【休学3拠点目】浦幌ってこんな場所。
2週間の浦幌での生活が終わりかけているから、
記憶が新しいうちにここでの生活を記録に残します。
北海道は人生で4回目(たぶん)で、十勝・浦幌に来たのは初めてで、
今まで行った札幌や紋別とはまた違う魅力をたくさん感じた。
ゲストハウス転々の旅3拠点目は...
休学旅3件目にお世話になったのは「ハハハホステル」
今回はゲストハウスではなく、ホステルだけど
ゲストハウスと同じくらい人との交流が盛んで、
あったかい雰囲気のあるお宿。
もともとこのホステルに来ることを決めたのは、
帯広に住んでいるお友達がおすすめしてくれたのに加えて、
令和の伊能忠敬またの名を平井ゆうきさんがいたから。
ゆうきさんとは昨年TABIPPO主催のマレーシアについて語るイベントに
ゲストで共演したことと、その後渋谷で飲んだっていう仲で、
あんまり深く話したことはなかったんじゃけど、
きっと素敵な人だし、素敵な人が選んだお宿なら
きっと素敵に違いないっていう安心感があった。
「ああ、正解だった」
実際に釧路空港からヒッチハイクでたどり着いたら、
あたたかく迎え入れてくれて、すぐに「ああ、正解だ」って思った。
ハハハホステルは昨年2021年7月にオープンした超新しいお宿で、
もともと寮だった場所を一からリノベーションして作った、
とても想いがこもった場所。
家の壁も内装や家具も、ほとんどに木が使われていて、
めちゃめちゃ寒い北海道のはずなのに、すごくあたたかみを感じる空間。
薪ストーブと本棚
リビングルームには薪ストーブがあって、
丸太を斧で割った薪や木材を燃やして暖を取る。
これがめちゃめちゃにあったかいし、
なにしろ木が燃える様子がすごく癒やされる。
もう一つ私が好きなポイントが、本棚。
リビングルームには本棚が置かれていて、
小説や絵本、雑誌、ビジネス書など様々なジャンルの本が並んどる。
その本たちはなんと開業した際に、通常はお花を贈るところを、
本をいただきたいというふうにオーナーさんが伝えたようで、
オープンのお祝いの際に一人ひとりの関係者から送られた
おすすめの本達のようで、全部読みたくなるものばかり。
(ほんまに全部読みたいけど、もちろん時間も集中力も足りんくって読めんかった。悲しい。)
木炭と、肉牛と、一生分のたまねぎと
スタッフの皆さんはもちろん優しいし、
一緒にヘルパーをした二人の方ともすぐに打ち解けられて、
一緒にご飯食べに行ったり、バイト行ったり、
農家さんのお手伝いしたり、すごく楽しかった。
浦幌は酪農も農業も盛んで農家さんの数が本当に多い。
普段の生活ではなかなか接することの出来ない
一次産業の方々と非常に近い距離で接することができる場所。
私もこの2週間の間に、玉ねぎ農家さんや肉牛牧場へ
お手伝いをさせて頂いたり、浦幌木炭の選別のお手伝いに行ったりして
実際に一次産業のお仕事を体験させていただいた。
やってみての感想は、全部本当に体力が必要なお仕事だった。
私がさせていただいたのは単純な作業ばっかりだったんだけど、
ずっと立ちっぱなしだったり重い荷物を運んだり、
寒い中の作業だったりととにかく体への疲労度が半端ないものばかり。
(完全に体力も落ちてた。ぴえん)
ただ、普段自分が使う炭も野菜もお肉も、
スーパーで包装されたものしか触れることがなかったからこそ、
実際に取れたばっかりのお野菜や、
精肉される前の牛を育てる段階だったり、
炭が焼かれている様子や製材されている様子などを
知ることが出来たのはすごく新鮮で、また単純にそれらへの愛が深まった。
普段どこから来たのか、誰が作ったのかもわからないまま
口に運んだり使用したりするものが、一から時間を書けて育てられ、
選別され、消費者へと届けられるその過程が尊いと感じた。
これも、一次産業に触れる経験があったからだなぁ。
良かったぁ。
道東って実はめちゃめちゃ魅力あるんだよ
そして私は知らなかったけど、
浦幌含む道東は結構盛り上げようとしている団体や人たちがたくさんいて、
もともと北海道・道東出身の方や、
就職や進学を気に北海道に訪れてハマった人などが、
より道東の魅力を伝えようと活動している様子が印象的だった。
オーナーさんも徳島出身の方で、
新卒で地域おこし協力隊として浦幌に来て、
それからずっと浦幌で様々な事業や計画をされている方。
外から人が集まってくるほど、浦幌や道東には魅力が沢山詰まっていて、
それをいかに周りに伝えるかを真剣に語り合う方たちが
とても素敵で、かっこよくて、より一層浦幌が好きになった。
「大切なもの」
地元の人も道東を盛り上げようとしている方も、
浦幌にいる人には何か「大切にしているもの」がある。
地元の農家さんたちにとっての野菜や、育てる牛への想い、
道東を盛り上げようと頭を悩ませながら語り合う人たちも、
なにかしら明確に「大切」なものに丁寧に接している。
普段の生活で明確に失ってはいけないものや
これだけは絶対に大事にしなくてはならないものなど、
あまり感じる機会はないが、
物質として野菜や牛、伝統、土地の魅力など
浦幌には沢山の「大切なもの」とそれを「守ろうとしてる人」がいる。
自分の生活の軸に「大切なもの」がある人がいる。
それって実は、とても尊いことだと思う。
大切なものを大切だと自覚すること。
私にも浦幌の方たちが持っているような、
「なにか大切もの」を見つけたい。
そんな人達と出会える、浦幌もハハハホステルもやっぱり魅力的だ。
知り合いがいるからという理由で選んだホステルだったけど、
ここを選んでよかったと思う。
2週間という比較的短い期間だったけど、浦幌で生活できてよかった。
素敵な気づきを、経験を、出逢いを、ありがとう。
みしこ(浦幌のハハハホステルより)