自由の賞味期限
やりたいこと、やれるうちにやっとかないと。
そう思うことが最近増えました。
音楽、写真、デザイン、動画、やりたいことは沢山あるのに、自信のなさでそれら全てを遠ざける節があるのは私の一つの癖です。歌って録り溜めてる曲も、こそっと撮った写真も全部私だけが見れるデータの中。デザインも動画も形になる前のラフ画が自由帳に残ってるのみ。
下手だからな、もうちょいちゃんとしたいな、で日々が過ぎて何となく劣化した気がして出せずにいる。そんな作品が幾つもある。
そんな私の目の前に最近「就活」の二文字が立ち現れ始めた。
企業?デザイン事務所?フリーランス...になれるほどの実力はない、けどやりたいことは企業で出来るのか?そもそもやりたいことって何?という疑問が次々浮かんで、消えて、考えないようにして、それでも何かしなきゃって思って覗いた企業説明会は性に合わなくてリタイアしてしまって。
これから、どうしよう。
そんなことを思っていた時に、たまたまサークルの後輩と話す機会がありました。
その後輩はバリバリ音楽やってて、サークルのみならずライブハウスでライブをしちゃう、オリジナルのバンドを作っちゃう、好きなアーティストのライブに行くっていった、凄く自分のやりたいことを貫いている子でした。
ずっとかっこいいなって思ってた、けどその子も進路に関しては全然決まってないらしくて。ただ、色んなことが出来るようにと選択し、今やりたいことをやっている、それだけだったみたいで。
「今やんないと、間に合わないなって思って」
その言葉にはっとさせられた。今、比較的自由があるこの生活にはタイムリミットがあること。遅かれ早かれ、社会に出て働かなければならないこと。多分、今のままだと今やりたいことの多くは社会に出たらできなくなってしまうこと。
あと、自分に残された時間はどれくらいだろう?
2年弱、か4年弱、どっちにしろそんなに長い時間じゃない。その上その全てを自分がやりたいことに注げるわけでもない。自由の賞味期限は、もう、そこまで来ている。
家に帰って、気がついたら、歌ってた。気がついたら、インスタライブの予定を組み始めてた。気がついたら、ネイルオイルを買ってて、ペディキュアを塗る準備を始めていた。
少し、生きている感覚がした。
何かを始めるのには大きな労力がいる。自分の中の何かを人に見せるのは恥ずかしい。良くも悪くも評価されるのが怖い。
けど、それで何もしなかったら、何も残らないから。変わらないから。
とりあえず、やってみよう。