見出し画像

あまり言いたくは無いけど、血液透析の辛いところ

 前回、血液を透析はこんなもんだと説明しました。

 治療には、必ず良い面と辛い面があるので、今回は辛い面を説明します。
 あまり、言いたくは無いですけど。

 まず、なんと言っても、体重コントロールでしょうか。
 体重と言っても、尿が出ている人の体重とちょっと違って、透析をしている人達の体重について考える時は、筋肉や脂肪の重さについてと、体の中の水分量について、分けて考える必要があります。

 維持透析している方々は、ほとんど尿が出ないので、口から摂った水分はほとんど体に溜まります。
 もちろん、尿がまだ出ていたり、汗で出る分も有りますが、それも含めて、体の重さに反映されます。
 具体的には、水は1L=1kgなので、前回の透析終了時の体重と比べて次回の透析前に測る体重の差は、前回の透析後から今回の透析前までの体内の水分量変化を表します。飲む水分もそうですが、食事にも水分が多く含まれているので、透析前には、前回透析後より体内水分量が増えて、体重は重くなっている事がほとんどです。
 逆に体重が減っていると、食事が食べられていなかったり、発熱したり、下痢していて、水分が取れなかったり、外に出てしまっている事が想像できるので、心配します。
 逆に、体に水分が過剰に溜まり、人間の許容範囲を超えると、心不全になり、肺胞に水分が染み出して来て、酸素が体に取り込めなくなって、苦しくなります。

 と、いう訳で、血液透析で水分をしっかり除水しないといけないのですが、その除水も、一筋縄ではいきません。

 長くなりそうなので、次回説明します。


いいなと思ったら応援しよう!

医療情報屋
気に入りましたら、投げ銭をください。 飛び上がって喜びます。