【1本で完結】KUA通信イラストレーションコース2年次のための手助けnote vol.2
はじめまして!2期生の三島です!今回は私が今年1年間KUAで学んだ振り返りも兼ねて、今後入学する方、まだ2年次配当の学習が終えていない方などの大きな手助けになるような情報を紹介しようと思います!
!!1年次配当の手助けnoteはこちらから↓!!
今回のnoteについて
一部の科目は2024年度から変更がありますので、「変更あり」と書かれている科目は参考にする際に注意してください!
専門科目以外の科目は、自分が感じたおすすめ度のパラメータをつけました。ぜひ参考にしてください!
長いnoteですので、目次を使用することをお勧めします。目次から読みたい箇所へ飛んでください。
履修方法、大学のシステム等の紹介は今回は割愛します。前回のnote↑の方に記載してますので、そちらをお読みください。
このnote、こんな人におすすめ!
これからこのコースで学習を始める方
入学検討中の方でどんな課題があるのか知りたい方
まだ2年次配当の学習を終えていない方
専門科目以外の科目で悩んでいる方
【コース専門科目】WS科目
2年次配当になると結構難易度が上がります。設定資料集の作成がある科目が出てきて、1科目にかかる製作時間がぐっと上がりましたね。(私はこの頃1つの課題に1か月かかりました)これで1科目1単位…ありえない。
イラストレーションⅢ-1(デジタル演習A2)(変更あり)
夏・冬開講の授業
1年次のイラストレーションⅠ-1(デジタル演習A1)の続編でCLIP STUDIO PAINTの操作について学びます。
課題では、CLIP STUDIO PAINT搭載の3Dデッサン人形を用いて、好きなポーズをとらせ、それを参考にイラストを製作します。
まずはイラスト映えするポーズをとらせることが重要です。3Dデッサン人形は慣れてないと人形がぐっちゃぐちゃになってしまうので、プリセットにあるポーズか、CLIP STUDIO ASSETSでポーズと調べるとたくさん良さげなポーズがヒットしますのでそれを読み込ませてから、自分で調整するのが一番いいと思います。読み込ませ方↓
私は、ポーズの破綻はないものの、色使いや髪や背景の描写でマイナス評価でした。課題の求められていることをこなしつつ、1枚の絵としてクオリティーが高いものをより一層求められるのが2年生なんだと感じます。SNSのタイムラインを流れる無数のイラスト。それらをぼーっと眺めてて30秒以上指を止めて見入っちゃうようなイラストのクオリティーを目指しましょう。
3Dデッサン人形特有の硬くて不自然なポーズではなく、かつ、見栄えのいい作品が評定高かったです。
イラストレーションⅢ-2(クロッキーⅡ 着衣)(変更あり)
夏・冬開講の授業
こちらも1年次のイラストレーションⅠ-2(クロッキーⅠ ヌード)の続編です。今回は着衣ですので服のシワの描写も入ります。
去年からはなんとなくジェスチャードローイングが分かってきました。全体のシルエットで、モデルのポーズ、動作の勢い、雰囲気を表現し、さらに一本一本の線では、その線の該当するモデルの部位の動作の勢い、雰囲気を表現するって感じです。例えば、重いものを持つというポーズでしたら、それ持つのに腕がピンと伸びる、足で全体重を支え、踏ん張るというのを線やシルエットで表現します。分からなかったら、授業で一緒に書いてくださる先生のクロッキーを真似て描いてみてください。私も結局いまいちの理解度で終わってしまったので、真似て描いたのを提出しました。
さらに高い評定を目指している方は、受け取れる動作の勢いや雰囲気を、線やシルエットで表現するときに適宜誇張して、気持ちいい流れが生まれるクロッキーを目指せるといいと思います。
課題のまとめ方はこちらを参考にしました。↓
イラストレーションⅢ-3(背景画)
夏・冬開講の授業
背景の描き方を学べる授業です。てっきりパースについてずっと解説するかと思ったら、写真を模写してパースの感覚をつかんでいこうというのがメインでした(もちろんパースの紹介もされます)
課題では持っている写真を参考に、椅子に座って勉強している人物を描くことが求められます。てっきり人物全体が映って、椅子と人物の接地面が見えてないとダメかと思って難しい構図で描いてしまいました。写真を参考にはしましたが、3Dデッサン人形アプリで背景のアタリも一緒に作ったのも参考にしました。
