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横山起朗 / GLASS TOMORROW
昨年の山形でのライブで、多くの人が横山さんの音楽に魅了されたことは記憶に新しい。ライブが終わった後に誰かが「なにこれ?」と言っていて、もちろん感嘆の表現なのだが、それだけ印象的な公演だったということだ。つまり「こんなの聴いたことがないよ」という意味で、この反応は音楽がとても気に入った時のものだと思う。本作はその横山さんの最近作である。
静謐で壊れそうに繊細でありながら、聴いていて感極まるほどに切なく心を動かされる音楽である。今までの横山さんの作品に比べても、よりストレートに感情が表出されているように感じる。
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端正で宝石の様なタッチ。「間」を感じさせる演奏。一音一音を奏でる前に横山さんの心の裡の準備がなされていて、それ故全ての音を慈しむかの様な演奏に心打たれるのだと思う。「音」はもちろんのこと、「間」の中に叙情が込められているかのようだ。旋律はリリカルで切ないだけではなく、聴くものを包み込むようなどこか親しげな暖かさがある。
そして本作には初めて数曲でヴァイオリニストの根本理恵さんと、チェリストの鈴木知聖さんが参加している。お二人が加わったことで、音の奥行きや色合い、そして動きも広がって、よりこの音楽の世界が典雅なものに感じられる。これは傑作です。
とここまで書いて、ライブの告知が始まるのを待っていました(1ヶ月半は待った)。今回は本作でも共演している根本理恵さんとのデュオです。Q1主催のライブで僕たちは応援をします。ぜひ多くの方に聴いていただきたい公演です。詳細は以下のリンクからご覧ください。
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