上司へのホウ・レン・ソウ(妊娠編)
妊娠がわかったのが妊娠2か月目、5週目、師走。
年の瀬の忙しい時期だったけどコロナ禍ということで会社では忘年会・新年会が無く、それ以外にもコロナで飲みの誘いも減って心苦しいウソをつく必要がなかったことが唯一の救いだった。
まずはソウ談から(先輩への伏線)
最初に行った産婦人科ではお産をやっていなかったので紹介状を書いてもらって妊娠8週目で総合病院に移った。ほんと、総合病院ってのは電話でアポを取るのも大変で嫌になっちゃう!
ようやく予約ができて、年末年始の忙しい時期の平日に午前休をもらい診察しに行くも、例のごとく社用携帯が鳴った。
午前休なんですけど!と思いながら出たら会社の先輩だった。この先輩が男のくせに(って言ったら怒られるけど)勘が働く人で。
後から聞いたら、どうも私の発言と電話越しの態度から”もしかして?”と察したらしい。こちらから伝えるまでは聞いてこなかったけどね。さすが二児の父だわ、と思った。この先輩のおかげで後々チームの人に妊娠を報告するときも少し気が楽だったな。上司とは別に近い先輩にそれとなく伝えておく、相談しておくってのは案外大事なのかもしれない。
ホウ告・レン絡(課長、実はコレでして)
1月ごろ、妊娠12週目でプレ安定期に入ってから上司には報告した。まずは男課長から。産婦人科の先生たちには妊娠がわかったらすぐに会社には報告しなさい、といわていたけれど、タイミングがつかめずズルズル。でも時期も時期で人事繰りの関係からあまり先延ばしにはできないなと思って覚悟を決めて声をかけた。
独身貴族を極めていた人だったからか、チームが人員不足の状況だったからか課長からの一言目は
「マジか....」
だった。
でもそのあとすぐに”おめでとう。おめでたい。本当におめでとう。”と言われてほっとした。本音本心はいろいろあるかもしれないけど、おめでとうと言ってくれる人が上でよかったと思ったし、働く若手女子にもおめでとうって言える世の中になっているんだな、と安堵した。翌日にはその課長が部長へと伝えてくれた。
後日、人事部のママさん社員から
「出産をするってなるとみんなどこかで数回休憩するんだよ。それが早いか遅いかだと思うから気にすることはないよ」
と言われて、改めていい時代に生まれいい会社に入ったな、と思った。
こういう風潮をもたらしてくれたのは先人たちの努力に基づく種々法律のおかげなんだろうけど、その法律によってちょっとずつ変化していった今の社会の風潮には改めて感謝だし恵まれているなぁと感じている。
上司に妊娠を報告するのはとても緊張する。ましてや妊娠初期だとどうなるかもわからないし。でも会社のためのみならず自分の身体のためにも早めに連絡をするほうがいいんだと思う。案外周りは自分が思っている以上に柔軟に対応してくれる。というか対応せざるを得ないしね。
寿退社しないでしょ?
若手ペーペーの産休に対して優しい言葉をかけてくださった会社の人々ではあるけれど、産休前少し驚いたことがあった。
産休に入る前に各所に挨拶に行ったとき、OVER FORTYのおじ様たち皆様から「辞めないでしょ?」と聞かれたこと。
辞めるという選択肢がなかったから逆にびっくり。産むための少し長い夏休み、くらいの感覚だったので。そうかぁ少し前まではやめてたのかぁって思った。世の中変わったんだなぁ。