この授業だけでは、パースについて完全に理解できなかったので、藝術学舎で背景講座(Zoomで受講、受講料15,000円)を受講しました。受講してようやく理解できました。
私のように3Dデッサン人形アプリを使用する際は、カメラ設定に気を付けてください。いろいろいじるとゆがみが発生し、パースが歪んでると判定されます。また被写界深度も気にしてください。
つまり、注目する対象の周辺以外を適宜ぼかすということです。どの程度ぼかすかが難しいですが、blenderという3Dモデリングソフト(無料)などには、それをシミュレートできる機能があります。(↓のサイト参考)
まず対象をモデリングするのが大変すぎますが、人や机、いすなどの詳細な形はポージングアプリに任せて、大まかな形のみモデリングして被写界深度をシミュレートするのがいいかもしれません。blenderは、Youtubeなどでたくさんチュートリアル動画が出ていますので、初心者でも扱いやすいです。
イラストレーションⅣ-1(デジタル演習BⅡ)
春・秋開講の授業
1年次のイラストレーションⅡ-1(デジタル演習B1)の続編で、Adobeのillustratorをつかって基本操作を学び、SNSアイコンを作っていく授業です。
名刺の課題の時のように画像をぽんと貼るのではなく、illustrator上でいろんなツールを用いて描いていくのです。こーーれが本当に大変だった。
私は、CLIP STUDIO PAINTでアイコンの画像を描いて、それをillustratorでなぞっていくという感じで制作しました。CLIP STUDIO PAINTでは簡単にアナログ風なイラストが描けますが、illustratorではどの程度できるものなのかというアンチillustrator的なテーマで制作しました。
このサイト↑を参考に作りましたが、このままだとテクスチャー画像のデータが残ったままになります。画像として残っている状態ではだめなので、画像トレースを実行して画像をパス化しないといけません。前回もそうでしたが慣れないソフトを使用する際は、まず要件をクリアするのが難しいので、単位取得できたら良しとしましょう。(私はレイヤーがぐっちゃぐちゃになってしまったので、一部のレイヤーにロックがかかったままでした。)
すっきりと見やすいデザインが評定高めでした。
イラストレーションⅣ-2(人物キャラクター基礎Ⅱ)(変更あり)
春・秋開講の授業
1年次のイラストレーションⅡ-2(キャラクター基礎1)の続きです。
人物の手、足の描き方、体の動き、服のシワについて学びます。
去年さんざんだったのでリベンジのつもりで頑張りました。
点数は伸びたものの、この時不安でしょうがなくデッサン人形を使って描いたため、ポーズに若干不自然なところがありここまでしか伸びませんでした。また服のシワも不自然というか…まさに詰めの甘さです。
線画だけなので、線だけでどれだけ見栄えを高められるかが勝負です。何で線画を描くか、どれくらいの太さで描くか(外側の輪郭を描くように線を太く、内側の線は細くするとメリハリがある線画になっていいかも)から、考えて描くといいと思います。
服のシワもポーズもある程度描けるよという方は、難しい構造の服(ドレスとか)を着せたのを描いてみてください。線の量が増えて、線だけで情報量がイラストとして満足のいくものになると思います。
枚数多く書いて1単位です。描ききったら自分にご褒美あげましょう。
イラストレーションⅣ-3(イラスト実習Ⅱ)
春・秋開講の授業
世界観を作って人物、動物パートナー、建物をデザインするという課題です。
世界観を設定する課題はTWのイラストレーション演習Ⅱ-1(世界観表現・コンセプトアート)でもありますが、共通して設定の密度が大切です。いわば1つの物語の舞台を作るものですから、かなり細かく設定されているといいと思います。まずは時代設定(ずっと昔、現代、ずっと先の未来等)、文化レベル(アナログ、ハイテク、今と変わらないなど)、その時の課題(寒冷化、海面上昇、魔法の力が強すぎて無法地帯化、誰もいなくなってロボットしかいないなど)から考えるといいと思います。指輪物語の世界設定の細かさを目標に構築するのもいいと思います。(ぜひ調べてみてください。驚きものです。)
設定資料集もかなり画像を多く引用しています。
【コース専門科目】TW科目
こちらも1科目1か月かけてました。来年度はもっと早くできるといいなぁ。
