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PIERROT(ピエロ)と私

PIERROTのサブスク解禁で、二十五年以上付き合いが続いている相互バンギャフォロワーと共に、にわかに昔話に花が咲く、元バンギャの私です。


折角なので、PIERROT全盛期にバンギャだった時の思い出などを語ります( 。゚Д゚。)




PIERROT(ピエロ)の人気

当時PIERROT(ピエロ)と言えばビジュアル系バンド以外にも名前が知られていた人気バンドでした。

集会(バンギャは推しバンド問わず、何かとイベントがあると特定の場所(大阪城公園や橋)に集まり交流する文化があった)に行けば、何十といるビジュアル系バンドがある全盛期の中でも必ず1人以上はピエラーの人が居ましたし、PIERROTのコスプレしている人が居ました。


そして何故か他のバンド(PIERROT不参加)のライブにすら、PIERROTのコスプレして参戦している人がいましたが、何となく受け入れられていました。


そして私のように推しバンドがPIERROTと異なるバンギャでも、PIERROTの曲は当たり前に何曲も知っていますし、歌えますし、何ならPIERROTのライブにも何度も参戦した事がありました。

そういう私みたいな(PIERROTを直接推してないけど、何となく履修して好きな)バンギャ友だちがたくさんいました。

みんな歌って(振りが)踊れました。




自然と履修している

さて、右を見ても左を見てもピエラーで溢れていたあの時代(私がバンギャしていた20数年前)ですが、実は私の周りは純粋なピエラーの人は高校の先輩一人しかいませんでした。


それ以外バンギャ友だち、バンギャ知り合いのみなさんは推しバンド(MALICE MIZER、Gackt、LUNA SEA、DIR EN GREY、Plastic Tree、La'cryma Christi、cali≠gari、Janne Da Arc…)がPIERROTとは全然違いました。


でもみんな仲良しで、バンド同士の仲が悪く(と噂されてい)てバンギャ同士も同調して険悪な感じを醸し出す人も一部いましたが、幸いにも私の周りはそう言う攻撃的な人は皆無で、お互いに好きなバンドの話をしつつ、わいのわいのと楽しいバンギャ生活を送っていました。



そしてそんな混沌とした推しバンドごちゃ混ぜなバンギャの集まりでも、何故かみんな当たり前にPIERROTを履修していて、カラオケで集まれば誰となくPIERROTの曲を入れて歌って踊っていました。

まあ当時のuvにARENA37℃にFOOL'S MATEと購読してた雑誌に連載もあって特集も組まれていて、ビジュアル系特集の音楽番組にはよく映像流されていましたし、定期的にチケット譲渡のお誘いがくるしで、あの時代のビジュアル系バンド好きにとっては必修科目か選択必修的な履修度合いでした。


そんな経緯で私も何度もライブに行しましたし、振りを覚えていますし、何ならコスプレ(メイド服参戦)もしました。

それが受け入れられて許されるPIERROTって感じでした。


当時も今もPIERROTってバンドは懐が深いなあと思いました。




ピエラーの先輩

そして私の周囲で一人しかいなかったピエラーの先輩の話をしますが、その先輩はタカーでムラターの人でした。

20数年前の当時から、コスプレの為に美白に命をかけて真夏でも長袖に日傘を欠かさず、紫色のナース服自作し、目に十字メイクの紫色のナース服のコスプレで毎回ライブ参戦をしていました。

バンギャ特集されたテレビ取材にも何故かちらっと映っていたし、ARENA37℃にもスナップ写真でピエラーとして載っていて、たった一人だけのピエラーの先輩なのに、私の中ではとてもピエラーとして圧が強かった先輩でした。



この先輩から何度もPIERROTのライブにも誘って頂き、共にライブに参戦しましたが、ライブ参戦中の先輩は厳ついほどに推し狂っていました。

どこからそんな野太い声でるんです?ってなりつつ、めちゃくちゃ踊り狂う先輩に、後輩であり、ピエラーではない私は毎回先輩の推し度合いにびっくりさせられたものです。


しかしその反面、先輩の普段はとても温厚で、と言うか共に通う女子高では授業以外はMD聞いて寝てるような先輩でしたので、教室に遊びに行くたびに見かける先輩は空気でした。

でも挨拶すると、年下で後輩の私にめちゃくちゃ優しい先輩でした。


そんな感じで、推しを前にすると狂いつつ、普段の人間性がよく、優しくされたいい思い出がたくさんある先輩がピエラーだったので、私の中でピエラー、及びPIERROT(ピエロ)というバンドへの印象は常に最高に良いです。




やっぱこう、ファンの民度と言うか、ファンから見える推しの印象って、凄い強いですよね。


PIERROTの事を思い出す度に、ピエラーの先輩の事をセットで思い出すので、先輩の事を見習い、推しの為に品行方正と迄はいきませんが、推しに恥じぬ自分でいようって気になりますよね。




私の話

私個人の思い出話として、PIERROTの中で好きな曲は、HUMAN GATE、イカロス、サルビアです。

後、何故かアメ村(大阪にあるアメリカ村)の小汚い中古CDショップで、奇跡的に見つけて「HARKEN KREUZ」のシングルCDを買って持っていたので、色んなバンギャに貸して回った思い出があります。

因みに今回のヘッダー画像に使った若かりし頃の私のプリクラ画像ですが、実は元のプリクラ画像を切り取って拡大しており、切り取る前のプリクラには、私の隣に紫のナース服を着たピエラーの先輩がいます。
私の物持ちがいいせいで、元画像を見るたびに、ピエラーの先輩を思い出します。


しかしもう何年もライブに行っていないので、バンギャとして語る事は少ない私ですが、そんな私でもこうして未だに語れるPIERROT(ピエロ)ってバンドは凄いですよね。



そんなPIERROT(ピエロ)との思い出でした。



蛇足

これふと思い出した蛇足と言うか、当時から今に至るまで解明されていない疑問なんですが、20年以上前のビジュアル系バンドのライブ(私が参戦したPIERROT含む複数のバンドのライブ)の会場に毎回と言っていいほど出没し、黒髪長髪(バンコラン並に腰まである)で、着古したネルシャツをデニムにインして肩掛けバッグを下げたアラサーかアラフォーのおっちゃんが、必ずと言っていい程目撃されました。


このおっちゃんは誰と交流するでもなく、グッズの列に並ぶでもなく、肩掛けバッグの持ち手に手を添えて、直立歩行でライブ会場の周り延々と練り歩くのです。

ライブ後は見かけないので、チケットはなく、ライブ自体には参戦していないのではないかと推測されるのですが、大阪、神戸、京都の会場で、ビジュアル系バンドのライブ開催時には必ず見かけたのです。

私が「あ!(いつものネルシャツ長髪のおっちゃんがおる!)」と声を上げると、周囲にいたバンギャ友だちから「あのおっちゃん!いつも(会場に)いるよね?!知ってる?!」と言われるくらいでした。


私はその後バンギャを卒業して、ライブに行かなくなり、東京に引っ越してそれきりになりましたが、あの黒髪長髪ネルシャツインのおっちゃんは何だったのか。

PIERROTのライブ会場前でも何度も観たよなあと思った蛇足的思い出でした。



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