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『書いてみた生活史 学生とつくる民俗学』を刊行します



12人が「聞いて、書いてみた」おじいさん・おばあさんの歴史

学生と二人三脚で「もうひとつの歴史」を切り拓く、感動的実践の書

編著者の菊地暁先生(京都大学人文科学研究所)は、
「おじいさん/おばあさんの生活史」と題したレポートを毎年、大学生に課してきました。
これまでに集まったレポート数は、5000本以上にもなります。
そのうち、うち珠玉のベスト12本を紹介します。
後半は生活史の書き方のレクチャーとなっていて、年間500人以上が受講する名物講義を味わえます。

推薦(帯文) 藤原辰史先生(京大人文研)

生活史を味わい、書き方を学ぶ。なんとも贅沢な一冊である。

「樺太生まれで、戦後ロシア人と共同生活し、引き揚げ先の北海道でアイヌの家に身を寄せる
――のっけからそんな男の人生に心奪われた。
おじいさんやおばあさんの語りの細部に触れた学生たちの胸の鼓動が伝わる。
生活史を味わい、書き方を学ぶ。なんとも贅沢な一冊である。」

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あらためて、生活史とは何か?

「たとえば『社会学事典』(見田宗介他編、弘文堂、一九八八)には次のような説明があります。」(本文より)

現在に至るまでに個人がたどってきた経歴を一定の項目(例えば、家族歴、学歴、職歴など)を含めた上で本人や聴取者により作成された自分史のこと。個人は、自らの社会的生活を客観的な制度と主観的な体験との間の相互作用として経験するが、その相互作用の過程を、個人の側から記述したものをいう(五一八頁、亀山佳明執筆)。

社会学事典

この生活史レポートのパワー、熱量がとにかくすごいのです。
学生さんたちのおじいさん、おばあさんの世代ですから、
戦中期に子供時代を過ごしたり、引き揚げ経験をされた方などもいらっしゃいます。
そんな方々の生に、息づかいに触れられる、1冊となっています。

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