見出し画像

作家紹介

※文章の音声化についてはこちらをお読みください。
https://note.mu/misora_umitosora/n/nc76e754673e5

――――――――――――――――――――――

作家、蒼野シノブ。

今や書店、インターネット、各メディアでその名前を見ない日はない。
様々な来歴を目にする作家業界だが、彼女の経歴は実に『普通』だ。
最初は小説投稿サイトへの投稿だった。
当時会社勤めだった蒼野は、帰宅して寝るまでのわずかな時間に多彩な作品を投稿していた。

言葉から溢れ出る感性。
緻密で計算し尽くされた文章と、繊細で柔らかな感情表現。
何気なく始めたという投稿で蒼野は注目を集め始める。
キャッチコピーのようなワンフレーズや短い詩、一冊の本に出来そうな長編小説まで。
彼女の言葉は枠に囚われず見る者の心に響いた。

そして転機は訪れる。
講英社と投稿サイトが企画した公式イベント「作家をめざそう!」で大賞を受賞したのだ。
現在蒼野の担当編集者であり、このイベントの発起人だった山崎氏はこう語る。

「インターネットの普及に伴い、ネット上で自分の作品を発表する人が増えました。そこから原石となる人材を発掘したかったんです。様々なサイトで同じ様な企画を同時に開催していたのですが、彼女の文章はその中にあっても目を引くものがあった。ずっと書き続けて来た場所がネット上だったこともあり、発想や文体も柔軟で決められたテーマで文章を書いても切り口が面白い。流行や人の心に触れる若い感性と、社会人経験を活かした大人の考えが同居している。これはいけるぞと思いましたね」

その後の活躍は知る人も多いだろう。
デビュー作となる「インターネット」がネット上で評判となり発行部数200万部を突破、特設サイト内でリアルタイムに進行する小説を掲載し話題となる。
作品内の台詞や登場人物達の服装を真似る若者が急増し社会現象になった。
一方で社会的な内容が評価され、若者達の親世代にも支持されることとなる。
現在は若い世代を中心とした読者層を持つ雑誌「Novels」にて「GAME」を連載中。
既に連載終了と同時にドラマ化されることが決定している。
また、ネットを通して交流を深めた異業種の友人達とのコラボレーション企画でも話題を集めている。

「忙しくて寝る暇もないでしょう?」と尋ねると、蒼野は笑った。

「まだまだこれからです。書きたい話が沢山ある。やってみたいことが山程ある。紙やネットといった媒体にこだわらず作品毎に色々な方法と場所で私の言葉を発信できたらな、と思います。きっと……一番寝る時間を惜しんでいるのは私自身です」


彼女は今日も言葉を紡ぐ。
見る者を惹き付けて止まない言葉。
それは誰よりも、彼女自身が楽しいんでいるから生まれるものなのだろう。

――――――――――――――――――――――

人名、会社名、雑誌名、作品題名、企画名の変更、人称や語尾変更ご自由にどうぞ。
素敵な写真は下記サイトからお借りしました。
無料写真素材集 FreePhotos http://freephotos.jugem.jp/


いいなと思ったら応援しよう!