イラストレーション基礎1(アニメーション)
アニメーションの作り方を学びます。
課題では、大学が提供する資料動画を参考に3秒程度のアニメーションを製作します。私は振り返るという動作を選びました。
参考動画の人物の動作さえ合っていればなんでもいい感じの自由度の高さでした。(私の場合だとキャラクターがこっちに振り返っていればいいといった具合です。)
CLIP STUDIO PAINT EX版などアニメーションを製作できるソフトを使ったことがある方なら何にも難しいことはありませんが、初めてだと難しいです。
まず、授業で先生が作っているアニメーションと課題ではフレームレート(fps)が異なるため、結構混同します。先生は、同じイラストを3回表示させています。(3コマずつ表示)それ通りに課題を作ると、カックカクになります。枚数かなり描きますが1枚ずつ表示で滑らかにした方がいいです。
また製作にはCLIP STUDIO PAINT EX版やPhotoshopをお勧めされており、大学がそれらのチュートリアル動画を出しています。私はCLIP STUDIO PAINT EX版を持っていなかったため、Photoshopで制作しましたが動画の通りにうまくできませんでした。
CLIP STUDIO PAINT PRO版で原画を描いて(すごく面倒で大変ですが、レイヤーの不透明度をいじったり、表示非表示をしながら地道に描きました。)レイヤー1枚1枚をpngで出力(わかりやすくナンバリングしましょう)、Adobe animateでアニメーションにしました。Adobe animateはmp4で書き出すのにMedia Encoderを起動します。
詳しくはAdobe animateの使い方を調べてみたり、このツイートを参考にしてみてください。
とにかく要件をすべてクリアして、mp4で動画にできたらなんでもいいです。頑張ってください。
高い評定を目指す方は、実際に放送されるようなアニメのワンシーンに自分の制作したアニメーションが入っていても違和感ないレベルまで頑張ってください。
イラストレーション基礎2(書籍イラスト)(変更あり)
ライトノベルの表紙、挿絵を描く授業です。
課題では3つのテーマから選んで、表紙と挿絵を描きます。
私は細部まで細かく描けてないと気が済まなくなって、表紙だけで1か月かけました笑 その割には評定が低いという…
綺麗なイラストではなく、手に取りたくなるような表紙を求められます。私は綺麗なイラストを魅力に感じますが、そもそも構図の面白みに欠けていたかなと…
そこそこ描けても高い点数にならない理由、世間的にウケない理由ってそもそもの構図が良くないんだなぁということを学びました。土台の時点でイラストの良さが決まるということです。
構図が面白かったり、キャラクターに動きがあるイラストが評定高めでした。
あと全体的な色味も大切です。校舎に白シャツという白が多すぎるせいで、白飛びしています。色選びは私にとっての大きな課題です。
挿絵は褒めてもらえました。挿絵のシーンをしっかり読んで、キャラクターの表情や、その時の状況をイメージして描けるといいと思います。挿絵は文章で書かれているお話の補助的情報です。しっかり説明になっているかどうかも大切です。
イラストレーション演習Ⅱ-1(世界観表現・コンセプトアート)(変更あり)
世界観の作り方の授業です。
WSのイラストレーションⅣ-3(イラスト実習)と同じような感じで世界観を作ります。ただ、若干それよりも詳細に設定を考えた方がいいです。
乗り物やキャラクターのデザインをして、さらにその世界観が伝わるイメージボードを製作します。なので街並みも考えなければなりません。
背景、街並みはblenderで制作しました。
これをいい感じに色調補正したり加筆しました。ちなみにこれは実際の渋谷駅周辺の地図データを基に作りました。「blenderGIS」という無料アドオンを使うと、Googlemapなどで好きな範囲を指定し、そのデータを用いて3D 化ができます。ただ、そのデータには色がついていないので、建物の色など自分でつける必要があります。私はこれの上に砂をかぶせて海流によって地表面の形が変わってしまうのを再現しました。
blender初心者なので、この課題の制作時間の半分以上はこの世界を作ってました。ただ、絶対これを1から描くのは無理だったと思うので、やってよかったと思います。様々な3Dソフトを使うと使い慣れるまではかえって時間がかかりますが、自力では描けそうにないものが描けたり、情報量や正確性で絵に説得力を持たせられるのでおすすめします。
