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腸管を使った強制栄養
前回は、血管を使った強制栄養、いわゆる中心静脈栄養の方法とそれに伴う副作用についてお話しました。今日は、その栄養供給を腸管を通じて行う方法についてお伝えします。
腸管を使った強制栄養の基本は、なんらかの方法で腸に管を挿入し、そこから栄養を流し込むことです。どこに管を入れるかによって、その処置の名称が変わります。
まずは『経鼻経管栄養』です。これは、鼻から細いチューブを胃まで通して腸に栄養を届ける方法で、チューブは塩化ビニールやシリコン、ポリウレタンで作られています。この方法はよく行われる手法です。
次に、『胃ろう』という方法があります。少し前にメディアでも取り上げられていたので、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。これは、内視鏡を使って胃に直接穴を開け、そこに短い栄養チューブを挿入し、栄養剤を注入します。これもよく使用される手段の一つです。
もし、胃を切除したりして胃が使えない場合には、小腸に直接チューブを挿入して栄養を補給する『腸ろう』という方法があります。胃と違って、小腸には食物を貯める機能が無いため、24時間ポンプで少しずつ栄養を送り続ける必要があります。
また、あまり一般的ではないものの、首から直接食道にチューブを挿入する方法もあります。首からチューブを通すので驚くかもしれませんが、首の部分は臓器の動きが少ないため、胃ろうが難しい場合に選択されることがあります。例えば、大腸が胃の位置に被って安全に胃ろうができないと判断されたときに、この方法が考慮されます。
今回は、これらの腸管を使った強制栄養の種類についてご説明しました。
次回は、この方法のメリットやデメリットについてお話しします。
細かく書いてあります。
経管栄養とは?種類別のメリット・デメリット・実施手順・注意点などを解説 | ネスレ栄養ネット (nestlehealthscience.jp)
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