yamabra disk: CARLOS AGUIRRE Y JUAN QUINTERO / Abrazo (En Vivo)
前項で述べた通り、Carlos AguirreやAca Seca Trioなど、いわゆるコンテンポラリー・フォルクローレと呼ばれる音楽は、その有機的でナチュラルな響きで、それまでブラジル音楽ばかりを聴いていた僕に、明らかに異なる魅力を感じさせてくれました。特にCarlos Aguirreには山形にも何回も来ていただいて、その音楽で多くの東北の人々を魅了しました。
と、そういうことを書いていたタイミングでリリースされた本作は、僕がアルゼンチンの音楽を聴くに置いて、最も影響を受けたCarlos Aguirre(カルロス・アギーレ)とAca SecaのJuan Quintero(フアン・キンテーロ)のデュオによるライブ録音。2011年にアルゼンチンはメンドーサのテアトロ・インデペンデンシアで行ったコンサートを収録した音源です。
Carlos Aguirreが歌とピアノ、Juan Quinteroが歌とギターを担った本作、それぞれの曲を、オリジナルのスタジオ録音とは違う、刹那に凝縮された演奏で聴くことができます。
お互いがお互いの曲を歌ったり、デュオならでの寄り添うように親密なコーラスワークや新鮮なハーモニーも美しく、ライブ録音ならではというべき素晴らしい化学反応が生まれています。録音も余す所なくクリアーで、日本のみのCD化となったこのジャケットのイラストも可愛いですね。
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