『瓜を破る』について語りたい
昨日漫画TIMESで最新話を読んで、皆どんな風にあの展開を読んだんだろう…と思い、『瓜を破る』『考察』で検索したらネガティブな予想検索と検索結果が表示されたので、ここでひっそりとマイ考察を書く。
※最新第77話までのネタバレ有り
※ネガティブな意見は書かないので、作品自体が嫌いな方は以下閲覧をご遠慮ください
作品を憎む自由/作品をリスペクトする自由/作品を読まない・受け付けない自由は、すべて同等に尊重されるべきと考えます
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まず、掲載誌のカラーを考慮すると、私の感覚的には30代-50代向けな気がします。
一般的な20代だと、この作品が表現する心の機微を充分に汲み取れなさそう。
あとテーマの主軸であるエロについては、AVやティーン向けマンガの様な、欲にまみれた生々しい面・良い面だけの語りに終始せず、現実に有りがちな展開や登場人物の心情変化を取り入れつつ、実験観察的に淡々と描いていくのが面白い。
エロに関しては、むしろ女性誌のエロ描写の方が艶かしくて、(下品な表現ですが)この作品をおかずにしよう等と考える人はほとんどいないんじゃないか。
よくありがちな生活風景&恋の始まる様子を、複数の登場人物の視線を行き来しながらつらつらと綴る。
何気に美人/ゲーム好き/相手への気遣いを忘れず、要所要所で意志の強さが見え隠れするまい子は、ちゃんとヒロインしている!
鍵谷さんが隠れイケメンかつ仕事人なところも、ヒロインの相手役にふさわしい。
みゆき達の「青春をやり直す」的な友情も良い。
他、キャラデザが本当に多彩。
個人的にはレンが好きです。容姿や現状の生活にコンプを抱える卑屈なレンには共感しかない。そしてレンが良い曲を聴きながらお酒を飲みながら、夜景を眺めるコマに惚れ惚れします。
地位やお金、秀でた能力を持っていても幸せとは限らない。逆に、巡り合わせとタイミングが噛み合えば、幸せは訪れるという事を教えてくれる作品です。
お父さんと緑の話はthe涙腺崩壊。虚構だから、あざといのも全然アリ。
どうかまい子が鍵谷さんと結婚できます様に。
そして磯部さんと彼との間に、素敵な奇跡が起こります様に。