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Henning Schmiedt / Orange

Henning Schmiedt(ヘニング・シュミート)のニュー・アルバムです。何と本作はオレンジにインスパイアされたものなのだそうです。僕にとってはオレンジがそれほどの存在ではないので、ちょっとピンときません。しかし彼にとっては、

私にとってオレンジは色以上のもの。それは香りであり、暖かさ、バランス、そして創造への欲求を感じさせる。夏らしい暖かさ、フルーティーな輝き、オレンジの癒しの黄金の光を体現しています。それは創造性と幸福の活動的な状態を表し、森の湖で爽やかに泳ぐような、暖かくすべてを包み込む音なのです。

Flauホームページより

なのだそうです。まあそこのところを理解しなくてもこの音楽の清冽な美しさは理解できるものなので、首を捻らずに聴いています。

本作では、ミュートしたアップライト・ピアノとグランド・ピアノの両方が演奏されており、そこにエレクトロニカの要素を加えた16曲の小品集です。この音楽の新鮮で叙情的な響には、確かに創造を希求せしめるなにかから触発された音楽なのだと感じられるものかもしれません。その根源がHenning Schmiedtにとってはオレンジだったということなのでしょうね。

まあ、僕だったら「オレンジ」じゃなくて「さくらんぼ」かな。


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