ドラフト2023 上位指名予想 Aクラス編
ということで、ウェーバー後半の球団について上位指名予想します。
後半の球団となりますと、2巡目に誰が残っているのか予測できないことと、その代わりとして3巡目の指名が早いこととが挙げられます。いわば、3巡目を2回指名するような感覚ですね。そして、4巡目はまた先になるので、本来は3巡目だと少し高掴みか、という選手でも、逃したくないならここで指名することを余儀なくされます。
それに加え、今年はかなり、大学生先発の質の高さ・層の厚さが屈指ですが、さすがに2巡目のウエーバー後半だと残っていなさそうですから、大学生先発が欲しいなら入札するしかありません。つまり、トレードオフとして、上位クラスの野手の指名を逃すリスクが高まります。その辺が今年の難しさでしょう。それでは早速。
横浜DeNAベイスターズ🐹
初夏まで優勝争いするも、ハマスタでさえホームランがなかなか出なくなるという状態が数ヶ月も続いてしまったのは、時代の転換点を見た気がしました。ただ、Aクラスに確実に入ってくるようになったのは素晴らしいこと。優勝まではあと、何ピース必要でしょうか。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の投手が4人と、ローテはまずまずですが、今永昇太が渡米との噂と、バウアーの去就が不透明、QS率50%には達していませんが石田健大がFAということを考えると、先発投手が必要になりそうです。リリーフは、主力のうち防御率3.00未満の投手が4人いるのは良いものの、山﨑康晃・エスコバーという長年ブルペンを支え続けた2人が防御率4点台と苦しいシーズンに。新外国人獲得と、1人はドラフトで指名できれば良し、でしょうか。
二軍の先発陣ですと、高卒入団組が期待を抱かせる数字を残しているものの、一軍本格参戦まではあと1年は欲しいですし、そういう意味でも先発投手を1人はドラフトで確保したいところです。
【野手】
200打席以上に立ってOPS.700以上の打者が5人と、悪くない数字ではありますが、1番打者タイプの打者が少ないことで、うまく得点を重ねられていない状況になっているように思います。ただ、捕手の山本祐大が.729とかなり打てているのは、かなりのポジティブ材料になりそうです。
二軍を見ますと、高卒ルーキー松尾汐恩がいきなりOPS.700超えという破格の成績を残し、前半は長打が乏しかった梶原昂希もOPS.853と好成績。強いて言えば一三塁を守るスラッガーがいれば、という印象です。
【過去5年の上位指名の傾向】
・右腕と内野手は毎年指名
・六大学の投手の指名が多くなってきている
・大学生野手は東都が多い
・高校生野手はフィジカルエリートを良く選ぶ
・野手はほぼ二遊間だが、昨年は捕手入札
・50m6.5以上の野手の上位指名はなく、むしろ6.0以内の俊足選手が多い
・投手2,野手1が多い(昨年は変えてきた)
・二塁手を上位指名する
・高校生は毎年1人指名(2018年も小園海斗に入札)
・ここ2年連続で高校生入札
・Aクラスの年はどちらも高卒野手入札
・クジを外したら、同じポジションに拘らない
・1位2位で投手と野手を確保することが多い
・上位指名でも早い段階でリリーフ起用することが多い
・ここ3年は指名傾向がかなり変化している
・3年連続で、これまでのDeNAがしてこなかった入札をしている
・野手に関しては昨年の上位指名と同タイプ&カテゴリでかぶせない
・外野手を上位指名することは少ない(近年では神里のみ)
編成で言えば、U-22の外野手がいません。今年、二軍で190打席に立った大橋武尊が退団するため、恐らく1人は外野手を指名するのではと思いますが、それが上位かどうか、支配下かどうかも定かではありません。あとは前述のように、一三塁を守るスラッガーがほとんどおらず、ソト・宮﨑敏郎が欠けると一気に打線の火力が落ちてしまうのが気になるところで、これに関しては外国人補強や既存選手のコンバートなどと、ドラフト指名の、両方が必要だと思います。
【上位指名予想】
1巡 単独指名可能な選手(度会隆輝、横山聖哉、西舘昂汰、古謝樹など)
2巡 大学生投手(尾﨑完太、谷脇弘起など)
3巡 高校生(百崎蒼生、福田幸之介など)
入札は単独指名を狙うと考えます。選択肢としては、左の外野手の度会隆輝や、高校生ショートの横山聖哉、大学生右腕の西舘昂汰、大学生左腕の古謝樹などが挙がりそう。
度会はこれまでDeNAがあまり上位指名していなかった外野手ですが、足は速く、横浜との関連も深いため、候補に挙がると予想。横山は、Aクラスの年はいずれも高校生野手に入札している点や、昨年の内野手は大卒だったので今年は高卒か?などという点を加味。
