みそら 2016年5月15日 02:36 影に染まった木々が星を握り潰そうと頭上に手を伸ばしている。深い闇と獣の気配に声を殺して泣いた。「迷子か?」木の上で琥珀色の瞳が輝く。「だあれ?」「森の賢者」「けんじゃ?」「だから子供は嫌いじゃ」「きらいじゃ?」「…早く出て行け」優しい歌声。草藪が道になり、お母さんの声が聞こえた。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #創作 #ショートショート #短編 #診断メーカー #モノカキ空想のおと #鳥の王 #書きたかったものの推敲版 #時間外の悪あがき 1