また、今回のキャラクターの服は、ラバースーツっぽいピチピチで光沢のある感じなので、その光沢をDAZ Studio(おそらく一番自由度の高い、3D人体ポージングソフト。無料)でシミュレートしました。3Dデッサン人形の要領でポーズをとらせて、その人形自体にShaderMixerを適用させて、テカテカにさせます。(黒よりもこの色の方がなぜかテカリが綺麗に見えた)この画像自体をいい具合に白黒にさせ、オーバーレイで合成しました。
いつか近いうちに、DAZ Studioなどの3Dモデリングソフトを駆使してイラストを完成させるというnoteを作ろうと思いますので、詳しい内容はそちらに記載しようと思います。
高い評定のイラストの特徴としましては、まずイラストとしてクオリティーが高い、設定が詳細に考えてあっていろいろな要素がイラストの中にあり、ごちゃごちゃせず見やすいという所です。あとしっかり世界観が伝わるイラストということですね。
イラストレーション演習Ⅱ-2(アートディレクション)(変更あり)
アートディレクションについて学びます。
課題では、企画仕様書を参考に、あらかじめ用意されているゲームイラストの修正をします。
企画仕様書の内容はおおざっぱに言うと、引っ込み思案で悩んでいた女の子と観覧車に乗り、そこでの会話で女の子が心を開くというアイドル育成ゲームの中のシナリオで使うイラストを製作します。
あらかじめ用意されているイラストは、もう全部修正!やり直し!ってくらい酷いので結局1から描き直しますが、何を描くかは決まっているので比較的早く終わる教科だと思います。
この課題で一番大切なのは調べることです。このゲームと同じユーザー層がいる他のゲームイラスト(今回は若い男女がやるソシャゲ)をたくさん見ましょう。すると共通点がいくつか出てきます。やたらキラキラしていたり、キャラクターが必ずこちらを見ていたりします。そういった共通点をいくつか見つけ、それをこのイラストに反映させることがポイントです。
また、どの課題でも言えますが、クオリティーの高いイラストを描くことも大切です。今回は観覧車の中ですが、観覧車の中は複雑な点がたくさんあります。意外と狭いので、何も考えずに描いているとキャラクターとありえない距離感の構図(観覧車の外からの視点)になりがちです。また、窓から見える背景もパースが不自然になりがちなので注意です。これも調べることが大切です。私は奇跡的にこの課題に取り組む前に観覧車に乗る機会があり、写真をバシャバシャ撮りました。一番手っ取り早くやりやすいのは実際に観覧車に乗ることですが、難しいと思いますので、画像検索や3Dでシミュレーションすることをおすすめします。
評定を高くするには、イラストのクオリティーを大切に、構図、雰囲気、色調などにゲームイラストの特徴を出すこと、キャラクターデザインと全く同じに描くこと、シナリオを読み想像を膨らませ、このシナリオを読むプレイヤーがグッときちゃうような表情、仕草をキャラクターにさせることです。また修正指示書を製作するため、誰が読んでもわかりやすく、指示を記載するときの言葉(~してください。)に気を付けてください。
総合科目(TR)
2年次の時に取った科目のみの紹介になりますので、1年次のnoteも合わせてご覧ください。
前回と同じようにおすすめ度パラメータもつけます。
古典日本語(おすすめ度★★★)
古文、漢文といった言葉が日本で使われるようになってから、それらが使われなくなった現代までの言葉の歴史を学ぶ教科です。
歴史が苦手すぎてほぼ知識0の私でもわかりやすいと感じたテキストでしたので、読みやすい部類に入ると思います。
試験対策まで入れるとほぼすべて読むことにはなりますが、本を読むのがとても遅い私(一説ごとに要約メモを書かないと、内容が頭に入ってこない)でも、まる2日位かけて読めました。
設問はテキストをすべて読んでいたら、ここらへんを書けばいいんだとすぐ分かるくらい分かりやすいものでした。
心理学(おすすめ度★★★★★)
テキストが読める、読めるぞ…。というくらい分かりやすいテキストでした。というのも心理学って説明が分かりやすいんだと思います。心理学用語があってそれらの説明までは分からなくても、実際にあった思考実験や、例えばこんなことよくあるでしょ?という話も付いてくるので、理解しやすいのだと思います。(しかも心理学入門書という本なので…)
