ドラフト2024 上位指名予想 Aクラス編

それでは、今回はAクラスになった球団の上位指名予想をしていきます。Aクラスになった球団の上位指名予想は、

2巡目が遠い
3巡目と4巡目が離れている

という点を考慮して考えます。つまり、どういう傾向になりやすいかといいますと、

・2巡目に指名したい選手が残っていない可能性が高い
➡①2巡目相当の選手も、確実に必要なら入札か外れ1巡で指名するしかない
➡②候補が全て指名済のため、予定と全く違う選手を指名することになる

・3巡目と4巡目が離れている
➡4巡目で指名したい選手でも、3巡目で指名せざるを得ない

という状況になりやすいです。肌感覚的には、「1巡・3巡・4巡」みたいな感じの選手が指名される、と考えてみてもいいかもしれません。それでは始めていきましょう。


千葉ロッテマリーンズ🐟

後半はあわやBクラスかという時期もありましたが、なんとかAクラス滑り込み。ただ、昨年より順位はひとつ落としてしまっただけに、このまま優勝を狙い続けられるチームであり続けられるかどうかでいえば、瀬戸際なのかもしれません。

【チーム状況と上位指名との相関】

昨年の同時期の考察を見ると、実際の上位指名とも相関がありましたので、今季の状況や編成を簡単にまとめます。

10先発以上かつQS率50%以上の先発投手が5人おり、安定しているローテです。強いて言えば来季35歳の西野勇士がその一角を占めているため、若い先発候補が1人いると良いでしょう。なお、ここ2年連続、3巡目で高校生右腕を指名しています。
リリーフ防御率は12球団ワースト3位であり、安定しているとは言い難い状況。昨年は2巡目で大谷輝龍を指名してテコ入れを図っていますし、今年も上位で1人ほどリリーフ指名があってもおかしくないと思います。

野手に関しては、一軍を若い二遊間が固めているとはいえ、支配下の二遊間の人数が5名と、だいぶ少ないのが実情で、高校生ショートがいればハマるのではないかと思いますが、その高校生ショートもここ数年は下位で多く指名しており、上位ではあまり指名しないスタンスなのかもしれません。
プロスペクトは各ポジションにおり、とても良い傾向ですが、強いて言えば、外野手と二遊間にプロスペクト候補がいると心強いかなという印象です。

【過去5年の上位指名の傾向】

上から2番目:外れ指名するも交渉権を得られなかった選手
※枠の関係で書けていないが、細野晴希の指名権も得られず

・常に、高卒1人、それ以上の世代が2人
・上位指名野手はセンターライン
・大学生内野手を4年連続で上位指名
・2巡目を野手指名に充てることが多い
・高卒も含め、捕手を上位指名する
・高校生野手を上位指名する際は入札のみ
・大学生野手の1位指名はあまり積極的でない
・2巡目以降の野手は大卒
・右腕は毎年指名(左腕の上位指名はレア、高卒はなし)
・二部も含め、東都の選手の上位指名が多い
・上位での野手指名が1名と2名で交互(一昨年と昨年は1人)
・アスリート型大卒野手の指名が多いが、身長180㎝には拘りなし
・大学生野手を毎年1人は上位指名(左打が多い)
・競合指名に抵抗はない(外れたら投手を指名)
・大卒社会人の指名に積極的ではない
・大卒以上の先発投手はリリーフ起用も睨んで上位指名
・高校生右腕の上位指名は高身長狙い
・前年上位の野手と守備位置やカテゴリが同じ野手は上位指名しない
・同ポジションの選手を上位指名で2人かさねる指名はしない

1巡目の予想は難しいところですが、高校生ショートだと思います。あと、2巡目か3巡目で外野手を指名しそう。

【上位指名予想】

1巡 石塚裕惺
2巡 速球派大社独右腕(坂口翔颯など)or 高校生右腕(村上泰斗など)
3巡 大学生左打ち中堅手(飯山志夢など)

