![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137405529/rectangle_large_type_2_11ef1b192e2d11469b8d1ed9fb883a1a.jpeg?width=1200)
yamabra disk: Natalie Cressman & Ian Faquini / Guinga
今でも信じがたいのですが、Guingaが僕の家に来て、リヴィングやダイニングで時差ボケのためか気怠そうな状態で、食事や我々にはほとんど興味を示さず、しかしひたすら翌日の公演で使用する越前さんのギターに集中していたのでした。このひとの頭の中は全く音楽しかないのだなと思ったし、初めての日本ツアーでナーバスになっていたのも確かでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1713326329142-GDrbKW8h2v.jpg?width=1200)
Guingaの音楽は極めて特異です。想定の範囲を大きく飛び越えた規格外の創造でありながら、奇異に陥らず非類のない美しさで在るのは、演奏をする方であればさらに興味深いものなのだと思います。
さて本作はそのGuingaの曲を、米国の女性シンガー/トロンボーン奏者のNatalie Cressma(ナタリー・クレスマン)と、ブラジル人ギタリスト/シンガーのIan Faquini(イアン・ファキーニ)のデュオが解釈したアルバム。
![](https://assets.st-note.com/img/1713255104625-WaLZbO56Je.png?width=1200)
Guingaに師事していたというギタリストIan Faquiniだけに、その世界を踏襲しつつ、Natalie Cressmaのトロンボーンが、このデュオならではの柔らかで温かい音像を加えています。
Guinga自身もヴォーカル(Tr. 1, 3, 10)とギター(Tr. 8, 12)で参加。摩訶不思議で幻想的で、しかし唯一無二に美しいGuingaの世界を、インティメートなデュオで再構築した傑作アルバムです。これ、ブラジルディスク大賞にいれていいよね?
![](https://assets.st-note.com/img/1713185668136-578HJeDfAb.jpg)