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yamabra disk: FABIANO DO NASCIMENTO & ITIBERE ZWARG COLLECTIVE / Rio Bonito

白状しちゃいますけど、僕は実はこの人(Fabiano do Nascimento)を、それほどシャカリキに追い求めているようなファンではないのです。例によってちょっとすご〜〜くピンとくる感じが今までのアルバムになかったんです。もちろん僕の鈍さゆえですけど。ところがですね、この作品は来たんです。こういう音楽の人なんだって改めて聴き入っています。

本作はそのFabiano do NascimentoとHermeto Pascoalのグループのベーシスト/作曲家、Itibere Zwargによるコレクティヴとのコラボによる作品です。Fabianoの自宅があるロサンゼルスと、このアルバムに参加したミュージシャンが多く住む、リオ・デ・ジャネイロの南の町、リオ・ボニートで録音されたそうです。

Fabianoの曲とギター・プレイを中心に、Itibere Zwargが、彼らしい複雑かつ密林的なアレンジを施しています。ヴァイオリン、フルート、チェロ、パーカッション、フリューゲルホルン等による色彩感あふれる美しいサウンドは、時にスリリングで実験性も感じさせますが、リズム面での軽やかなアプローチが全体的な繊細さを支えていますね。ドラマチックな叙情性を表現しつつも、決して重たくさせ過ぎない洗練を感じさせるアルバムです。



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