ドラフト2024 上位指名予想 Bクラス編
それでは予告しました通り、球団別に上位指名を予想していこうと思います。昨年の同時期の予想と実際とを比較し、何とか精度を上げれたらと思っています。
なぜ球団別に考えるのか?という点についてですが、ドラフト会議とは候補者の番付ではなく競り(オークション)である、ということを考える必要があるからです。上位指名予想は、相撲で言うところの横綱・大関・関脇が誰になりそうか考えるというより、それぞれの球団が必要な選手をいかに確実に確保できるか、という観点で考えることの方が実情に近い予想になると思います。
例えば、シーズン最下位の球団の2巡目指名は全体13・14番目とかなり早いですが、例えば、どうしてもショートが欲しい、というような事情があった場合、3巡目指名は35・36番目になり、それまでに指名されてしまう可能性は出てきますから、それなら少し早めだけど2巡目で、というような思考になってきます。
逆に、シーズンで優勝した球団の2巡目指名は全体23・24番目とかなり遅く、本来はここで主軸候補の野手や大学生先発が欲しくても、残っていない可能性の方が高くなってくるため、(外れ)1巡で指名したり、あるいは高校生などのロマン型選手の指名を行なう方向に切り替えてくる可能性も出てきます。
加えて、3巡目がかなり早く、25・26番目にまわってくる代わりに、4巡目は47・48番目ですから、本来は4巡目で指名したい選手でも、ひとつ順位を上げて指名する可能性は高くなってくるでしょう。
なお、取り上げる順番は、昨年同様、ウェーバー順です。今年はパ・リーグに優先権があります。それでは始めていきましょう。
埼玉西武ライオンズ🦁
今年は球団の歴史全体で見てもワーストになるほどの敗戦数を記録。FAで多くの中間層(特に野手)が移籍していった影響は計り知れないものがあったと言わざるを得ないですが、これまでは定期的に生えてきていた主軸野手候補たちがなかなか生えてこないのも大きいと感じます。
【チーム状況と上位指名との相関】
昨年の同考察を見る限り、特に今季チーム状況と上位指名との相関はないように感じます。渡辺GMらの指揮のもと、市場の状況などを見つつ、とにかく彼らの目から見て、良いと感じた選手を上位指名していたのではないかと思います。
【過去5年の上位指名の傾向】
・4年連続で大学生入札(外れ指名も大学生)
・野手は殆どセンターライン
・1巡目が隔年で大学生野手
・イケメンや、ぽっちゃり体型の指名が多め
・3巡目が割と独自色つよめ
・高校生捕手でも上位指名する
・内野手の上位指名はそんな多くない
・入札で競合することも厭わない
・ここ3年は身長180㎝以上の左腕の指名が多め
・前年の上位と同じポジション&年齢層の選手の上位は避ける
・高校生右腕の上位指名は少ないが、長身投手なら有り得る
・首都大学野球連盟や関甲新大学リーグの選手も上位指名する
・大卒社会人の上位指名を避けている?
・高校生の上位指名は1人(2022年は前年とのバランス?)
入札はどうなりそうか、と考えた場合、外野手になるのではないかと思います。チーム全体のISO(長打率から打率を引いた、長打力を表す数値)も.100を切っており、12球団でもかなり下の方。加えて、外国人でテコ入れするのが難しい時代になってきており、ドラフト上位を使って補強するのではないかと思います。
加えて、昨年は3巡目まですべて投手だったこともあり、今年は野手を上位指名で2人は狙ってくるのではないでしょうか。
【上位指名予想】
1巡 西川史礁 or 渡部聖弥
2巡 箱山遥人
3巡 長身高校生右腕(清水大暉など)or 吉田聖弥
1巡は西川史礁や渡部聖弥といった、大学生外野手になると予想。もし、どちらも確保できなかった場合、左の外野手である麦谷祐介が1巡目で登場するかもしれません。
2巡は、高校生捕手の箱山遥人を指名してくるのではと思います。準地元である群馬の高校生というのも、ファンから喜ばれると思います。
3巡目はおそらく、もはやだれが残っているのか分からない状態ですが、長身の高校生右腕である清水大暉などが指名されるかもしれません。なお、仮にまだ吉田聖弥が残っていたら、ここで指名しそうではあります。
今年のオフからはかなりの新体制で始まりそうですが、良い船出となるドラフトになればと思います。
中日ドラゴンズ🐨