投手の場合、単独いけそうという点を考慮して、右なら西舘昂汰、左なら古謝樹と予想。今永のポスティング、バウアーや石田の去就も踏まえると、投手入札に舵を切る可能性が高いでしょうか。誰か1人に決めて!となるなら、西舘昂汰と予想します。ただ、まだ誰が単独指名できそうな投手なのか分からないですね。
2巡目も投手を確保すると思い、まだ残っていそうな尾﨑完太で。DeNAとの関連が深い法政大ですし、今は六大学の投手を狙うことが多いということを踏まえると、こうなりました。ただ、DeNAは上位指名で、リリーフに回しても活躍しそうな大学生投手を指名することが多いので、それを加味して、ややシステマチックに選手を選んでみますと、立命大の右腕・谷脇弘起もワンチャンあるかもしれません。立命大OBは東や坂本などが在籍しているので。
3巡目はこの流れだと高校生を指名するだろうと思い、野手なら百崎蒼生、投手なら福田幸之介を選ぶと予想。
DeNAは高校生野手を指名する際は身体能力を重視しますが、百崎は50m5秒台と、その基準を満たします。
福田は、高いサンプルが少ないですが、近年のDeNAは高校生投手のスカウティングを変え、下位で成長込みの選手を狙うより、上位で質の高い大型投手を指名する傾向にあると感じました。加えて、福田は高校のOB・小深田大地もいるので、指名しやすいのではないかと推測した結果です。
DeNAの最近のドラフト戦略は以前とはかなり変わっていて、かつてのDeNAドラフトあるあるがほとんど通用しません。どういうドラフトになるのか分かりませんが、来年と3年後に向けて、必要なピースを確保したいところです。
福岡ソフトバンクホークス🐥
僅差で優勝を逃し、昨オフは超大型補強で優勝を狙いにいきましたが、今年はなんとかAクラスに滑り込むに留まりました。この球団はかなり補強に資金を注ぎ込めるため、ドラフトは独自路線かつ素材型指名に振り切ることが多いですが、今年はどうなるでしょうか。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の先発が有原航平ひとりだけ(45%以上も含めると東浜巨と大関友久もランクイン)と、人数的には少ないのですが、防御率3.50未満の先発は5人いますので、早めにリリーフを投入する傾向が強いためかもしれません。ただ、ここ10年で上位指名した投手のうち、シーズン100イニング以上を経験しているのが高橋礼と小澤怜史(※移籍後)だけというのは、さすがにどうなんだろうと思ってしまいます。
リリーフは、30試合登板以上で防御率3.00以上なのが2人だけと、非常に強固。育成も含め、常に鮮度の良いリリーフを用意できているのがこの球団の強みです。
二軍を見ますと、田上奏大・松本晴・木村光らが、先発として期待を抱かせる数字を残しています。
【野手】
200打席以上かつOPS.700以上の打者が2人だけ。OPS.680以上も含めると5人いるとはいえ、火力不足は否めません。若手では柳町達がOPS.696と健闘しましたが、彼以外にOPS.600以上の若手野手は、41打席のみとはいえ井上朋也だけで、あれだけ多く指名しているのに・・・と正直思ってしまいます。
二軍を見ますと、リチャード・川村友斗・野村大樹・吉田賢吾の4名がOPS.800以上と結果を出しています。吉田賢吾は打席こそ少ないものの、打率3割以上で2本塁打と初年度から好成績。捕手から他ポジにコンバートという見方もありますが、他ポジでも居場所がありそうな打撃成績です。
【過去5年の上位指名の傾向】
・佐藤輝明以外は高校生に入札
・プロ入り後コンバートも加味すると、4年連続で外野手を確保
・50m6.0以内に拘りはなく、6.5以上の選手も多い
・左腕の上位指名は少ない(大社はほぼいない)
・捕手を上位指名する
・前年の上位指名と完全に同じような上位指名はしない
・野手を2人以上、上位指名する年が多い
・大社投手を上位指名する際はリリーフで使うことが多い(V逸年に多い)
・特に身長に関する拘りはないが、昨年は大型野手の指名が目立った
・入団即コンバートの事例は多く、現ポジに拘りすぎない方が良い
・外れ指名はカテゴリには拘らないが、投打の切り替えは少ない
・高校生を1人は指名する(2019年も石川昂弥に入札)
・東北や北海道関連の指名が多い(上位だけでなく)
・昨年は九州出身選手の指名が多かったが、毎年そうではない
・サイドやアンダーの投手を上位指名することがある
・東都や六大学を贔屓にしているわけではないが、総スルーはしない
