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不登校ダチョウ倶楽部論 -炎上中のスダチ-

不登校支援サービスのスダチが炎上している。
不登校児が3週間で登校できるようになるというサービスだ。

板橋区と連携して色々やっていく・・・という予定だった記事だ。
これに関してはいろんな人がディスっているのでもういいとして、ここでは違う話をしていこう。

しかし3週間で登校するようになるなら安いと感じる親も多いだろう。たとえ445,000円であっても。

特定非営利活動法人多様な学びプロジェクトから板橋区へ公開質問状が提出されている。
上の公開質問状の中には以下の記載がある。

教育機会確保法を根拠に出された 文科省通知(平成28年9月14日) では「不登校と は、多様な要因・背景により、結果として不登校状態になっているということであり、その 行為を 『問題行動』と判断してはならない 」と指摘しています。

公開質問状より

つまり文部科学省は言っている。
不登校は問題ではないと。
なので、無理やり登校させようとするスダチのようなサービスはあかん、ということで炎上しているわけだ。まして行政も一緒にやろうなどとは。

でも親は登校して欲しいと思っている。
だから親は依頼しているのだが。

なぜ不登校が増えているのか

そもそも不登校不登校と騒ぐマスコミが間違っているのでは?
問題ではないのだから。

それはさておき、その前にそもそもなぜ登校せにゃならんのか。
登校しなきゃいけない理由がわからないのではないか。
いや正直、大人でも分からない。答えられないだろう。私にはわからない。
「義務教育だから」以外にないのだ。

「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、不登校の要因の50%は「無気力・不安」である。

昔は圧が強かった。無言の社会的圧だ。
登校が当たり前の登校圧だ。

今は圧は弱くなった。温帯低気圧並である。
なんせ文部科学省が「登校しなくてもいい」と言っているのだ(曲解)。
はっきりとそうは言っていないが、当事者にとってはそう言っているのだ。

大人は「楽しいこともあるよ」というが、あっても別に行きたくはないのだ。ゲームの方が楽しいだろう。
行かなくていいなら実際に行かなくていいはずだ。
ある意味今の子たちは正しい行動をしているのかもしれない。
ダチョウ倶楽部状態である。
「俺も、俺も」となれば「どうぞどうぞ」である(違う?)。
不登校グラフもうなぎ登りだ。

ちなみに、今の時代だったら登校しなくても当時よりもいい成績が取れた自信はある。ネット上でほぼ学べる(何なら倍速でも)し、0.75倍速の授業を聞かなくていいし効率がよい。
むしろ登校しない方がいい成績が取れるだろう。

そもそも授業は聞いてないのだ(私は)。
聞いているふりはしてたけど、たるくて意識が遠のくのだ(私は)。
自分で教科書を読んでいた方がまだマシである。

それと、これは昔から変わらずだが、成績上位の子と下位の子は授業を聞いていない。
田舎の公立はそんなもんである。
教師も優秀なわけではない。
3人くらいしか聞いてない。
極論、壮大な税金の無駄遣いなのだ。

代ゼミのサテライン講座では、25年前から?東大コースでは代々木本校での授業を全国の代ゼミで見て聞いていた。
それで十分なのだ。

スダチ

スダチのホームページ内にある動画は一通り見てみたが、賛同できる部分とできない部分はある。

解決までいくのは一部の家庭にしか当てはまらないだろう(だから炎上しているのかと)。
ただ、そうであっても具体的なメソッドを提示したということろには意義があると思う。詳細はスダチのホームページをご確認いただければと思う。

以下はスダチの動画の中の一部分だ。

※私はスダチの回し者ではありません

一般的に学校やカウンセラー等に上のようなアドバイスを受けることが多いと思われる。
しかしよくよく味わってほしいが、ほとんど何も言っていないのと同じである。何もしていない。

今まではメソッドがなかったといってよい。
公的機関では何も具体的メソッドを提示することができなかった。
見守るという、何もしないことしかできなかった。
極論、壮大な税金の無駄遣いである。
文字通り時が解決するのを待つしかなかった。
それには年単位で時間がかかる。
結果、うまくいった(と思える)人もいる。

であるならば「最初から行かなくてもいんじゃない」という話なのだが。

今後

現状、学校のほぼ唯一の代替は民間のフリースクールだ。
そう、民間だ。
公的機関は具体的な何かを何もしないのだ。
保健室とかはあるだろうが、それも学校であることに変わりはない。
そういう意味では紛いなりにも具体的メソッドを提示したスダチは意義があるかもしれない。

今後、不登校児から東大や、社会性もあり出世するやつが出てくることを願う。
そうすれば80年後くらいには
「え、お前まだ学校行ってんの?」となるだろう。


つづく

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