入札は石塚裕惺だと思います。高校生野手を上位指名するなら入札時のみという傾向がありますし、二遊間にもプロスペクト候補は在籍しているとはいえ、燦然と輝くほどではないです。石塚は千葉県出身でもあり、かなり歓迎されることでしょう。仮に競合して外れた場合は、篠木健太郎が指名されるのではないかと思いますが、高校生ショートにこだわり、宇野真仁朗をここで指名する可能性もあるにはあるかもしれません。

2巡目に関しては、恐らく昨年と同様、大学生以上の世代の速球派投手(リリーフ転向もにらめるぐらいの)を狙ってくるのかなと思います。過去の例を見る限りでは右腕を狙うことが多いですね。現実的に考えると、ロッテ2巡まで残ってくるのは坂口翔颯あたりになるのではと思います。もし1巡目で大学生右腕を確保していた場合、ここで高校生右腕を指名しそう。ロッテ2巡目であれば、村上泰斗が残っているかどうか、というところでしょうか。

3巡目は大学生野手になりそう。おそらくポジションは中堅手でしょう(二遊間は近年かなり指名。捕手はロッテが求めるほどの選手はいなさそう)。この順位で指名できそうとなると、中津大和飯山志夢柴崎聖人といったあたりでしょうか。飯山は50m6.3という割に一塁到達がかなり速いので俊足なのは間違いありません。東都の選手の上位指名が多いということを踏まえますと、飯山志夢が一番ありそうな気がします(中央学院OBですし)。

今年のロッテは、入札を当てるかどうかで、かなり戦略が変わってきそうな気配がします。

横浜DeNAベイスターズ🐹

ずっと積み上げてきた再建ドラフトの上に、攻めていくドラフトを積み上げて優勝を目指していますが、なかなか優勝には手がかからない状況。それでもほぼ毎年、Aクラスに確実に到達しているというのは一定の評価が出来ると思います。

【チーム状況と上位指名との相関】

昨年の同時期の考察を見る限り、まずまずの相関はあるので、今季の状況をまとめます。ローテは10先発以上かつQS率50%以上の投手が4人と、あと1枚ほど強固な先発投手がいれば、という状況。とはいえ、昨年も同じような状況の中で先発投手の上位指名を見送り、新外国人2人で一軍ローテ補強し、5巡目と育成で大卒の先発プロスペクトを獲得したので、上位で大学生先発を指名、と安直に繋げていいものかは分かりません
リリーフ防御率はセ・リーグ5位で、少し弱さを抱えています。昨年は松本凌人を2巡目で指名するなど、リリーフ補強に上位指名を使ってくることもあるチームなので、今年もリリーフの上位指名があるかもしれません。

リードオフマン型の野手がいないことを受けたのもあるのでしょうが、昨年は度会隆輝に入札し、獲得成功。外野手の上位指名も少なかったのに、両翼タイプの野手を上位指名するという、また新しいドラフトをしてきたのが昨年でした。今年そういう攻めた上位指名をするのであれば、一三塁の強打者かなと思います。

【過去5年の上位指名の傾向】

・内野手の上位指名が多い
・六大学の投手の上位指名が多い(東都は少ない?)
・大学生野手は東都が多い
・野手はフィジカルエリートを良く選ぶ
・基本的に、野手はセンターラインの選手が多い
・50m6.5以上の野手の上位指名はなく、むしろ6.0以下の俊足選手が多い
・二塁手を上位指名する
・高校生は毎年1人を上位指名
・Aクラスの年は野手入札
・クジを外したら、同じポジションに拘らない
・単独入札には拘らなくなってきている
・1位2位で投手と野手を確保することが多い
・毎年1人は、2巡目か3巡目で大社右腕を(リリーフ目的で)指名する
・大学生左腕の上位指名はここ4年間なし
・今は微妙でも、過去に良い時期があった大学生の上位指名も多い
・4年連続で、これまでDeNAがしてこなかったような上位指名
・野手に関しては昨年の上位指名と同タイプ&カテゴリでかぶせない

