yamabra disk:ROSIE FRATER -TAYLOR / Bloom
Rosie Frater-Taylorは、ロンドン出身のシンガー・ソングライター/ギタリストです。って知ってたみたいに書いているど実は僕は全然知らなかった。「ジョニ・ミッチェルとパット・メセニーが出会ったようだ」と賞賛されているそうですが、受けるイメージは各人いろいろなので、まあこういう例えは無視して(笑)。
実にさまざまな音楽の幅広い要素を記憶していて、それを自身のものとして統合した形で昇華させています。アルバム全体に通底する清冽な感性は、彼女の曲の醸し出す淡い色彩感によるところが大きいですね。
僅かにニュー・ソウル的な感覚も感じる、フォーキーで清潔感を感じさせるしなやかな歌声が、彼女独特の儚い魅力を生み出しています。ギタリストとしても、透明で流麗な演奏が出色で、自身のスキャットとのユニゾンはゾクゾクするくらい魅力的です。
ジャズを基本としていますが、その心地よい透明感は一定のカテゴリーのみではないユニバーサルな音楽性に基いています。大注目。