yamabra disk: ADRIANA CALCANHOTTO / Errant
個人的な感想としては、 "O micróbio do Samba"以来久しぶりにグッときたAdriana(アドリアーナ・カルカニョット)のアルバムかもしれません。もちろんその間のアルバムだって素晴らしいですよ。でも今回は特にグッときたんです。カッコいいんです。
そうです。この音の作りの先進性は、 "O micróbio do Samba"に感じたそれです。そこに参加していたDavi Moraes(ダヴィ・モラエス:g., produce)、Alberto Continentino(アルベルト・コンチネンチーノ:p., b.)、Domenico Lancellotti(ドメニコ・ランセロッチ:dr., perc.)を迎えて、一歩先を行く精緻なサウンドを今回も聴かせてくれます。
さまざまな伝統的ブラジル音楽の形態を保持しながらも、それを昇華して彼女ならではの新しいブラジル音楽として表現しています。ホーンやエレクトロニカも加えて、さらには実験性を維持しながら、しかしその旋律や歌声は紛れもなく彼女のものであり、ブラジルを代表するシンガー・ソングライターであり続けています。今年を代表する一枚です。