・2位から、市場人気を考慮せず、チームに必要な選手を順に指名する
編成を見ますと、特に薄いポジションはないのですが、これは育成選手も多めに指名しているため、システム上、薄いポジションができにくいからです。なお、過去の例を見るに、分厚くしたいポジションを決めると、3年は上位で連続指名してプロスペクト補充に努めることが多く、もし外野手指名に一区切りをつけるのであれば、次はどこなのだろうという思いです。
【上位指名予想】
1巡 真鍋慧
2巡 堀柊那or大学生右腕
3巡 大学生右腕(蒔田稔、松本凌人など)or高校生捕手
恐らく、佐々木麟太郎に入札しようとしていたと思いますが、アメリカ留学とのことで、同じ左のスラッガーである真鍋慧に切り替えると思います。実際、若年層の一塁手スラッガーは不足しており、まして、左打者となると皆無です。かつ、確実に確保するのであれば、ソフトバンクのウエーバー順を考えますと、入札しかありません。
2巡目からは正直、何も見えてこないのですが、基本的に野手を2人は上位指名する球団というのと、身体能力の高い、身長180㎝未満の捕手を好むということを踏まえ、堀柊那を指名すると予想。ただ、この順位でもまだ、1位クラスの評価をしていた大学生右腕が残っていた場合、そちらの指名に切り替える可能性はありそうです。誰を最終的に1位評価しているのか分かりませんが、10年以上も上位で大社左腕を指名していない以上、おそらく右腕だと思います。
3巡目はリリーフ候補として大学生右腕を指名すると予想。九州学院OBということもあり、蒔田稔を指名しそうだなと感じましたが、場合によってはパワーサイドの松本凌人を選ぶかもしれません。大山凌を選ぶかも、という可能性も考えましたが、そこまで地方の大学生を上位指名したことも近年はないので、予想の本筋からは外しました。なお、仮に2巡目で大学生投手を指名した場合、この順位で高校生捕手を指名すると思います。堀がいなければ寺地隆成になるのかなと思っています。
ソフトバンクのドラフト方針は色々と課題も出てきていますが、必要とあらば補強資金を出してくれるフロントと、そこまでチーム成績が何年も沈み続けることもないため、特に大きく変わることなくここまで来ていますし、それはまだ変わらないのではないか、と思います。
広島東洋カープ🎏
新井監督が就任し、今後数年は再建期かと思われましたが、いきなりの2位という好スタート。ただ、特に強烈な若手が出てきたというわけでもないのと、是が非でも優勝を狙わなければいけないという状況でもなさそうなので、ドラフトは昨年と似たような感じになるのではないかと思います。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の先発が3人(大瀬良大地はあと一歩届かず)で、薄くも厚くもないローテですが、10先発以上の投手が5人しかおらず、これは両リーグ通じても最少です(6人のチームは複数あります)。多めに試された若手投手も、揃って防御率4点台と不振。九里亜蓮や大瀬良大地が来季33歳シーズンということもあり、一軍先発の頭数を増やすため、先発投手の指名が必要と思います。
リリーフは、30試合登板以上の投手が全員、防御率3.00未満と安定しています。上位の枠を割いてでもリリーフを確保、というような状態ではなさそうです。
二軍では黒原拓未、小林樹斗といったあたりが先発で好成績。同様に好成績だった玉村昇悟や遠藤淳志が一軍で苦労したので高望みは禁物ですが、少なくとも壊滅してはいない二軍ローテです。
【野手】
200打席以上かつOPS.700以上が5人おり、貧打ではないチームです。これに加え、19本塁打でOPS.698のデビッドソンや、146打席でOPS.862の末包昇大、打席数は少ないものの打率.364の田村俊介など、期待の若手も続々。緩やかに世代交代がうまくいっていることが分かります。強いて言えば、そろそろセンターやセカンドの次期スタメン候補が出てくると良いなと感じます。
二軍でOPS.700を超えているような選手の大半は、しっかり一軍に出て結果を残しており、この辺りの連携もうまくとれていると思います。それにより、二軍のプロスペクト野手が少し薄くなってきているので、ドラフトで何名か、プロスペクトを補充できればと感じます。
【過去5年の上位指名の傾向】
・入札は大社右腕が多いが、近年は少し少なかった
・捕手は基本的に上位指名しない
・50m6.5を超えるような選手はほぼ指名しない
・近年は大社投手だと175~179㎝の指名も厭わない
・高校生投手の上位指名は少なめ
・東都の投手の上位指名は少ない
・3巡目でイケメン右腕を指名することが多い?
