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食べる事は大変です⑧
前回、栄養を吸収するための、小腸のミクロな構造の話をしました。
今回は、いよいよ栄養の吸収です。
まずは、
私たちに必要な栄養素はどんなものがあるでしょう?
栄養素には炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン、水、食物繊維などがあり、はじめの五つは五大栄養素と言われます。
では、それぞれの栄養素の簡単な特徴と吸収の話。
まず、炭水化物/糖質です。
炭水化物は、糖質と食物繊維が合わさったもので、糖質は吸収された後、エネルギーとなります。
小腸で吸収できる糖類は、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースです。
これらは、単糖と言って、糖分子一つでできていて、その他の糖質は多糖と言われて、単糖が集まってできています。
上部消化管の胃、十二指腸から流れてくる食物は、消化の過程で、消化酵素によって多糖類が単糖類に分解されて、小腸で吸収されます。
次は、タンパク質。
タンパク質は、エネルギーになったり、体内でタンパク質の合成に使われます。
タンパク質は、アミノ酸が数十個〜数万個繋がったものなので、そのままでは吸収は難しく、アミノ酸に分解されて小腸から吸収されます。その分解には、胃液や膵液に含まれる、ペプシン、トリプシンといった消化酵素が作用します。
そして、脂質です。
食事中の脂質の内容は、主に中性脂肪(トリグリセリド)とコレステロールで、トリグリセリドは脂肪酸とグリセリン(グリセロール)でできています。
消化管の中を通過する脂質は、前回出てきた胆汁と混ざり、更に膵液が作用して、脂肪酸とグリセリンに分解された後、ミセルと呼ばれる小さな粒子となり小腸から吸収されます。
コレステロールの入ったミセルもあり、同じ様に小腸から吸収されます。
とりあえず、三大栄養素。
ちょっと細かい栄養の吸収の話
栄養の基礎知識 | 輸液と栄養 | 大塚製薬工場 (otsukakj.jp)
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