私のバイク教習生活が終わった。もう来ることはないのかと思うと、寂しさも感じるようになっていた。先生に教わったことを忘れずに安全運転を第一にバイクライフを楽しもうと考えていた。
スタッフの人たちにもお世話になった。空き時間ができたときは私の話にも付き合っていただいて。
楽しいバイク教習の時間だった。ありがとう♪