見出し画像

体に酸素を届けましょう

 前回まで、体に酸素が届かなくなる状況を説明しました
 で、
 今回は、そんな肺や胸郭が壊れる状況になって、体に酸素がうまく入らなくなった時に、どうやって体に酸素を届けるか、です。

 どんな原因で酸素が体に入らない状況であれ、だいたい、先ずは酸素を吸う感じになります。
 酸素の吸い方にもにもいくつか方法があって、この様な器具を使います。
・鼻カヌラ(鼻につけるチューブ)
  届けられる酸素濃度:24〜44%、
  現実的には32%まで
・リザーバー付鼻カヌラ(袋付鼻チューブ)
  届けられる酸素濃度:28〜40%
・普通の酸素マスク
  届けられる酸素濃度:40〜60%
・リザーバー付きマスク(袋付マスク)
  届けられる酸素濃度:60〜90%以上
です。
 ちなみに、空気中の酸素濃度は21%

 これらは基本的に、どれだけ濃い酸素が投与できるかの違いです。
 息を吸うのは、自分でやって貰います。
 なので、胸郭が動かなくて自分で息を吸うことができない状態。それと、胸郭が動いたとしても肺末端の肺胞に十分な酸素が届かない時、などは機械で強制的に空気とそれに含まれる酸素を押し込まなければいけません。

 それが、人工呼吸器です。

 次回、説明します。

酸素を吸う道具の実際の写真はこちらです。


いいなと思ったら応援しよう!

医療情報屋
気に入りましたら、投げ銭をください。 飛び上がって喜びます。