これを受講した夏期、私は初めてコロナに罹りました。高熱を出しながら課題レポートを提出して高得点だったので、きっと皆さんでも大丈夫です。
章の始めにここでは何を書いてあるよというのが明確に載っているので、設問に答えるときも、読む場所が分かりやすいです。
試験対策含め、テキスト全部は読まなくても大丈夫でしたが、分かりやすく面白い本なので全部読みたくなります。
文化研究1(おすすめ度★★★)(変更あり)
テキストが古すぎる!!日本語がちょっと難しいかもしれませんが、身近でわかりやすい文化を扱うということ、テキストをairUで閲覧可能ということで★が3つになりました。
文化というのは、当時の人々がこういうことをするといいことが起きるかもみたいな信仰で始まったり、社会の流れで流行が生まれたりします。こういった文化の誕生から浸透するまでの流れをしっかり解説してくれるので分かりやすいです。
この教科もテキストをすべて読まなくても大丈夫です。設問で問われていることを目次や最後の方に記載の索引で探し、それを読めば十分です。
学部共通科目(芸術史講義、立体造形演習1、知的財産権研究)
芸術史講義(日本、アジア、ヨーロッパ、近現代各3、4)
前回のnoteの方に各1、2についてのポイントが書いてありますが、ここで書いてあることさえ押さえていれば大丈夫です。一部前回と内容が重複します。
・課題を受けるまで(授業動画の見方)
もうザックリでいいです。この章では何を取り扱っていたかのメモすらいらないです(テキストとリンクしているため)。各章末問題をクリアしないと次の章に進めないので、それさえクリアできれば問題ないです。(選択穴埋め問題で、何回でもやり直せます)
・課題の進め方
課題のところまで進めると設問が出てきます。講評動画でも言っていましたが、この設問の通りに書けていないレポートが多いそうです。逆にその設問にしっかり答えられていて、字数を守ったり、参考文献を忘れずに記載できていたら高得点になります。
まず、設問で何を問われているのかを、自分でポイントを書き出してみましょう。中には設問を選ぶものもありますが、書きやすそうなものを選んでからこの作業をしてみてください。(選べないって人は、すべての設問に行ってください。)
特定の芸術動向や、特定のジャンルの成立・発展、任意の作品について(その時代に影響させたことなど)、作家や作品、ジャンルを2つ選び比較するといった内容が主に出題されました。すべて1200字程度指定です。
問われているポイントが把握できたら、その問いを答えるのに必要そうなテキストの箇所を探します。1、2とは違う点として、テキストの中から作品やジャンルなどを選び、レポートの内容のほとんどを自分で本やインターネットで調べ、まとめるという形が多かったです。なので、1、2よりも書く内容は自由度が高かったように思えます。
私はテキスト以外の参考文献はすべてインターネット上で完結させました。芸術動向をまとめなさい系はテキストだけで終わらせましたが、比較系は深い内容を求められますので、たくさんのサイトを調べ、それらの情報を参考に書き上げます。参考にしたサイトは、公開されている論文や、専門家や企業のサイト、新聞記事等です。信ぴょう性の高いサイトが望ましいですが、その基準が難しいと思いますので、とりあえず個人ブログはやめておきましょう。(何を書くか考える段階だったら好きに調べても大丈夫です。あくまで最後に参考文献として載せるサイトは選びましょうということです。)
誤字脱字を確認してから、提出ボタンを押しましょう。ヨーロッパなどの作家や作品名には気を付けましょう。いろいろな本やサイトを見ていると微妙に表記が異なります。テキストを参考に表記を確認しましょう。
立体造形演習1
ピーマンもしくはパプリカのデッサンを描き、発泡スチロール彫刻をしてその彫刻のデッサンも描きます。
この課題の大きな問題点は、どこで彫刻をするかということですが、風呂場でやっている方が多かったです。私も風呂場でやりましたが、排水溝が浴槽の下一体にあって、掃除が大変でした。私のような特殊なタイプの構造をしてたら掃除が大変になりますが、排水溝が1か所しかないタイプでしたら、その排水溝に細かい目の排水溝ネットを付けたら掃除が楽になると思います。どちらにせよ、風呂場でやれば発泡スチロールの粉を水で流せるので、部屋でやって永遠に発泡スチロールの粉まみれで過ごさずに済みます。風呂場で作業する前に近くにコロコロを置いておき、風呂場から出るときに全身についた粉を取るのをお勧めします。足の裏も忘れずに。