・上位ではオーバースローしか指名しない
・その年の指名ポイントに沿った選手を揃えて指名することが多い
・投手2、野手1の指名が大半
・高校生左腕は上位指名しない
・野手は昨年上位指名した選手と同タイプ、同カテゴリでかぶせない
・高校生を1人は上位指名することが多いが、全員大社の年も珍しくない
編成を見ますと、特にどこが極端に薄いということはないです。デプス調整より、強固な一軍選手を生み出すことを目的とするドラフトになると思います。
【上位指名予想】
1巡 常廣羽也斗(公表)
2巡 大学生左腕(高太一、滝田一希、尾﨑完太など)
3巡 残ってる上位候補投手or中島大輔
入札は今年最速で常廣羽也斗と公表。カープが青学の選手を指名するのはなんと16年ぶりということで、「誠意」を示したというのは本音でしょう。クジで外した場合、たいていの場合はそのまま特にタイプを変えずに指名します。外れで誰が残ってるか分かりませんが、東都ですと亜大以外は指名しないカープなので、草加勝や、あるいは東都以外の、岩井俊介などを指名したりするのではないでしょうか。
2巡目も投手と予想し、1巡目とは利き腕を変えて左腕になるのでは、と、過去に1巡・2巡どちらも左腕だった時のことを踏まえて考えました。収まりの良さそうなのは、OBもいる高太一ですが、既にいなかった場合は滝田一希や尾﨑完太の可能性もあります。
3巡目も投手、と考えました。なぜかというと、カープに最近、新監督が就任した際、監督にとっての二度目のドラフトの上位指名は3人とも投手ということが、3回連続で続いているからです。それもだいたい、高校生抜きです。
3巡目はほぼ毎年、残っている上位候補の滑り止めのような形で使われますが、今年はまだこの時点まで残っている上位候補投手を指名すると思います。これに関してはまだ予想もつきません。例年は大社右腕であることが多いですが、たとえば高校生左腕の東松快征などが残っていた場合、ここで指名する可能性もあるでしょう。
あるいは、青学大の常廣羽也斗を公表した関係で、青学とパイプができ、他の選手を指名する流れになるかもしれません。カープは上位で、フィジカルエリートの外野手を指名することも何度かありましたから、ここで青学のCF・中島大輔を指名する可能性もなくはないです。なかなか、次期CFが出てこないのが現状ですし。
懸念されていた、野手の世代交代もじわじわと穏やかに成功しつつあり、今年は投手に上位を割くのも得策だと思います。年初は高校生メインと言っていたのが本番ではどうなるのか?が気になるところではあるのですが。
千葉ロッテマリーンズ🐟
優勝争いするも、徐々に引き離される苦しいシーズンでしたが、最終戦で2位まで戻しました。戦力は揃ってきていますが、もうひとつピースが埋まらず優勝できないという状況が続いているように思います。そのため、オフの立ち回りが非常に重要です。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の先発が4人(メルセデスもあと一歩でランクイン)もおり、かなり安定しています。佐々木朗希がまだ多くのイニングを投げれない状態ですが、彼が規定投球回を超えるようになってくれば、さらなる安定感が見込めそうですし、途中加入のカスティーヨもかなり可能性を見せました。
リリーフは30登板以上で防御率3.00未満の投手がペルドモと西村天裕のみで、やや苦しい状態。近年、クローザー益田直也にやや疲れが見えており、彼の後継者が必要と思います。
二軍では、まだ6先発にとどまるものの、中森俊介が結果を出しつつあります。ただ、全体的に数字が良くはなく、プロスペクト補充が必要と思います。
【野手】
200打席以上でOPS.700以上の野手が5人おり、貧打とまでは言えない状態ですが、2桁本塁打の打者が3人、チーム本塁打の4分の1以上をポランコが担っている状態で、スラッガー不足は相変わらず。山口航輝が14本塁打で明るい話題になっていますが、もう1人は若手大砲候補が必要と思います。
二軍を見ましても、OPS.700以上の打者は一軍主力を経験した打者ばかりで、プロスペクト野手がなかなか出てきていないのが現状。ただ、池田来翔が一軍でOPS.700以上を記録するなど、明るい話題もあるので、これまでの指名が間違いだらけだったというわけではありません。
【過去5年の上位指名の傾向】
・常に、大社2人、高卒1人
・上位指名野手はセンターライン
・2巡目を野手指名に充てることが多い
・高卒も含め、捕手を上位指名する
・高校生野手を上位指名する際は入札のみ
・2巡目以降の野手は大卒
・特に左腕を多く狙っているわけではない
・高校生左腕の上位指名を避けている?
