繋いだ手と手
我が家の兄弟。
繊細&慎重ボーイの長男6歳。自由奔放&愛嬌ふりまきボーイの次男3歳。
若い頃から卵管に問題のあった私は体外受精以外、子供を授かる事ができない身体だ。
たくさんの思いをして授かった二人の息子。
私はよく買物をしている時や公園で、二人が私をおいて行ってしまうときに、
長男に
「次男と一緒にいてねー!みててねー!!」
次男には
「お兄ちゃんと一緒にいるんだよー!ついていってねー!!」と言う。
見失いかけて…追いつくと、
二人の手と手が繋がれている。
しっかりと。
次男にしてみれば、長男が手を握って一緒にいてくれたら無敵である。不安の「ふ」の字もない。
長男は一年生になった。すごい成長をみせてくれている。でも、まだ6歳だ。
長男が次男の手を握っているのは、自分の不安を消すためでもあるような気がする。もちろん、自分がしっかりしなきゃ…という思いもあるはずだ。
次男の手を握る事で、大丈夫と言い聞かせているように私にはうつった。
私には年子の姉がいる。
外見と性格から私の方が姉に見られることは多い。
それでも、幼少期に二人で親戚の家に行くために裏道を通っているときに、
ものすごい吠える「ハゲジー」(謎のネーミング)という犬に出くわし、
怖くて進めなかった私に、
「犬の気引き付けておくから、今のうちに行きな!」
と姉が言ってくれて、なんとかその道を進めた記憶が蘇った。
私の夢の一つは、
「母親になること」だった。
二人が手と手を繋いでいる姿には、ワンオペでどんなにイライラしている週末でも微笑まずにはいられなくなる。
二人が将来、兄弟としてどう関わっていくのか…それは分からない。
でも、親として見守っていられるうちに見ることのできる二人の風景を脳裏に焼き付けておこうと思う。
母の日によせて、私の夢を叶えてくれている息子たちに「ありがとう」の言葉を強く強く伝えたい。