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「女はね、自分が出来なかった事をした女が1番嫌いなの」


映画「昼顔」の中のセリフです。

見たことない方は話が見えないかと思いますが、黒沢あすかさん演じる紗和のバイト先の先輩・キヌエさんが紗和の浴衣を着付けながら言うんです。このシーンでの解釈としては、自分も昔旦那以外の男性を好きになった事があるけど、そこには踏み込めなかった。だけど紗和は「不倫」というその一線に踏み込んだ。

自分は出来なかったのに、その人はやってのけた。そんなところへの人間的な感情を訴えているわけです。

「女はね、自分が出来なかったことをした女が1番嫌いなの」私も似たような事を言われた事があります。某動画アプリで「ネイル」の動画をアップしていたんです。勿論プロではないから質も高くはありません。そこにコメントがきました。

「へたくそ。のせるな」

まあ要約したらこんな感じです。私はきまってアンチ的コメントをする人に丁寧に返信していました。「貴重なご意見ありがとうございます。どういった点が不愉快であったか、今後の為にご教示頂けると幸いです。」とまぁこんな具合に。

実際にこう返して更にふっかけてくる人はほぼいませんでした。だけどその時は丁寧に返信がきました。

「自分はネイルの世界で仕事をしていて、そういった動画をアップしてみたい。だけどやり方も分からなくてどうすればいいか分からないのに、中途半端なネイルをアップしているのが腹が立つ」

要約するとこんな感じです。ちゃんと自己紹介した上で長文のコメントだったので正確には覚えていませんが、内容的にはこんな感じです。

最初は「は?」って思ったんです。私も20歳そこそこでまだ威勢がいいですから、売られた喧嘩は買ってやるくらいの感覚だったのですが、段々とその人の人間味に素敵だなぁとすら思いました。

誰かを羨ましいと思ったり、なんであの人がって思ったりすることは私もよくあります。でもそれを本人にぶつけることなんて絶対ないです。良いか悪いかは別にして、その嫉妬を私にぶつけてくれたことに、なぜか素直で人間味が溢れてていいなぁって思ったんです。

自分がやりたいと思っていることをあなたがやっている。だから腹がたつ。

人間としてこの感情が凄く理解できました。そして更にその方は「応援しています」と丁寧なメッセージまでつけてくれていました。今なら、私でよければお手伝いさせて下さいって、その方の夢を後押しすることも出来るかもしれません。

それくらいその「嫉妬」という感情に共感し、それをさらけ出せることに私は嫉妬しました。

「女はね、自分が出来なかったことをした女が1番嫌いなの」

映画を見て以来、この言葉が何度もフラッシュバックします。

自分がやりたいと思った事を形にするのって、実はものすごく大変。あれやりたい・これやりたい・こうしたい。でも分からない。その繰り返し

あの人はこれが出来ているのに、自分は出来てない。そんな悩みって誰でもあると思うんです。

あのお母さんは手作りのお弁当持ってきているのに、私はコンビニのお弁当だ…とか。笑

でもそれはそれで1つの出来事として受け止めたいと私は思います。自分が出来ないから他の人を妬むって残念すぎるとも思うわけです。

感情としては理解できるけど、その行動・その感情って上手くコントロール出来ないと自分にとってプラスになりません。

誰かが羨ましいと思うならそれをプラスのエネルギーに変えていかなければいけない。

例えば私に嫉妬をぶつけてくれたネイリストさんも暴言をぶつけるのではなく、どうやったら出来るか聞けばよかった。自分でやってみれば良かった。私に嫉妬したそのエネルギーで、私よりはるかにいい動画が作れたかもしれません。

「女はね、自分が出来なかったことをした女が1番嫌いなの」

きっとこれから先も私はこの言葉がフラッシュバックします。そうだよ、嫌いなの。嫌いだけど、そのエネルギーをプラスにできる力を持つ女が最後は勝ちだと思うから。絶対負けない。宣戦布告よ。(笑)

ってね。

私も負の感情をプラスに転換できるような人間になりたいなと願うばかりです。





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美容ライター兼美容ブロガーとして美容の世界で生きる人です。インスタグラマー・インフルエンサー・美容家と呼ばれる事もあり。たった1冊の本との出会いでみるみるうちに肌が蘇ったそのノウハウをお伝えしています。スキンケアが得意分野。