・昨年の上位選手と同ポジション&同カテゴリの選手の上位は避ける傾向
・右腕は毎年指名
・二部も含め、東都の選手の指名が多い
・上位での野手指名が1名と2名で交互(昨年は1人)
・アスリート型の野手の指名が多い
・競合指名に抵抗はない
・外れ指名は同カテゴリ&ポジションの選手を指名
・リリーフ目的で指名する際はかなりMAXが速い
編成で言えば、U-22の左の外野手・一三塁がいない状態なので、ここをなんとかしてくるかもしれません。
【上位指名予想】
1巡 度会隆輝or大学生左腕(武内夏暉、細野晴希など)
2巡 高校生(明瀬諒介、東松快征など)
3巡 大社リリーフ(古田島成龍など)
佐々木麟太郎入札を検討していたのでは?と勝手に思っています。ローテ的には野手入札も可能な状態にあります。千葉生まれのスラッガー・度会隆輝の入札も可能なのではないでしょうか。ただ、ローテ強化を図り、大学生左腕に入札する可能性もあります。その場合は競合上等で、武内夏暉や細野晴希を指名するのではないかと思います。
2巡目も同じように、スラッガー指名に使うと思います。高校生はここで指名するのではと感じましたので、残っている中から指名しそう。明瀬諒介が残っていたら逃さなさそうですが、上位評価していた高校生スラッガーが全くいなかった場合は、東松快征や福田幸之介といった高校生左腕に舵を切る可能性が出てきそうです。
3巡目はリリーフ指名になるのではと思い、昨年も指名した日通の、古田島成龍と予想。大学生で良い投手が残っていたら、そちらにシフトするかもしれません。
ここまで、ロッテはセンターラインの選手を指名し続け、その結果、かなりセンターラインは形になりつつありますから、次の段階としてスラッガー指名に移っていくのではないかと思い、こういう指名プランを予想してみました。
阪神タイガース🐅
交流戦が終わったころから徐々に抜け出し、後半戦序盤で一気に抜けだしてほぼ独走優勝。お見事でした。今年は数年前のように、ドラフトに関する情報がこれでもかと出てくるので、何を信じたらよいのか分からない状態ですね。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の先発が5人もいる、圧倒的ローテ。しかも、誰一人としてドラフト1位ではないという、圧倒的投手育成力が光ります。青柳が復調すればさらに安定感が増しますし、特に大学生先発を必要とはしてなさそうです。
リリーフは、20試合以上に登板しているリリーフのうち、浜地以外の全員が防御率2.70以下という安定感。強いて言えば、クローザー岩崎優が来季33歳なので、彼を継ぐクローザーが出てくれば、といったところでしょう。
二軍を見ますと、富田蓮・門別啓人が先発で好調。先発について困りそうにない状況はこういうところにもあらわれています。
【野手】
200打席以上でOPS.700以上の野手が3人にとどまり、OPS.800以上の大山悠輔・佐藤輝明・近本光司以外がもうひとつ。特に、佐藤輝明が三塁固定となった影響で、両翼の打撃力がかなり落ちていますし、捕手の打力も少し不安です。それでも森下翔太がルーキーで2桁本塁打なのは明るい材料ですね。
二軍を見ますと、前川右京・小野寺暖・野口恭佑らがOPS.750以上と好調。ルーキー井坪陽生もOPS.650以上で期待を抱かせてくれており、外野のプロスペクトは豊富です。捕手も、中川勇斗がOPS.744と、昨年ほどではないですが活躍。つまり、先ほど挙げたポジションに関しては、既にプロスペクトがいます。
【過去5年の上位指名の傾向】
・外野手と(高校生)投手を交互に入札
・全ての年で競合
・外した場合は同じポジションで続ける
・左腕の上位指名が目立つ(4年連続指名中)
・関甲新の選手も指名する
・長打力のある外野手の上位指名が多い
・昨年の上位指名選手と完全にかぶるような上位指名はしない
・捕手の上位指名はほとんどない
・昨年は野手2だったが、基本的に野手は1
・右腕を上位指名するなら身長183㎝以上、MAX152km/h以上
・野手は50m6.5以内
・上位でサイドスローは指名しない
・3巡目は素材型選手の指名に使うことが多い