華々しく始まった立浪監督のキャリアは、3年連続最下位という厳しい結末となり、立浪監督も辞任。ドラフトも巻き込んでの影響力ある立ち回りを見せましたが、今年のオフからはまた新しいドラゴンズになっていくのでしょう。
【チーム状況と上位指名との相関】
昨年の同考察を読み返していますが、さほど関係はないように思います。今年はおそらく球団主導でのドラフトになりそうで、この場合はどうなるのか読めない点はありますが、チーム状況どうこうではなく、フロント側がこのようなドラフトを、と決めたドラフトに従わされてきたような歴史もありますから、今季状況を分析することにあまり意味はないかもしれません。
【過去5年の上位指名の傾向】
・ここ3年は大社の選手に入札
・高校生の上位指名は1人あるかどうか
・2巡目は3年連続で野手
・大学生左腕の1巡目での指名は2010年が最後
・立浪監督就任後、身長180㎝未満のセンターライン野手の指名が増加
・捕手は上位指名しない(4巡目がとても多い)
・野手はアスリートタイプの選手の上位指名が多い
・1-3巡すべて投手という年は2008年まで遡っても無い
・指名選手には事前に視察情報やコメントが出ることが大半
・中日新聞販売地域と関連のある選手の指名が多い
・OBのいる学校や企業の選手を指名することがそれなりにある
・前年の上位と同じポジション&年齢層の選手の上位は避ける
・関甲新学生リーグの選手も指名する
・3巡目前後で身長175㎝以上の左腕を指名することが多い
・大卒社会人の上位指名を避けている?
1巡目は投手かなと思っています。入札は野手と投手が交互に来ており、今年は投手の番です。小笠原慎之介のMLB移籍もありそうなので。
【上位指名予想】
1巡 金丸夢斗
2巡 佐々木泰 or 吉納翼
3巡 左腕(吉田聖弥、高橋幸佑など)
1巡目はかなり考えましたが、大学生左腕には基本的に入札しない方針ではあるのでしょうけど、小笠原慎之介のMLB移籍もありそうということを踏まえ、金丸夢斗に入札と予想します。外れた場合は寺西成騎を指名しそうな予感。
2巡目は県岐阜商→青学大の佐々木泰。ただ、1巡目で指名されている可能性もあり、そうなると東邦高校OBの吉納翼が指名されるかもしれません。ただ、吉納には特に中日のスカウトが視察したとかコメントを出したとかではないため、佐々木の方がありそうではあります。
3巡目は、2巡目で野手を指名するのならば、3巡目は投手で来るのかなと思い、そうなるとここで左腕を指名するのではと思います。スカウトがコメントを残している吉田聖弥をまず入れてみましたが、残っていない可能性もありますし、そうなると高校生左腕の高橋幸佑が指名されるかもしれません。
前回、野手を上位で2名指名した際は、翌年、上位指名の投手は2人でしたので、今年もそうなるのかなと思っています。
オリックス・バファローズ🐮
3連覇を達成し、どこまで延びるかと思っていましたが、山本由伸が移籍したこともあってか久しぶりのBクラス。やはり、打てないと厳しい戦いを強いられますね。
【チーム状況と上位指名との相関】
昨年の同考察を読み返していますと、それなりの相関関係が認められましたので、少し、今季の状況をまとめます。
投手に関しては、外国人も含め、若いローテが盤石。リリーフも安定しています。二軍はと言いますと、なんとか目安の15人には到達していますが、先発が本職ではなさそうな投手も含まれており、デプス管理のためにも先発投手の指名は欲しいところです。
野手に関しては、今年も貧打で苦労しました。打撃型野手の指名は継続したほうが良いと思います。ポジションで言えば、20代前半の捕手があまりいないため、狙うとしたらここでしょうか。
【過去5年の上位指名の傾向】
・大社右腕はサイドスローが多い
・右腕でも身長180㎝未満の上位指名が多い
・競合に乗らない時も多い
・既存選手と同世代かつ同ポジションの選手を指名して競わせる
・2巡以上で内野手を指名
・故障歴はそこまで気にしていない
・野手はほぼ身長180㎝以上のアスリートタイプ
・野手入札でもクジを外したら投手に切り替えることが多い
・右腕は毎年ひとりを上位指名
・捕手を上位指名する(内山壮真の上位指名も予定していたとされる)
・2022から先発投手の上位指名が増えている
・特にリリーフ補強を前提とした投手の上位指名はない
・前年の上位指名選手とカテゴリ&ポジションが重なる指名も行う
・高校生を2人以上、上位指名する年が多い(2021は2020とのバランス?)