私はデッサンをする前に彫刻をしました。のちに、これがとても賢い選択となります。パプリカを選び、彫刻をします。おおよそ側面は4面ととらえることができるので、それぞれの面の縦横を測って縦横それぞれの中心に細いマスキングテープを貼ります。(十字になります。)(この作業はやらなくてもいいかもしれません。)
そして彫刻を始めます。私は3日くらいかかりました。作業したそのままで風呂に入れないのでいちいち掃除するのが面倒でしたが、おそらく24時間ずっと風呂場を独占できる環境でしたら、掃除は一回で済みます。
やっと彫刻が終わって、できた彫刻についた発泡スチロールの粉をシャワーで流します。きれいになり、やっとできた彫刻を眺めます。達成感に浸り、最後の掃除に取り掛かるために彫刻を風呂場の外に置いた瞬間、
最後の最後で手が滑ってしまい、かなり苦労したパプリカのか細いツルがポキっと折れてしまいました。最悪です。が、この事態をちょっとでも救ったのが、デッサンを後回しにしたことです。デッサンを先に描いてしまっては、ツルがあるパプリカを描いたことになり、やり直しが確定します。だけど、後回しにしたことで、最初からツルがなかったことにできます。デッサンを頑張って描いて提出し、おかげさまでS評価でパプリカが返ってきました。
返送先は実家にしているため、家族が受け取りました。
母から妹がこんなことしてたよという写真が送られました。
これでもS評価でした!!!
時間をかけて丁寧に彫刻、デッサンをすれば高評価です。
知的財産権研究(TX)
知的財産権について学びます。
そもそもTX科目は特殊なので、提出期間が他のTRやTW、WSと違いますので、気を付けてください。
導入動画を見て、理解度チェック問題を解きます。そしてレポートを書いて提出(プレ提出)し、全体講評(WSと違って文章を読む)を見て、それを基に初回提出したレポートを修正し提出します。修正するのが面倒ですが、1600字程度のレポートを2個書けばいいだけなのでまだマシな教科です。
書くレポートは、実際にあった知的財産権が関係する事件の判例を読んで答えるもの、最近話題の知的財産権が関わる事件、事例を論評するものが出ました。
まず前者の方ですが、目録とか読んだことない!被告とか原告とかわけわかんねーよって方は、判例を読むのが難しいと思います。(私がそう)あれは、誰が読んでも共通して事件の全貌を認識するために難しく回りくどく書いてあるだけで、箇条書きに起こすとなにも複雑な事件ではありません。簡単に言うとA(原告)が描いたイラストを勝手にB(被告)がそのイラストをパクってTシャツにして販売していたというお話です。
途中、被告がこれは応用美術だからセーフなんだし~という主張をしますが、応用美術、純粋美術の扱いはこちらのサイト↓の解説が分かりやすかったです。
パクったパクってないの話が続き、Tシャツを販売サイトにアップしただろという話まで隅々と調査がされます。
さらに似たような事件を挙げて述べないといけないので、こちらのサイト↓から好きに選びました。
最後に後者の方ですが、我々、イラストレーションコースのみんなが注目しているであろうAI画像生成についてレポートを書きました。あくまでレポートは感想を書くところではないので、事実と事実を絡めて、こうじゃない?という感じのが書けるといいと思います。これ以降に書くことが、私個人の考えではないことを承知してください。現時点でAIは著作権法30条の4項で著作物を学習データとしてそのデータを利用することは、著作権には引っかかりません。そこで生まれた画像が著作権侵害となるかは、人が描いた時と同様に判断されるそうです。これを前提に、でも、こういう問題があるからこうするべきよね?というように書いていきます。
このサイト↓ではAI画像生成の仕組みや、それで起きた事件等詳しく書いてありますので参考にしてみてください。
藝術学舎
今年度は藝術学舎にも挑戦してみました。
藝術学舎は1つ1単位で、お金もかかりますが、単位のためだけに興味のないTRなどを受けるよりかは数億倍ためにたります。
私は遠隔(zoom)で受講しました。
私が受けた藝術学舎を紹介します。
マンガ系 (すごく良かったよ!)