編成で言いますと、佐藤輝明より年下の一三塁が誰もいないという状態です。大学生ですと佐藤と歳が近すぎるので、高校生の一三塁ならハマるのではないかと思います。左の外野手も、戦力外通告の結果、現在3人と少ないので、どこかのタイミングで指名があるかもしれません。
【上位指名予想】
1巡 大学生投手(西舘勇陽など)
2巡 高校生一三塁(森田大翔、高見澤郁魅など)
3巡 大学生左腕(滝田一希など)or高校生右腕(坂井陽翔など)
入札は大学生投手とのことなので、いろいろ考えましたが、昨年、中大の森下翔太を指名していることを踏まえ、西舘勇陽と予想。今のところ、彼を入札の圧倒的な一番手としている球団は見当たらないので、単独指名も狙えるのではないかと思います。
2巡目は、真鍋慧に入札するプランを諦めたという記事を信じ、2巡目で一三塁の高校生野手を指名するプランに切り替えると予想。この時点まで残っている一三塁の高校生野手で、50m6.5以内となると選択肢が限られますが、森田大翔は残っていたら指名しそう。仮に彼が残っていないとすると、敦賀気比のサード・高見澤郁魅ぐらいしかいないかもしれません。そうなると指名そのものを下位にずらすプランもあり得そうです。
3巡は、本来は2巡目にするところ、少しでも早い方をということで野手指名を2巡目にすると考え、大学生左腕と予想。阪神が上位で左腕を指名しないことはないだろうと考えました。この時点でも残っていそうなのは滝田一希かなと思い、予想に入れましたが、仮にここも指名されているとなると、高校生右腕に切り替えそう。正直、阪神が求めるような高校生右腕は今年はいなさそうですが、坂井陽翔なら阪神が好きそうかなと思い、予想に入れてみます。
今年の阪神のドラフトはさすがに読みづらいですが、おそらく阪神の中の人も、当日どうなるのか読めず、プランEぐらいまで考えてそうだな、と思います。
オリックス・バファローズ🐮
今年は圧倒的な勝ちっぷりを見せ、圧勝でリーグ優勝、3連覇を決めました。福良GMの計画的なドラフト戦略と、中嶋聡監督の、二軍も含めて全選手をしっかりと見て、常にひとりでも多く、戦力にしていくマネジメントが光り、黄金期を迎えているように思います。
【投手】
10先発以上かつQS率50%以上の先発が5人もおり、阪神と同様、圧巻の先発陣です。山岡泰輔は途中からリリーフに回っていますが、東晃平がその枠に入り、8先発・4QSと活躍。山本由伸のMLB移籍が濃厚とはいえ、なんとか堪えそうなほど強固です。
リリーフも、登板数上位8人すべて防御率2.70以下、1点台が3人という盤石ぶり。投手力に関してはどの球団にも抜かれないだろうと思わせるほどの安定感でした。
二軍を見ますと、曽谷龍平・齊藤響介らが先発で結果を出しており、彼らがいつ一軍定着できるか、が今後の課題であり、さらなる希望だと思います。
【野手】
200打席以上でOPS.700以上の野手は4人と、人数的には少ないですが、森友哉・頓宮裕真がどちらもOPS.850以上で、この2人の活躍が大きかったと思います。若手では紅林弘太郎が.695と、.700目前の活躍。ただ正直、今年の投高打低の影響を受けたか、打線の火力は鳴りを潜めました。今後の課題としては、打力のある野手をどこまで増やしていけるか?でしょう。
二軍で打撃好調な選手は、まだ若い池田陵真の外は、ほとんど一軍でまとまった機会を得ていますが、ほぼ全員、際立った結果は出せずじまいでした。ただ、OPS.750以上を残している若手は3人もおり、少なくとも、誤ったドラフトはしていないと感じます。
【過去5年の上位指名の傾向】
・2年連続で大学生投手を単独指名(どちらも優勝年)
・大社投手はサイドスローが基本
・右腕でも身長180㎝未満の上位指名が多い
・2巡目は全て内野手(頓宮裕真もコンバート前提の指名)
・50m6.6以上の選手も指名する
・故障歴はそこまで気にしていない
・野手はほぼ身長180㎝以上(高校生は全員)
・左腕の上位指名はそこまで多くない
・野手入札でもクジを外したら投手に切り替えることが多い
・右腕は毎年ひとり、上位指名
・上位指名の野手は殆ど内野手
・捕手を上位指名する(内山壮真の上位指名も予定していたとされる)
・ここ4年の右腕はMAX152km/h以上
・2018-2020は打力重視、2021は守備重視、2022から先発投手重視?