近年、野手に関しては、これまでのように、大社二遊間にほぼ固定という状態でなく、積極的に各ポジションのプロスペクトを確保するような動きをしています。

【上位指名予想】

1巡 石塚裕惺
2巡 大社右腕(坂口翔颯など) or 高校生遊撃手(宇野真仁朗など)
3巡 柳舘憲吾

1巡目は、かなり考えましたが、石塚裕惺を競合覚悟で指名すると予想します。高校生ショートを上位で指名するなら、森敬斗と同じ順位で指名しないと、彼に危機感を抱かせきれないと思います。近年、上位指名した遊撃手が輝くほどのプロスペクトになりきれていない現実もあり、行くなら1位クラスでという判断です(森も既に今季23歳なので)。外れた場合は、篠木健太郎徳山一翔などの大学生投手を確保しに行くのかなと思いますが、ここで高校生ショートの宇野真仁朗らを指名する可能性もなくはないでしょう。

2巡目は、石塚の交渉権を獲得できていれば、大社右腕(坂口翔颯など)。石塚を獲得できておらず、かつ、外れで大学生投手を指名した場合は、ここで宇野真仁朗を指名するかも、と思います。DeNAは甲子園に出る、代表(候補)に選ばれるといった点を高校生候補に求めることが多いので、それに該当するのは宇野真仁朗や、颯佐心汰ぐらいしかいないと思います。

3巡目は、少し攻め気味な予想ですが、サードの強打者・柳舘憲吾と予想します。これまでのDeNAは上位でサードの選手を指名することはありませんでしたが、近年は各ポジションのプロスペクトを厚くしようとしている点や、同じくサードの井上絢登への刺激という点も踏まえての予想です。大学代表の選手や、東都の野手を上位指名することが多いということも踏まえています。

2019年以降、(2018年もなので2年連続の)ポテンシャル高校生ショート➡大型大学生右腕➡高校生右腕➡高校生捕手➡社会人主軸候補 と、毎年違うジャンルを入札で攻め続けています。果たして今年はどうなるでしょうか。

北海道日本ハムファイターズ🐻

2年連続最下位から、今年は一気に2位までジャンプアップ。非常に良い流れが来ています。優勝まで届くには、あと何が必要なのでしょうか。

【チーム状況と上位指名との相関】

昨年の同時期の考察を読み返すと、かなり相関が見られるので、今年の状況も整理します。10先発以上でQS率50%以上の投手は5人おり、とりあえず不安はない状況。プロスペクト先発も育ってきており、充実しています。ただ、頭数は正直少ないので、あと2人ぐらいは、大社でなくていいので先発投手を増やす必要があると思います。

リリーフ防御率はリーグ3番目で、悪くない数字。もっと強固にしてもいいと思いますが、リリーフを上位で必ず指名するような球団ではないので、ドラフト上位予想とは直結しなさそうです。

一軍野手はどのポジションも、打てないのに無理に使われ続けているような選手はいなくなってきました。ただ、プロスペクトという観点で見ますと、捕手以外、輝くようなプロスペクトはそこまで多くないのではと感じます。野手指名に力を入れていく必要は今後もあるでしょう。

【過去5年の上位指名の傾向】

上から2番目:外れ指名したが交渉権を得られなかった選手

・投手に入札することが多い
・右腕はほぼ毎年、1人は指名
・リリーフ要員を上位指名しない
・1巡と2巡とで投手と野手を指名(2019年もその予定だった模様)
・3巡目は5年連続で野手
・高卒右腕は基本的に長身を狙う
・逆に大社投手はあまり身長180㎝以上に拘っていない
・Bクラスだったので高校生の上位指名は控え気味だった?
・前年の上位指名と同タイプの選手の指名は避けている
・センターラインと左腕は身長170㎝台前半でも上位指名
・関甲新学生の選手も上位指名する
・大卒社会人の年齢だと基本的に上位指名しない
・大学生捕手を上位指名する
・高校生捕手の上位指名はとても少ない
・高校生野手に入札することは少ない
・野手を複数指名する年が多い

入札は大学生だと思います。投手入札なら2巡目は野手、野手入札なら2巡目は投手になる可能性が高そう。3巡目は例年通りだと、野手になると思いますが、前回のAクラス入りの際は投手が指名されていますので、どちらもあり得そうです。