・中部地方の選手の上位指名が多め?
・関甲新学生リーグの選手も指名する
・大卒社会人の上位指名を避けている?
高校生を上位で多めに指名することの多い球団ですが、昨年は3巡目まで全員が高校生だったこともあり、今年は上位で高校生は1人も指名しない可能性もあると感じます。福良GMの方針決定のもと、中期的に見て意図を感じさせるようなドラフトを行なうチームなので、仮に予想を外したとしてもそこには意図があります。
今年の入札に関しては大学生投手になると思います。2巡目はこれまでの例で言えば内野手が指名される流れですが、高卒野手はここ2年連続で上位指名しているため、大学生になるのではと思います。
【上位指名予想】
1巡 中村優斗 or 金丸夢斗
2巡 中津大和
3巡 石伊雄太 or 野口泰司
入札は中村優斗を一本釣り狙いで指名するのではないか、と思いますが、金丸夢斗の競合に乗る可能性もあるでしょう。外れた場合は過去の例を見る限りではポテンシャルの高い高校生投手に流れることが多いので、左なら藤田琉生、右なら柴田獅子あたりが指名候補になりそう。
2巡目ですが、オリックスが身長180㎝以上のアスリート型野手をよく狙うということや、2年前の野口智哉への刺激、および、今年一軍出場を増やしてきた来田涼斗への刺激という点も考慮し、中津大和になるのではと予想。ショートも守るので、歳の近い紅林弘太朗や太田椋にも刺激を与えることができます。オリックスには法政大OBの村上喬一郎もいますし、指名に問題はないでしょう。
ただ、2018-2020年に、高校生内野手を3年連続で上位指名したこともありましたし、その流れで今回も3年連続で上位指名するのであれば、齋藤大翔を上位指名する可能性もあると思います。その場合は3巡目で中津大和を指名しそう。
3巡目ですが、これは20代前半の捕手が少ないという点や、福永奨への刺激という意味も込めて、同い年の捕手をぶつけてくるのではないかと思います。大学生捕手である印出太一を指名する可能性もありますが、捕手で勝負できるかとなると怪しい面もあるので、大卒社会人ではありますが、捕手として勝負できそうな、石伊雄太や野口泰司が選ばれるかなと思いました。日生ともNTT東日本とも、オリックスとは繋がりありますし、指名に支障はなさそう。なお、前述のとおり、2巡目で齋藤大翔を指名した場合、3巡目で中津大和ということになりそうです。
先発投手に関しては、両外国人があと1年は踏ん張ってくれることを期待して、上位では一人のみの指名にとどまるのではないか、という予想です。
東京ヤクルトスワローズ🐧
かつては連覇を経験も、あの時のような破壊的な打線を組みにくくなってきたこともあり、ここ2年は5位に低迷。今後の目標は野手のスケールアップか、はたまた投手力の底上げに拘るのか。
【チーム状況と上位指名との相関】
関係あるといえばあるのですが、上位で最低2名の投手を指名するというのはほぼずっと変わらないので、あまり考慮しても仕方ないかなという印象です。
【過去5年の上位指名の傾向】
・ここ4年は大社投手に入札(外れ以降も大社)
・競合に乗ることが多い
・外した場合でも、違う年代の選手を指名したりしない
・上位3枠のうち大社が常に2人以上
・シーズン下位で迎えたドラフトでも、2巡目で「決め打ち」感
・大社右腕を毎年ひとりは上位指名
・入社3年目の社会人投手でも上位指名する
・高校生捕手を上位で指名する球団のひとつ
・ここ4年は高校生投手を上位指名していない
・大社もポテンシャル重視で選ぶ傾向
・上位で野手を複数指名したのは一昨年だけ
・大卒社会人の上位指名が多い
・2020年以降、隔年で高校生を上位指名
・Bクラスの年は2巡目で大社投手を指名
・前年の上位指名と同タイプの選手も上位指名する
・ほぼリリーフ専門の投手も3巡目だと指名する
・身長180㎝以上の社会人右腕を3年連続で上位指名
・3巡目が少し意外な年が多い
・愛知の大学リーグの選手も指名する
・身長183㎝以上の大型野手は村上宗隆ぐらいしか指名していない
・アマ時代から内野手をしている選手の上位指名は少ない
今年も、QS率50%以上の先発投手(10先発以上)は2人だけにとどまるなど、ローテでは苦労しましたし、リリーフ防御率も下から数えた方が早いという状況でした。ただ、昨年は3巡目まで全員投手だったので、今年は野手がひとり入ってくるんじゃないかと思います。
【上位指名予想】
1巡 金丸夢斗
2巡 大社右腕(竹田祐、坂口翔颯など) or 吉納翼
3巡 高校生遊撃手(颯佐心汰など)or 高校生右腕(山口廉王など)
入札は金丸夢斗になると思います。外れ指名では同じ大学生左腕である佐藤柳之介、徳山一翔らに切り替えると思います。
2巡目は、入札した選手の交渉権が得られるかどうかによらず、最初から竹田祐や坂口翔颯などの大社右腕でいくと決めて臨むのではないかと感じます。それ以外の可能性があるなら、吉納翼でしょうか。引退した青木宣親と同じ早大の外野手ですし、近年は左打の大学生外野手の上位指名が多いので、その流れに乗っかる可能性はあります。
