Roni Kaspi / Poni - EP
10月7日に山形テルサで開催されたAvishai Cohen Trioの公演で、大勢の人の度肝をぬいたのはこのRoni Kaspi(ロニ・カスピ)のドラムであったことは間違い無いと思う。
Roni Kaspiは2000年生まれ、テレアビブ生まれの若干24歳の女性ドラマー。実に力強く(ステージでも音がでかい!)独創的な演奏は、見た目の小柄で華奢な感じからはちょっと想像がつかない。そして本作は彼女のシンガー・ソングライターとしての作品(EP)である。
いやはやシンガー・ソングライターとしても、なんともスケールが大きいのだ。基本的には女の子的でキュートなエレクトロニカ〜ポップ・ミュージックではありながら、音の作りが破格にダイナミックなのだ。もちろん本作でもドラムの演奏は力強いのだが、素直でフェミニンなヴォーカルとサウンドにも抑揚があってドラマティックな音楽を創造している。
単に「凄いジャズ・ドラマー」だけに止まらない、幅広い才能を感じさせるものです。