同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)6.コスプレイヤー事変
今日も今日とて更新します。
身内受けが良いからと言って、流石にこんな怖いわ面白いわなドロついた話ばかりでいいものかと思い、実はTwitter(X)でアンケートを取ってみました。
事前注意喚起
さて、今から粘着セクハラな話をするのですが、撃退したとは言え「うっかりレイプ未遂事件」なので、人によってはフラッシュバック等あるかも知れません。
読み進める前に、ご注意下さい。
フラッシュバック等の心配がないみなさんは、被害にあった私本人がこのようにピンピンしているので、読みながら笑うか怖がるかして楽しんで行って下さい。
距離感が近いコスプレイヤー
前回「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)5.サークルクラッシャー」でも話しましたが、私は二次創作のイベントにコスプレやサークルで参加をしていました。
親公認で、年上の女友だちに混ざり、一緒に参加していましましたが、いにしえの時代なので、基本何もかもがゆるーい時代でした。
この話は時系列的にサークルクラッシャーが起こる数か月前くらいの出来事です。
その当時、十代前半の私は、当時イベントで知り合ったコスプレ仲間の女友だち(二つ年上のAさん)から、突然オフ会の帰りに「好きだ、付き合って欲しい」と告白されました。
因みに私はヘテロで、今も昔も男性好きだったので「友だちとしてしか見えません。ごめんなさい」と謹んでお断りをしました。
しかし告白を聞いて腑に落ちたのが、Aさんは私と同じ腐女子で、撮影時には推しカプの左と右それぞれを担当していたコスプレイヤーで、撮影する時以外でもやたらハグをしたり手を握ったり、頬ずりをしてくるなど、距離感がめちゃくちゃ近い人だったので、当時の私は「私が年下だから可愛がってくれているのかなあ」と好意的に思っていたのですが、恋愛感情だったのかと納得しました。
しかしそうなると何となく気まずくなります。
でも私目線、たまのイベントでしか会わないコスプレイヤーの友だちだったので、イベントの日に気まずくなっても生活に支障はないと思いなおし、気にしないようにしました。
今のようにSNSがあるわけでもなく、何ならネットも個人運営のHPにある掲示板がせいぜいの時代だったので、連絡先は電話番号とFAX番号しか教えていませんでしたから、なおさらですね。
そして事件は更衣室で起きました。
そんな告白があった日から幾日か、相変わらずコスプレしつつサークル参加した私は、イベント開始前に会場のコスプレ更衣室にて服を脱いで衣装を着ていました。
衣装を着て、整髪料で髪形を作ろう(当時はカツラが一般的でなく、地毛に整髪料かカラースプレーが主流だった)としたところで、急に後ろからいきなりドンとぶつかってこられ、慌てて振り返り、体勢を保とうしたのもつかの間、更に後ろから体重をかけてこられて、そのまま押し倒されました。
「誰に?」って前述の私に告白してきたAさんでした。
突然の事にびっくりしましたが、受け身が撮れたので押し倒されて転がっても衝撃は少なかったのですが、Aさんは勢いのまま体重をかけてくるので突然の事もあり私は起き上がれずもがいていました。
私的には衝撃的な出来事でしたが、私とAさんは以前から仲のいいコス仲間と認知されていたので、周りからは「カップリングの絡みかー」とニコニコと見守られ、何なら「こっち視線向けてー」と写ルンです出して撮影している人もいましました。
そんな周囲とは裏腹に、押し倒してきたAさんは起き上がろうともがく私を押さえ付け「可愛い」と言いつつ、めちゃくちゃハアハア言って迫ってくるではないですか。
全体重乗せて二の腕掴んで押さえ付けてくるし、何なら顔を近付けてキスしようしてくるではないですか。
ヤバい。
怖い。
キモイ。
嫌すぎる。
これが初キスとか無理無理無理無理キモイキモいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい…
そうやってしばらくは無言で力比べしていましたが、段々私も恐怖で「ぎゃあ!」とか「やめろ!」とか「無理い!」と本気で拒否の声を上げだしたので、そうなってくると「絡み撮影にしてはおかしいな?」と「流石にこれは本気で嫌がっている」と周囲も気付きだし、周囲にいた人たちが近寄ってきて「嫌がってるじゃん」「やめなよ」と間に入ってくれました。
しかし間に制止する人がきても構わず、私にしがみついて離れようとしないAさん(引きはがしても引きはがしても腕や足を絡めて引っ付こうとしてくる)