【上位指名予想】

1巡 金丸夢斗
2巡 高校生ショート(宇野真仁朗など)
3巡 高校生長身右腕(清水大暉など)or 木下里都

入札は、宗山塁と金丸夢斗、どちらなのか悩みましたが、現在の二遊間がまだ若い水野達稀たちなのを踏まえると、大学生ショートに入札する必要まではないのではと感じたため、金丸夢斗に入札するのではと予想。外れた場合は長身右腕である寺西成騎や、柴田獅子になると思います。

2巡目はそうなると野手に行くはずで、ここ2年、高校生野手を上位指名していないことや、昨年、高校生野手を指名していないポジションであることなどを踏まえますと、高校生ショートになるのかなと判断(高校生捕手の箱山遥人は指名されていそうですし)。石塚裕惺が指名されていそうなことも考慮しますと、ハムが選びそうなのは宇野真仁朗かなと思いました。もし指名されていた場合は颯佐心汰になる可能性も幾らかありそうです。

3巡目ですが、恐らく投手になると思います。前回優勝した2016年、前回Aクラスだった2018年、いずれも3巡目は投手だったのと、ここ数年は野手を上位で2名指名する年が多かったのが、そう考えた根拠です。仮に1巡目で高校生長身右腕を指名していたなら木下里都あたりになると思いますし、クジを当てていればここで高校生長身右腕(清水大暉など)を指名するのでは、と思います。

シーズン2位以上ともなりますと、一気にドラフトの難易度が上がる印象です。パニックにならず、幾つものプランを持って臨んでほしいと思います。

阪神タイガース🐅

最後の最後まで優勝するかも、と思わせるシーズンでしたが、最後は一歩及ばず。岡田監督も退任し、果たしてドラフトはどうなるのでしょうか。

【チーム状況と上位指名との相関】

先発は安定感があるものの、西勇輝ら30代のローテ投手はいつ落ちてくるか分かりませんし、そう考えると下村海翔の入札も確かに有意義だったと思います。リリーフ候補として椎葉剛、少し世代の空いていた高卒世代のショートに山田脩也と、それなりの相関性が認められました。

ただ、大社先発にまた入札するほど喫緊の課題でもないと思います。リリーフも盤石ですが、リリーフ投手を上位指名する傾向もあり、今年も一人ぐらい、リリーフ候補を上位指名するかもしれません。

野手で言えば、遊撃手捕手がまさに課題となっています。どちらも、打力という点では厳しいものがあり、優勝を狙うなら、せめてどちらかは上位打線を打てるほどの打力ある選手が必要と思います。捕手に関しては中川勇斗というトッププロスペクトがいますが、遊撃手にはいないため、優先するならこちらでしょう。
なお、デプス的には特に、どこが世代が空いている等はないものの、外野手が少し少ないように感じます。ただ、外国人で埋めてくることも多いので、ドラフトで動いてくるかは分かりません。

【過去5年の上位指名の傾向】

・(外)野手と投手を交互に入札
・競合を厭わない
・外した場合は同じポジションで続ける
・左腕の上位指名が目立つ(4年連続指名したことも)
・関甲新の選手も上位指名する
・長打力のある外野手の上位指名が多い
・昨年の上位指名選手と完全にかぶるような上位指名はしない
・同ポジションを上位で2人指名することがある
・捕手の上位指名はほとんどない
・基本的に野手の上位指名は1人
・野手は50m6.5以内
・3巡目は素材型選手の指名に使うことが多い
・大卒より上の年齢の選手の上位指名は避け気味
・右腕は球速重視(遅くとも152km/h)、身長185㎝以上は少ない

入札は野手になりそう。そうなると2巡目で先発投手を狙いそうですね。

【上位指名予想】

1巡 宗山塁
2巡 高校生右腕(村上泰斗、川勝空人など)
3巡 モイセエフ ニキータ or 川勝空人

入札は宗山塁。これ以外の選択肢が思い浮かびません。ただ、外れた場合に誰を指名するかでその後のプランが変わると思います。これまでの例でいうと、ポジションを変えたりはしないので、そうなると浦田俊輔しか選択肢はないかなという印象です。ここで浦田俊輔を逃してしまうと、阪神の2巡目までには残らないでしょうし。

