濁音や破裂音の発声がうまく出来なくて何度も録音し直す時 あの先輩はどんな姿勢でどんな声を出していただろうと思いかえす。 力みのない聴きやすい声にいつかなれるように。
新しい本に取りかかって3ヶ月、 ようやくテンポがつかめてきたぞと気持ちを上げてみたら 蝉や鳥の鳴き声が勢いよく聞こえる季節になっていた。 エアコンやPCの空調音は入らないのだけれど 単一指向性のマイクでも省くのが難しい音がある。 様子を見ながら続けることにしよう。
昨年受講した音訳ボランティアの講座修了につづいて 読んでいた一冊が4月にようやく仕上がった。 本当にあれで大丈夫なのかと不安も拭えないが 校正をしてくださった諸先輩方からの“大丈夫だよ”を信じ 二冊目に取りかかっている。 「私は音訳ボランティアをしています」と 胸を張って言えるようになるにはまだまだ先は長いけれど ふり返りながらも一歩ずつすすもう。
11月中に一校に出せたらと思っていた音訳も今年中には難しくなってきた。 5ページ進むのに2時間かかってしまうし 1つ気になったら他の所に対しても不安がどんどん膨らむし 毎日作業もなかなか難しい。 先輩たちは『初めてなのだし無理はダメだよ』と励ましてくださる、 それがまたありがたいようで申し訳ないようで、、。 どこかで気分を入れ替えないとと合成音声での録音についても ちょっと教えていただいたけれど、 それはそれで自分が思っているほど簡単でないとわかった。 結局の所、何をや
数行録音しては聴き直して アクセントが気になると辞書と格闘するし 野鳥の声が入っていると思わず笑ってしまう。 (もちろん取りなおすけれど) 少しでも聞き心地のよいものにしたい。
音響含め先輩方に相談することができ解決、 自分が思っているほど音も問題がないとのことでほっとする。 マイクの置き位置、座る場所、発声の仕方が 最初の時から少し変わっていたり ヘッドフォンの音量が大きめだったりも 理由になっているかもしれない。 このまま引き続き頑張って。 でも無理せずにね。 と、言ってもらったことも きっとこれからの励みになっていく。
録音を続けて三日目、チェックのためにヘッドフォンで聴いていると 突然エコーがまざっているようになる。 録音環境は変わってないはずなのに、、といろいろ考えるが どうにも分からず協会に相談すると特に気になる感じではない様子で もしかしたらヘッドフォンからの音量が大きくなってるのでは、と 言う意見が出てきた。 あらためて後日別の先輩にもチェックをお願いしているけれど なんとも落ち着かない。 聴きやすい音を生み出すって難しい。
録音したものをUSBに落としこんで 諸先輩からの指導を受ける。 表紙や目次にあるイラストの説明、 文中にでてくる鳥の鳴き声、 会話する人々の違いの出し方 とにかく、聴きやすくするために どう表現したらいいかをひたすらに 質問しまくった気がする。
相変わらず教本や講座の資料をみながらも どうにかざっくりとした流れの録音ができた。 ポップガードの効果か、マイクに近い距離でも 荒れた音にならず音量もキープできている感じだけれど 緊張感が抜けきらないのが心配。 力が入った話し方だときっと聞く側もつかれちゃう。 これからも先輩の指導を仰ぐことになるし、 バツ印たくさんついてきたとしても 知ることがたくさんあってありがたい。 何度も読みこまなきゃ。
いよいよ録音開始、手順を確認しながら作業を進める。 雑音が入らないように掛け時計を別室に移動させるのは たいした手間ではないけれど 扇風機を止めたり、ヘッドフォンを使ったりするのは 暑さとのたたかいになるので休息も大事。 ウチのエアコンの設置状況だと 除湿にすると五月蠅くなくなるので助かる。
講座で使った教本や資料と首っ引きで、読む順序の確認のため まずはWordで書き出してみる。 併せて表紙カバーのイラストをどう読むかも考える。 長々全部書いたらきっとうざったいし わかりやすく雰囲気は伝えたいし 考えることは山盛りだ。 習ったことがきちんと理解できるまでまだまだだけれど こうしてひとつずつ積み重ねていくものなんだろう。
次のステップに向けて動き出した音訳ボランティア 今度はちゃんと一冊仕上げることが目標。 マイクもいろいろ試した結果、今使用中のものが 自分のpcや環境に一番合っているようなのでそのまま継続。 気持ちが途切れることもあるかもしれないけれど 先輩方のアドバイスを受けながら少しずつ進めていこう。
マイクやオーディオインターフェイスについて調べている どちらも思っていたよりずっと多種でpcとの相性もありそうだ。 お試しができれば1番だけどそれもなかなか難しい。 オーディオインターフェイス内蔵タイプのマイクもあるのかと よくよくみてみたら接続できる端子が複数あるということだけだったし、 結局マイクからとれる音をどこまで突き詰めるか次第なんだろうな。 まだしばらくは探索が続きそうだ。
お世話になった先生の新盆がくる 褒められても叱られても 自分をちゃんと見てくれていた先生に 感謝と寂しさをめいっぱいこめて手紙を書く
音訳を続けるにあたっての重要ポイントとして 録音するための周辺機器がある。 できるだけ聴く人が聴きやすい音質を目指すには それなりの機材を用意することが大事になるのはわかる。 そこに立ちはだかるのは費用で しかもどれくらい続けられるのかわからない。 マイクにしろオーディオインターフェイスにしろ 慌てて用意することはないと思っているけれど 重要でも難しい問題かもしれない。
小学生の頃、父は詩吟を習っていた。 夜になると浜で練習をしていて 私も時折それについていった。 父のバイクに同乗して浜につくと その静けさは昼間の喧噪とは全く違うものだった。 暗闇の中、ざざんと打ち寄せる波の音と それに呼応させるような父の声は いまもいつでも私の心の中にある。 #わたしと海