食べる事の集大成①
今回は、また、解剖と機能の話に戻って、消化の最終地点。大腸について説明します。
栄養と8割がたの水分が吸収された消化管内容物は、小腸最終部分の回腸から大腸に入ります。
大腸の最初の部分は結腸と言われて、小腸と比べると、土管みたい太くなっています。
回腸と結腸は、土管の横に、小腸の側管が入り込んでる様な形になっていて、この接続部分に、バウヒン弁と言われる弁があって、大腸の中身が小腸に戻らないようにできています。
大腸の土管は上に伸びて行きますが、反対側の下に行く方は終点になっています。
バウヒン弁から下の、大腸終点までの部分を盲腸と呼び、バウヒン弁から上に登って行く部分を上行結腸と言います。
ちなみに、正式な盲腸は、お腹が痛くなる「盲腸」を起こす部分では無いです。
いわゆる「盲腸」は、盲腸にチョロッと着いている、3〜6cmの膨らませる前の水風船みたいな虫垂が、炎症を起こす事を言います。
なので正式名称は「虫垂炎」です。
上行結腸はそのまま上に進み、肝臓の下あたりで横に曲がって、横行結腸になります。
その後、左側にある脾臓の下あたりで下に曲がって、下行結腸になります。
腸内容物は、結腸内を進む時に残りの水分が吸収され、更に、大腸内に住む腸内細菌達に分解されて、それらの栄養になったり、それらの産生物が人の栄養になったりします。
ちなみに、左側のお腹が痛くなった時の原因は、便通異常の事が多いです。
というのも、右側にはいろいろ臓器が有りますが、左側にはあまり色々な臓器が無いので、ぶつけたとかが無く、痛みを起こすのは、結腸ぐらいしかないからです。
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