2巡目ですが、ここまで大社独の先発投手が残ってくることはないかなと思いますし、昨年は上位で2人も大社独の右腕を指名していますから、村上泰斗などの高校生右腕に切り替えた方が良いという結論になりそうと見ています。

3巡目に関しては、考え方が2つあります。ひとつは昨年同様、3・4巡で同ポジションの選手を重ねていくプラン。もうひとつは、2・3巡で同ポジションを重ねていくプランです。
前者の場合、前川右京が台頭したことで、高校生左打者をダブル指名して危機感を煽るという意図になりそうですから、3巡でモイセエフ、4巡で正林輝大というような指名になりそう。後者なら2・3巡どちらも高校生右腕(高校生左腕は今年そこまで濃くない)で、3巡目に川勝空人を指名するような形になりそうですが、これは村上の指名ありきの面が大きいので、モイセエフを3巡指名するほうがありそうな気がします。

今年の阪神はかなりドラフトに向けた情報を流していますが、正直どれもピンとこないところがあり、情報戦を展開しているという見方をしています。

福岡ソフトバンクホークス🐥

今年は長打力を武器に、それ以外も圧倒的な戦力差を見せつけ、ダントツ優勝。しかもプロスペクトも豊富になってきており、いよいよ王朝が到来しそうな予感さえあります。

【チーム状況と上位指名との相関】

昨年の同時期の考察を見返したところ、相関性が認められましたので、今年の状況をざっくりまとめます。
先発陣でQS率50%以上の投手は5人もおり、リリーフ防御率もリーグトップレベルと、一軍投手陣については申し分ないところに来ています。先発の人数も問題なし。野手も特に、支配下登録で退団になるような選手もいないため、チームに残留することを思うと、薄いポジションもなさそうです。昨年は長打力不足を受けてか、異次元の飛距離が売りだった廣瀬隆太を3巡目で指名しましたから、今年もそういう、パワーのある選手の上位指名はあるのではないかと感じます。

【過去5年の上位指名の傾向】

・高校生に入札する年が多い
・高校生入札でなくても、外れ指名が高校生になりがち
・長身外野手の上位指名が多い(主にパワー重視)
・50m6.5以上の選手もいる
・昨年は久々に左腕を上位指名
・捕手を上位指名する
・前年の上位指名と完全に同じような上位指名はしない
・代表候補入りも甲子園出場もない高校生でも上位指名
・野手を2人以上、上位指名する年が多い
・大社投手を上位指名する際はリリーフで使うことが多い
・身長180㎝以上の大型二遊間の指名が増えてきている
・入団即コンバートの事例は多く、現ポジに拘りすぎない方が良い
・外れ指名では投打の切り替えが少ない
・東北や北海道関連の指名が多い(上位だけでなく)
・東都や六大学を贔屓にしているわけではないが、総スルーはしない
・優勝した年は高校生の上位指名が増える
・ここ3年、独自色すぎる上位指名は少なくなってきている

2008年から昨年まで、優勝した年の上位指名を見ていますと、全て、上位3人のうち2人以上が高校生という指名になっています。上位指名が全員高校生という年まであります。ここ2年の間に支配下指名した高校生は4名にとどまるため、今年は支配下全体で3~4人は高校生が指名されるのでは、と思っています。投手の人数が比較的多いので、上位指名は野手が多めになるのではないでしょうか。

【上位指名予想】

1巡 今朝丸裕喜
2巡 高校生サード(田中陽翔など)
3巡 井上幹太

入札は今朝丸裕喜になるのではと思います。おそらく高校生に入札するだろうと思い、一番ありそうなのは今朝丸かなと思いました。単独指名できそうな気がします。

2巡目が最も読めないのですが、4年前の井上朋也への刺激も兼ねて、高校生サードを指名するのではと思います。ただ、サード本職の選手でそこまでの選手は正直思い浮かばなかったので、ショートからコンバートという枠で田中陽翔や、森駿太らが指名されるかもと考えました。これですと、2年前のイヒネへの刺激ともなるからです。

