Henning Schmiedt / Orange
Henning Schmiedt(ヘニング・シュミート)のニュー・アルバムです。何と本作はオレンジにインスパイアされたものなのだそうです。僕にとってはオレンジがそれほどの存在ではないので、ちょっとピンときません。しかし彼にとっては、
なのだそうです。まあそこのところを理解しなくてもこの音楽の清冽な美しさは理解できるものなので、首を捻らずに聴いています。
本作では、ミュートしたアップライト・ピアノとグランド・ピアノの両方が演奏されており、そこにエレクトロニカの要素を加えた16曲の小品集です。この音楽の新鮮で叙情的な響には、確かに創造を希求せしめるなにかから触発された音楽なのだと感じられるものかもしれません。その根源がHenning Schmiedtにとってはオレンジだったということなのでしょうね。
まあ、僕だったら「オレンジ」じゃなくて「さくらんぼ」かな。