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yamabra disk: ZÉ IBARRA / Marquês, 256
昨年から今年にかけてブラジル音楽界をまさに席巻していると言って良いBALA DESEJO(バーラ・デゼージョ)のメンバーでもある、Ze Ibarra(ゼー・イバーハ)のソロ・アルバムです。アルバムのタイトルは彼の自宅の住所で、このアルバムの録音はそこで行なわれたとのことです。
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BALA DESEJOの音楽性を考えると、正直もっと違った音を想像していたので、このフォーキーなほぼ弾き語りの音楽が流れてきたのにはちょっと驚きを禁じえませんでした。1曲目なんかセルタンの香りまでしてますよね。
派手さはありません。しかし明瞭なギターの音色と、少し鼻にかかった柔らかなハイトーンで歌われる彼の歌による、シンプルで静謐な作品であり、かなりシブ目の選曲でもありますが、聴くほどに彼の魅力が滲み出てくるようなスルメ的アルバムです。敢えてこういう形態を選んだ結果、彼の音楽家としての核となる部分が表現されていて、実に魅力的な「歌」のアルバムです。
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