3巡目は高校生が来そう。高校生の外野手を上位指名したことは数少ないですし、そういう時でも内野手コンバートさせています。捕手は昨年、4巡目で指名しています。ショートなら颯佐心汰らになると思いますが、内野手の上位指名が少ないチームなので、こちらも近年は遠ざかっていますが、高校生右腕の上位指名を選んだ場合、山口廉王らが指名される可能性はあります。
ヤクルトといえば「らしい」指名をしがちな球団ではありますが、今年は変えてくるのかどうか、見てみたいです。
東北楽天ゴールデンイーグルス🐦
9月に猛チャージをかけましたが、3位には届かず。今江監督の2年目はあるのかどうかという記事まで出てきていますが、ドラフトにはどこまで影響するのでしょうか。
【チーム状況と上位指名との相関】
ドラフトでデプス管理を優先するような球団なので、現在のチーム状況は見ておく必要があります。昨年は高卒世代の投手が少なかったのをうけて、支配下で3名もの高校生投手を指名しましたし、二遊間や一三塁も若年層がいなかったので、それぞれ支配下での高校生指名がありました。
現在、22歳以下の捕手と、左の外野手が全くいない状況です。大学生でも高校生でも、穴を埋めることはできますが、果たしてこのポジションの選手の指名はあるでしょうか。あと、右の外野手が現状、支配下で2名のみなので、ここが補強点になる可能性もあります。
投手に関してはリリーフ防御率が12球団ワースト級なので、大社リリーフの指名はありそうですが、上位で指名するかは分かりません。先発投手に関しても盤石とは言い切れませんが、2年間で少なく見積もって3名も先発候補を上位指名していますし、今年は上位での先発指名は見送るのではないかと思います。
【過去5年の上位指名の傾向】
・競合しなかったのは2021年だけ
・六大学の投手の上位指名が多い
・デプス管理を最優先した指名を行なう
・前年の上位指名選手と年代やポジションのかぶる選手の指名を避ける
・外れた場合、同ポジションの選手を指名することが多い
・投手を上位指名した年は必ず、右腕を指名している
・上位でリリーバーも指名する
・野手を上位指名する際は必ずセンターライン
・身長170㎝未満でも指名するが、身長184㎝以上の大型選手の指名が多い
・二塁手を上位指名する
・大学生捕手を上位指名する
・3巡で投手が指名されることが多い
・同タイプ&同世代の選手を上位の中で2人指名することが割と多い
・大卒社会人投手は球速次第で上位指名することがある
ここ2年連続、上位指名の3人が全て投手という、かなり思い切った方針を見せていました。今年はその揺り戻しも兼ねて、上位は野手が多めになるのではないかと思います。
【上位指名予想】
1巡 西川史礁
2巡 印出太一
3巡 モイセエフ ニキータ or リリーフ投手(阿部雄大など)
1巡目は、西川史礁に入札するのではないかと思います。クジを外した場合は麦谷祐介に行きそう。
2巡目は、楽天が捕手を上位指名する際は大学生を指名することが多いことを踏まえ、印出太一と予想。身長185㎝という大型捕手である点も、楽天が好みそうな点です。
3巡目はモイセエフ ニキータ。ただ、彼を4巡目でも指名できそうと判断した場合に限りですが、1-2巡目が野手であった場合、3巡目でリリーフ投手を指名することが多いので、社会人左腕の阿部雄大や伊原陵人、社会人右腕の木下里都などが指名される可能性もあると思います。
楽天のドラフトは毎年、どれだけ予想しても予想外の展開になるので、予想する時は本気で予想しますが、本番は予想を忘れて楽しんで見ようと思います。
広島東洋カープ🎏
9月開始時点では首位スタートも、9月に歴史的失速を喫してしまい、まさかのBクラスフィニッシュ。チーム打率もさることながら、チームISOも12球団ワーストレベルに低く、強打者タイプの指名に舵を切る必要が出てきているように感じます。
【チーム状況と上位指名との相関】
昨年は特に強い関連は見られませんでした。昨年時点では野手がそれなりに打てていたので、上位での野手指名を見送ったともいえるでしょうし、カープは新監督が就任して最初の2回はドラフト上位指名に共通点があるので、その流れを踏襲したようにも感じます。ただ、これまでの例を見る限りですと、3回目のドラフト上位指名に共通点は見当たりません。おそらくよく見られるような、「投手2人・野手1人」の上位指名になると思います。
【過去5年の上位指名の傾向】
・入札は大社右腕が多いが、近年は少し少なかった
・捕手は基本的に上位指名しない
・野手はアスリートタイプの指名を好む
・50m6.5を超えるような選手はほぼ指名しない
・2018年以降に上位指名した大社右腕は全て身長180㎝以下
・高校生の上位指名にはそこまで積極的ではない
・3巡目でイケメン右腕を指名することが多い?