「マンガ原作者になろう!」と「デジタル時代のマンガ入門」を受講しました。マンガの設計図段階のネームの描き方を専門に教える、ごとう隼平先生の授業です。カメラのオンオフは自由で、マイクはミュートで受講できるので、藝術学舎って、長い時間ずーっとzoomで顔映さなきゃなのがなぁ…って方にもおすすめします。
とても親切に教えてくださる上に、チャットで質問を送ればすべてに回答してくださります。優しさに涙。
1日目で授業を受け、2日目に先生と一緒にネームを描きました。ネーム段階では内容が伝わればいいので、そんなに丁寧に書かなくても大丈夫です。描いたネームをX(旧Twitter)にハッシュタグをつけて投稿します。みんなでリプで感想を言い合ったり、投稿した作品をすべて先生が見て、コメントしてくださります。これが嬉しいんだよ。初めて藝術学舎受けてみようかなっていう方はすごく、すごくおすすめします。とても温かな授業でした。
背景講座 (パースを完全に理解した。)
「誰でも描けるイラスト・マンガ背景講座:あおり・俯瞰の建物(屋内と屋外)編」を受講しました。イラストレーターであり、京都芸術デザイン専門学校の講師である中野 圭蔵先生の授業です。
これまた丁寧に教えてくださります。私はWSの背景画で結局パースを理解できなかったので、受講してみました。今回はあおり・俯瞰という難しそうな内容かと思いましたが、1点透視から1つずつものすごく丁寧に教えてくださりました。さらに、こんな建物ってどうやって描くの?といったチャットでの質問にすべて答えてくださります。また、パースに合わせた図形の分割方法、円の描き方等も教えてくださります。
こちらもカメラは強制ではなく、マイクもオフでしたので受講しやすかったです。
課題が指定のパースで室内、屋外を描くというものでしたので少々大変でしたが、パースに合わせていろんな物を描くことができるようになりました。マンガ系もそうですが、お値段以上です。背景の描き方に困っている方におすすめします。
最後に
とてつもなく長いnoteをご覧くださり、ありがとうございます。
今年度はいろいろな方法を試して、イラストのクオリティーを格段に上げることを目標に頑張りました。途中で3Dが、シミュレートがどうたらという技術的な内容も含みましたが、裏ではクロッキーや模写といった基礎画力を向上させることにも努めてたりもします。おかげでこの1年でクオリティーが上がったのでは?と思います。が妥協点を高く、これからも頑張ります。
また、自分の力を最大限に出す以上に、少しでも納得のいかない部分をどうすればいいか惜しまず調べて1個1個完成させたので、1つの作品に1か月かかりました。働いたりもしてないので1日の作業時間が半日ほどです。それでもです。クオリティーと引き換えに時間を大量に費やしてしまいました。今はいいけど、この調子じゃイラストを仕事にできません。来年度はクオリティーをこれ以上にかつ、時間短縮できる術を探そうと思います。
大量に単位を取らなきゃいけない1年次入学の方も、短期間で単位を取り切らなきゃいけない3年次入学の方も、何期生も問わずみんなで卒業や各々のゴールを目指して頑張ろう。このnoteが少しでも役に立ったら嬉しいです。
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