3巡目は、生海が無念の故障をしたこともあり、大学生の左打ち外野手の井上幹太と予想。小久保監督が、一軍昇格の条件に打球速度を課したことを考えますと、破壊力のある打撃が売りで、かつ左の外野手となると井上幹太かなと思いました。実は代表候補に選ばれていたり、全国大会に出たりしています。

今年は久しぶりの優勝ということで、上位指名も高校生が多くなるのでは、と思います。

読売ジャイアンツ🐇

最初の頃はどうなることかと思いましたが、9月に一気に浮上して優勝を飾りました。こちらもソフトバンク同様、「優勝した年の上位指名」を見る必要がありそうです。

【チーム状況と上位指名との相関】

昨年は、プロスペクトが豊富そうなエリアに敢えて上位指名(下位指名も)をぶつけてくるという、2017年に行なわれたのと同じような社会人ドラフトでした。なお、そういう年でなくても、割と上位指名は大社がやや多めというのが巨人のドラフトです。実は優勝しても、一気に高卒の割合が増えるわけではなく、平均、1人ぐらいしか高卒は上位指名されません。

【過去5年の上位指名の傾向】

上から2番目:外れ指名するも交渉権未獲得の選手

・その年のNo.1クラスを競合覚悟で指名
・入札が投打交互
・(主に高身長の)右腕をほぼ2人は上位指名
・左腕は敢えて狙っているわけではなさそう
・守備型野手は上位でさほど狙わない
・かといって身体能力が低い野手の指名も避けている
・サイドスローの剛腕を意図的に指名している
・4年秋に活躍した大学生投手を指名する傾向
・東都の投手の指名が多い(六大学は少ない?)
・大社右腕は毎年のように指名している
・リリーフ要員を外れ1位を使って指名することがある
・野手はほぼ1人(センターライン多い)
・優勝したからといって高卒上位は増えず、平均1人ほど

若年層の支配下選手がいないポジションとなると、先発投手(左右とも)捕手一三塁、といった感じです。これに加え、菅野智之がMLB移籍するため、大社先発が必要になるのかもと思いますが、とりあえず外国人やFA等で乗り切るかもしれませんし、ドラフトと直結させなくてもいいのかもしれません。1巡目に関してはスカウト幹部から、当たりやすい選手を選ぶ、といった旨のコメントが出ています。

【上位指名予想】

1巡 金丸夢斗
2巡 投手(宮原駿介、川勝空人など)
3巡 野口泰司

1巡目は本来の順番で言えば野手ですが、菅野智之のMLB移籍に伴い、先発投手を優先するのではないかと思います。単独指名の可能性も考えましたが、セの他球団が金丸夢斗を手にするのを防ぐためにも、競合覚悟で入札するのではないかと思います。外れた際は藤田琉生などを指名するのではないでしょうか。

2巡目も投手に行くのではと思いますが、巨人の2巡目までに大半の有力候補は指名されつくしている可能性も高く、誰が残るかは分かりません。大社が欲しいと思いますが、やむをえず高校生投手という可能性もあるのではと思います。とりあえず、調査書を送っているらしい宮原駿介の名前を入れてみましたが、高校生投手を入れようと思うのであれば、ここで川勝空人などを指名するかもしれません。

3巡目は、ここでいくしかないので、大卒社会人の野口泰司。石伊雄太は日生なので、小林誠司とかぶってしまうため、野口にしました。4巡目まで待っていたら指名されてしまいそうですから、ここでいくしかありません。

昨年は高校生の上位指名がなかったので、今年は2名、少なくとも1名は行くのではないかと思います。

おつかれさまでした!

しっかり検討していたら、時間と文字数がかかってしまいました。ただ、もう少し詰めて考えてみたら違う案が出てくる場合もありますし、それはドラフト直前に出すnoteに最終版として書いてみようかなと思います。最終版はとりあえず10月22日に上げますが、前日公表などもありそうですし、ドラフトギリギリまで編集すると思います。あしからずご了承ください。それでは今から、最終版を書き始めます。またね。

いいなと思ったら応援しよう!