そのせいで暫し押し問答になり、最後は五人以上の人がわって入って何とかAさんを私から引き剥がしてくれました。
その後私は周囲へのお礼もそこそこ、急いで身支度を整え更衣室から自分のスペースへダッシュで駆け込みました。
私が逃げた後、Aさんが更衣室で周りから説教されていたそうですが、その間に私は一緒に参加していたサークル仲間に事情を話し両隣を固めて貰い、サークルスペースにこもって、何とかイベントを終えました。
しかしイベント中もAさんは私のいるスペース周りをうろうろしたり、私が接客しているとこれ見よがしに私の視界に入ってきたり、私と友だちがスペース越しに会話しているのに急に割り込んできたりと、やりたい放題でした。
一応主催にも報告しました。
しかしその時参加したイベントは個人主催のオンリーイベントですから、そんな拘束力や強制力があるわけはなく、Aさんはほぼ野放しやりたい放題状態で変わりませんでした。
被害にあった私は、こんなに何人(何十人)もいる公衆の面前でこんな被害に合うとは思わず、ショックと恐怖と生理的嫌悪でその日のイベントは全く楽しめませんでした。
結局その日は終始サークル仲間にがっちり守って貰って、何とかAさんからは逃げ切れました。
でもまあ流石に私が本気で抵抗し拒否したことと、私からの依頼や相談を受けた私のサークル仲間や周囲の人たちがAさんに説教や注意をして守ってくれたので、それ以後Aさんから私への接触はなくなりました。
しかしAさんからは一言の謝罪もなく、その日以降私をガン無視し、何なら「聖龍は私の事同性愛者ってわかった途端差別するんだよ?」とオンリーイベントでの狭いジャンル内でめちゃくちゃな噂を流されました。
なお、それからしばらくして前回のサークルクラッシャー事件があったと、この当時の友人知人と全部連絡を絶ったのとで、Aさんとはそれっきりになりました。
差別とはどういう事か?
Aさん事件から幾年、その頃にはバンキャになって「人間不信も何のその」になった私ですが、当時Aさんから言われた「差別」という言葉がどこか引っ掛かっていました。
しかし思えば私が十代のころは今のように「LGBT」という言葉すら一般的ではなく、当時の私も「腐女子だから多少人よりは同性愛に関する知識があるけれど、それは創作の中だけの偏った知識で現実は知らない」と思ったのを覚えています。
私は確かにAさんの告白を断ったし、襲ってくるAさんが怖くキモかったのは事実ですが、それは決して差別からではなく、Aさんが異常行動をして私に危害をくわえようとした結果、正当防衛で拒絶して異常行動に恐怖しただけなので、今思えば「逆切れふざけんな」な案件ですが、当時の私には知識がなかったので、「差別」というワードに不安を感じていました。
私は差別をしているのか、私は悪い事をしたのか、疑問が不安になった訳です。
悩むより知らなきゃ知ろうとなりました。
そうなると腐女子というか、オタクの行動は早かった。
当時家に導入された自宅のPCで、めちゃくちゃ「LGBT」について勉強しました。
GoogleよりもYahoo!が強かった当時、Yahoo!で検索したり、色んな人から話も聞いたりしました。
何ならレインボーな友だちもできましたが、この話を私から聞いたビアン(レズビアン)の人からは「ごめんなさい」と謝罪された事もありました。
Aさんという異常な人が起こした事件なのに「何であなたが代わりに謝るの?」となって逆に申し訳なくなりました。
因みに今現在、私はアライ(支援する人)です。
アライになってレインボーな友だちも増えて、誰彼構わず仲良くも仲悪くもなりましたが、そこで改めて思うのは、Aさんが女性だろうとコスプレイヤーだろうと腐女子だろうと関係なく、やった事はレイプ未遂案件で法的にもAさんが悪いって事実の確認でした。
知識は身を助けるって実学を得ました。
実学体験としてはクソ最悪なレイプ未遂体験でしたけどね。
こんな粘着セクハラなコスプレイヤー事変でした。
変質者や粘着質な人に、距離感バグでセクハラしてくる人がいたら、迷わず自分の心にしたがって自分の身を守って下さい。
これは本当、自分の身が一番ですから!
そんな少し真面目な恐怖体験でした。
最後に、今回の表紙画像は、すっかり人間不信から回復して、ロリータ着てバンギャしてた頃の私です。
当時の粗いプリクラ画像に、時代を感じて下さい。
次回「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)7.金銭トラブル」です。
この話は実は表も裏でも語らず、当時の相互さんにしか話していなかったので、初出しです。