・上位ではオーバースローしか指名しない
・外野手と一三塁は身長180㎝以上、他の野手は身長170㎝以上
・身長175㎝未満の左腕も指名する
・投手2、野手1の指名が大半
・デプス管理を意識している
・野手は昨年上位指名した選手と同タイプ、同カテゴリでかぶせない
・上位指名が全員大社の年も珍しくない
・3巡目はスリップ確保順位のように使われ、リリーフ投手の指名が多い
・大卒社会人の上位指名が増えてきている(年に1人)
後述しますが入札は大学生外野手だと思います。特に右の外野手は編成で見ても若年層が空白地帯ですし、センターをベテラン頼みにするような状況なので、テコ入れしてくると思います。あとは投手2人をどう選ぶか、といったところでしょう。あと、先発投手が少し少ないようにも思いますし、何かしらの手段で(上位)指名はありそうだなと感じます。
【上位指名予想】
1巡 渡部聖弥 or 西川史礁
2巡 伊原陵人 or 増居翔太
3巡 スリップしてきた上位候補投手(吉鶴翔瑛など)
1巡目は渡部聖弥かなと思います。少し身長が、カープの求めているものより低いですが、広島出身ですし、身体能力は非常に高いですし、三塁も守れるならカープの求めているものに合致します。ただ、昨年、青学大の常廣羽也斗を公表した上で指名したことを考えると、西川史礁に入札する可能性も全然あるでしょう。その際は外れ指名で渡部になりそうですし、それも叶わなかった場合は麦谷祐介という選択肢も出てきそうです。
2巡目は伊原陵人かなと思っています。関西の選手の上位指名も割と多い点や、カープが割とよく指名している大商大(広陵の選手の進学が多いことでも知られています)OBでもあり、行きそうな気配があります。あるいは同じく社会人先発左腕である増居翔太という可能性もありそう。こちらも、カープが良く指名している慶應大OBであり、トヨタ在籍選手なので。
3巡目ですが、この指名順まで残ってくる投手だと思うので、予測しづらいものがあります。リリーフとして使うことが多いとはいえ、アマ時代からリリーバーの投手を指名することはなく、先発として回ってきた投手になることとが多いことを踏まえると、左なら吉鶴翔瑛、右なら坂口翔颯や、林翔大あたりになるのかなと思います。なお、昨年は滝田一希が3巡目まで残ってきて指名されました。
これまでのカープは、野手を指名する際にアスリートタイプに拘ってきましたが、昨年は野手最高位がアーチストタイプの仲田侑仁でしたので、今後は野手を上位指名する際の優先順位が変わってくるかもしれません。
おつかれさまでした!
今回は割とガッツリと、各球団の上位指名について考えてみました。こう見てみると、どの球団にもしっかり、良い選手が入りそうです。あとは既存選手の中に加えた場合、1+1=3のようにできるかどうかです。場合によっては1+1=1になってしまうこともあり得るのが怖いところですから。
次回はAクラス球団の上位指名予想をしていきます。Aクラスの方が不確定要素が大きく、予想外の指名が生まれやすい傾向があると思うので、なんとか納得いく予想をしていきたいと思います。それでは、また次のnoteでお会いいたしましょう。またね。