・特にリリーフ補強を前提とした投手の上位指名はない
・前年の上位指名野手とカテゴリ&ポジションが重なる指名も行う
・投手は前年の上位指名と同カテゴリ&利き腕の投手は避け気味?
・野手2の年が多かったが、昨年は投手2だった
・高校生を2人以上、上位指名する年が多い(2021は2020とのバランス?)
編成で言いますと、ここ数年、先発人員が、こちらから見てギリギリの人数である15人で推移していて、もう少し余裕を持っても良いのではと思ってしまいます。一三塁を守るU-26の日本人選手が内藤鵬しかいないのも気にはなりますので、昨年に続き、今年も一三塁の野手を指名するかもしれません。
【上位指名予想】
1巡 前田悠伍or真鍋慧
2巡 高校生一三塁(明瀬諒介など)or高校生左腕(武田陸玖など)
3巡 大山凌or大学生捕手(進藤勇也など)
入札はそろそろ高校生を狙いそうと思い、前田悠伍か、真鍋慧だと予想。山本由伸がMLB移籍濃厚、山﨑福也がFA取得ですが、それを大学生投手で補いにいくようなチームではないと感じます。前田悠伍に入札なら、高校生の一三塁補強は難しくなりますし、真鍋慧に入札なら、前田悠伍クラスは諦めることになるでしょう。個人的には前田悠伍入札プランの方がありそうかな、と感じます。
2巡目は、前田悠伍に入札したと仮定するなら、高校生の一三塁を狙うのではと。2巡目の末尾なので、名の知れた上位候補は全て指名されていそうなので、残っていれば明瀬諒介、あるいは小笠原蒼などの名前が挙がってくる可能性はあります。
もし、既に一三塁の選手を得ているか、この順位での一三塁指名を諦めるのであれば、高校生左腕に切り替えるのではと思い、やや変則的ですが武田陸玖を選んでみました。高校生左腕としても、高校生一塁手としても優秀な選手です。二刀流させるかどうかは分かりませんが。もし東松快征が残っているなら、そちらに行きそう。
3巡目は、仮に2巡目を一三塁の指名に使うなら大山凌になりそう。MAX153km/hのパワーサイド右腕なので、オリックスが上位で良く狙うタイプです。あるいは投手ではなく、大学生捕手の進藤勇也を狙ってくるプランもありそう。関甲新の選手を指名する球団のうちのひとつですし、福永奨より年下の支配下捕手は中川拓真しかいませんから、層を厚くするためには丁度良いと思います。
3連覇したのちも、福良GMのもと、計画的なドラフト戦略を取り続けると思います。また今年もオリックスの指名に唸りたいものです。
おつかれさまでした!
CSファイナルステージ前に書くという目的はなんとか達しました。あと、ドラフト前にもう1本、最終的な一巡目予想および、上位予想のnoteを書く予定です。おそらくその間に、入札公表や、信憑性の高いドラフト情報が出て、今書いているnoteも書き直したくなると思いますが、とりあえず現時点ではこうかな、という感じで書き残します。それではまた、来週。
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